
アクマの実ってどんな能力? ジョイボーイとの関係は? 『ONE PIECE』ラスボス候補「イム様」の解説・まとめ
主人公モンキー・D・ルフィが仲間とともに海賊王を目指し海を冒険する物語『ONE PIECE』。海賊であるルフィたちとしばしば敵対する大きな勢力が「世界政府」です。
長らくの間、そのトップに君臨するのは最高位の天竜人「五老星」とされてきましたが、近年明かされた裏の王が「イム様」と呼ばれる謎の存在。
本記事では、そんな未知なるイム様についての情報をまとめていきます。
※本記事には『ONE PIECE』コミックスやアニメ未収録話のネタバレを含みます。ジャンプ未読の方はご注意ください。
イム様の基本情報
名前:ネロナ・イム聖(通称:イム様、御大)
一人称:ムー
二人称:ヌシア
年齢:800歳以上?
性別:男性
出身:?
悪魔の実:アクマの実
住居:マリージョア パンゲア城内・花の部屋
肩書き:「世界政府」創造主(“最初の20人※”の1人)
※最初の20人とは:800年前に「20の国の連合軍」を率いた20人の王達のこと。「ある巨大な王国」を滅ぼし、天竜人(世界貴族)となって現在の「世界政府」を樹立した。この20の王家には現アラバスタ王国を治めるネフェルタリ家もいたが、天竜人になる道を捨て現在に至る。20の王家のうち、現時点で判明している家名はネフェルタリ家・ネロナ家・イーザンバロン家・ジェイガルシア家・シェパード家・トップマン家・マーカス家・フィガーランド家・ロズワード家・ドンキホーテ家・リモシフ家・マンマイヤー家・サッチェルズ家・バベット家。現在のイム様、五老星、神の騎士団といった天竜人の中でもさらに位が高いポジションについている家系もあるため、世界政府樹立当時より権威順が存在した可能性も。
800年前、「世界政府」を樹立した最初の20人の王のうちの一人。現在は世界最高権力であるはずの五老星すらも跪かせる裏の王として君臨しています。普段はマリージョアのパンゲア城内・花の部屋におり、五老星への命令を通じて世界を操っている様子。冷酷非道かつヒステリックな一面もあるが、花の部屋で蝶々と戯れる、初代アラバスタ女王ネフェルタリ・D・リリィのものと思われる肖像画を見つめる、巨大な麦わら帽子を前に物思いにふけるなど、一人静かに過ごす姿も描写されています。一人称は「ムー」、二人称は「ヌシア」と、ほかのキャラクターには見られない独特の人称代名詞を使用。
素顔は定かでなく、基本的に床まで引きずる長い黒マントで全身を隠しています。この姿からは顔や性別の判断が難しいものの、異様に長い王冠を被っていると思しき頭部、華奢で小さく見える手指のシルエット、時折覗く丸く大きな目が印象的です。
第1085話“ネフェルタリ・コブラ死す”(『ONE PIECE』コミックス第107巻収録)では、大きく黒い異形のシルエットに変身。さらに第1179話“ネロナ・イム降臨”では、ついに人型の姿を披露。これが本来の姿なのかは定かでないものの、褐色の肌、大きな2本の角と身体の模様、がっしりした男性的な身体、美青年と言わざるを得ない整った顔つきが読者からも大きな反響を呼びました。どこかルナーリア族や和風の鬼を思わせるような出で立ちで、「ONE PIECEキャラっぽくない」という声も。
ちなみに、性別や年齢感が明らかになるかと期待されたアニメ登場時も音声が加工されていたため、声色から情報を読み取ることは叶わず。未だ担当声優は明かされていません。
素顔のわからなさ、言動の女性っぽさや稚拙さから一時は女性・子ども説も囁かれたものの(後述)、敬称が男性天竜人特有の“聖”であることや、第1179話“ネロナ・イム降臨”でお披露目された新ビジュアルから男性という見方が濃厚になっています。
『ONE PIECE』世界におけるイム様の存在
初登場は世界会議(レヴェリー)編。第906話“聖地マリージョア”(『ONE PIECE』コミックス第90巻収録)で、当時15億ベリーの賞金首であったルフィと誰かの手配書を持ち、マリージョア・パンゲア城の階段を登った先のどこかに保管されている巨大な麦わら帽子を無言で見つめる……という意味深なシーンで登場を果たしました。
そして続く第908話“世界会議開幕”(『ONE PIECE』コミックス第90巻収録)では、イム様が「虚の玉座」に座る姿が描かれます。
「虚の玉座」とは、<各国の王達は皆“平等”であり 独裁の欲は持たない><世界の中心に位置し 誰も座らない事が平和の証><世界最高の権力者が天竜人の最高位「五老星」であるように この世界にたった一人の“王”などいない>(『ONE PIECE』コミックス第90巻より引用)ことを象徴する特別な玉座。たとえ誰であっても、そこに座ることを許されていません。
これは現在の世界を創造した“最初の20人”の王が決めたことで、800年の間続いているルールとなっています。
欲をかいたゴア王国のステリー王が「虚の玉座」に座ってもよいかと尋ねると、冗談でも言ってはならないことだと咎められるほど、絶対的な禁忌のようです。
イム様はそんな「虚の玉座」に腰掛け、世界の最高権力であるはずの五老星を見下ろします。五老星はマントのような羽織りを着て正装し、揃ってイム様に跪くのでした。
現在、世界にイム様の存在を知っている者はほとんどいません。五老星や神の騎士団を除き、マリージョアに住む天竜人でもその存在を認識しているかは不明です。
とはいえ、世界会議(レヴェリー)では、コブラ、サボ、ワポルがイム様の存在を目撃し、その後サボが革命軍の仲間にこの出来事を話しています。
また、サカズキ(赤犬)は第793話“虎と犬”で五老星に「あんたらの…もっと上からの指示っちゅう事ですかい」(『ONE PIECE』コミックス第79巻収録)と発言しており、どうやら五老星よりも上の存在が存在することに勘付いている様子。ここの「もっと上」には強調するように傍点がついていたこともあり、当時からイム様登場の伏線が張られていたとも読み取れるかもしれません。サカズキ同様、政府や海軍本部上層にはなんとなく勘付いているという者が少なからずいそうな予感。
さらに、エルバフ編では過去にイム様がロックスと対峙したことやハラルドの前に姿を現したこと、シャンクスがその存在を知りギャバンにも共有したことが描かれました。第1180話“魔気”時点では、ついに麦わらの一味の面々やロキとも対峙しています。
もちろんイム様の存在は世界のトップシークレットなので、見た者は文字通り消される決まりとなっているようです。第1085話“ネフェルタリ・コブラ死す”(『ONE PIECE』コミックス第107巻収録)では、イム様と対峙したコブラは自ら「この部屋から生きて出られそうにない…!!!」と悟ります。ウォーキュリー聖が「「イム様」の姿を見た瞬間から運命は決まっている」と言った通り、コブラは命を落とす結果に。
作中でのイム様の動き
基本的に作中でイム様が行っているのは、主に「消す」「支配」の2軸。
五老星が「歴史より消すべき“灯”がまたお決まりでしょうか?」(『ONE PIECE』コミックス第90巻より引用)とお伺いを立てていたように、人・物・国を消すときは世界政府にとって都合が悪いかどうか以上に、すべてはイム様の一存で決まるようです。
たとえば、第1060話“ルフィの夢”(『ONE PIECE』コミックス第105巻収録)では、マザーフレイムの試し撃ち先を「近い」という理由のみで決め、標的になったルルシア王国を跡形もなく消し去ってしまいます。
さらに、ジョイボーイ(ルフィ)を始末できなかったサターン聖を粛清し、新たな五老星にガーリング聖を据えるなど、直属の部下の配置や処遇を意のままに支配。自身の能力(後述)を使ってロックスやハラルドをも支配する力も持っています。まさに世界を裏から操る独裁者といえる存在です。
イム様の能力と戦闘
イム様の強大な支配力の根源は、その能力にあります。1179話“ネロナ・イム降臨”で判明したイム様の能力は「アクマの実」。
「魔気(オーメン)」と呼ばれる悪魔のような形をした黒い炎を操り、攻撃や巨大化に活用できる能力のようです。
イム様いわく、「魔気(オーメン)」とは万物に潜む力であり、彼にとっての軍事力だといいます。人々の欲望につけ込み、契約を持ちかけて「魔気(オーメン)」により強大な力を与えたうえで自身の思惑に利用し、がんじがらめにするのを主な支配の流れとしている模様。
実際、神の従刃とは「浅海契約」、神の騎士団とは「深海契約」、五老星とは「深々海契約」を交わすことで五芒星(アビス)の通行や不死身の身体といった「神の力」を与え、思考まで乗っ取り従属させています。また、「悪魔契約(アー・クワール)」や「黒転支配(ドミ・リバーシ)」を発動することにより、ロックスやドリー、ブロギーといった強者をも簡単に悪魔化。これらは本人の意志では抗えない支配力を持っています。ちなみに、イム様のなかでは神と悪魔に違いはないそう。「悪魔契約(アー・クワール)」なんて名前をつけつつ、総じて「神の力」を称するのもそのためでしょうか。
しかし、こういった支配には弱点もあり、たとえば五老星らに力を与える“契約”には、イム様自身も代償を伴うのだそう。「悪魔契約(アー・クワール)」と「黒転支配(ドミ・リバーシ)」も厄介ですが、一度死ぬほどの致命傷を食らうことで解除できると判明しています。
一方でルフィとロキは例外で、「黒転支配(ドミ・リバーシ)」をかけられても悪魔化するどころかまったく変化がありませんでした。イム様がどんな代償を負っているのか、ルフィやロキにはなぜ悪魔化が効かないのかといった謎は未だ明らかにされていません。
そのほか、能力判明以前にイム様が行った
・サターン聖を瞬く間に骨にする
・軍子の身体と意識を乗っ取る
・異形に変身(変形)する
・五芒星(アビス)の生成
なども「アクマの実」の能力の一環であると考えられます。
また、「ソルソルの実」のように家や木々に命を吹き込む、「アロアロの実」のように矢印的なもので攻撃するなど、ほかの悪魔の実に近い特徴が見られることも。「アクマの実」は、「ゴムゴムの実」「ヒトヒトの実」というようなこれまでに登場した悪魔の実に則らない名称であることも相まって、そのほかの実の能力も使えるすべての悪魔の実の始祖的存在ではないかという考察が広まっています。
物理的な攻撃技としては、第1181話“神と悪魔”で長剣で相手を串刺しにする「天罰剣(ネメシス)」が登場しました。
さらに、イム様は強力な覇王色の覇気の使い手でもあり、ロジャー海賊団も元クルーだったギャバンもその覇気の強さには「ゴッドバレーでも感じた事のない覇気」(第1180話“魔気”)と驚いています。
実戦での強さはゾロとサンジを赤子の手をひねるようにいなし、ロキと互角にやり合うレベル。これまで実戦描写が少なかったイム様ですが、「アクマの実」の能力と覇気による戦闘力は相当のものであるとみられます。








































