
ついにVOLTACTIONのステージが幕を開けるーー「VOLTACTION 1st LIVE "Dynamic VOLT"」をレポート|メンバーとファンが一体となって感動を巻き起こす
2025年2月23日、VTuberグループ「にじさんじ」の男性4人組同期ユニット「VOLTACTION」が、幕張イベントホールにて初のライブイベントを開催しました!
“にじさんじNo.1のダンスユニット”を目指し、歌だけでなくダンスにも力を入れてきたVOLTACTION。その新たなスタートラインとなるライブイベントには、大勢のファンが押し寄せました。
ステージ初披露となる楽曲や、“春夏秋冬の恋”をテーマにした各メンバーのセンター曲の告知&リリースに先行してのお披露目もあったVOLTACTION 1st LIVE "Dynamic VOLT"。観客の熱量が終始MAXだった本ライブの模様をお届けします。
「俺たちは?」
2025年2月20日~24日「にじさんじ」の文化祭として知られるリアルイベント「にじさんじ 7th Anniversary Festival(通称:にじさんじフェス2025)」が幕張メッセにて開催され、前夜祭・後夜祭を含めて全6公演のライブが幕張イベントホールで実施されました。
VOLTACTIONは2月23日に、1st Mini Album『Action!!!!!!!!!!!!』を引っ提げて初のライブイベントを開催。ライブで初めて披露される楽曲とパフォーマンスに、開場前から期待が高まります。
会場が暗転すると、スクリーンにドライブ中のメンバーが登場するオープニング映像が流れ始めます。疾走感のある映像が終わると同時に、ステージ上に風楽奏斗さん、渡会雲雀さん、四季凪アキラさん、セラフ・ダズルガーデンさんの4名がポップアップで登場!
客席を埋め尽くす観客の声がやむ暇もなく、1曲目で「TAKE ACTION」が早速スタート。統率の取れたパフォーマンスで会場の空気を一瞬で支配し、”狙うはNo.1ダンスボーカルユニット!”を掲げているだけの実力を見せつけました。
曲の途中には炎が上がる演出もあり、会場のボルテージは急上昇。炎以上にファンの熱狂を熱として肌で感じました。続いての曲は「Watercolor」。ソロを回しながら進行する明るいメロディに合わせ、メンバーのイメージカラーを灯した4色のペンライトがリズムを刻みます。
怒涛の2曲を終え、ライブはMCパートへ。自己紹介パートでは、コール&レスポンスでメンバーそれぞれの名前が割れんばかりの声で呼ばれました。最後に「俺たちは?」と訊かれた観客は、もちろん「VOLTACTION!」と大絶叫でレスポンス。
コーレスで会場の空気を温めたあとは、日本テレビ系「DayDay.」2月エンディングテーマでもある 「De Lu Lu」がスタート。ムードたっぷりのダンスに始まり、サビでは全員でキレのある動きを揃え、観客を魅了しました。
「お前ら全員、俺の最高のヒーローだよ」
続く「インレイド -Dance Remix-」は、VOLTACTIONが“にじさんじNo.1のダンスユニット”を目指して日夜練習に励む姿を追ったドキュメンタリー「Documentary of VOLTACTION「150 Day」」の集大成として披露された一曲。
あれから約7ヶ月経った今回は、当時よりも更にパワーアップしたダンスが見られました。4人のユニゾンでは客席から歓声が上がり、曲中にはステージから火花も噴出! 無料パート最後を華やかに飾る演出です。
MCパートに入り、「ここからはソロパート」の発表が! 先陣を切る渡会雲雀さんの背中を叩いて3人が舞台袖に消えると、ステージにお立ち台が現れます。
何を歌ってくれるのか、そわそわした雰囲気が漂う中、始まったのは渡会雲雀さんのソロカバー「バッド・ダンス・ホール(歌:ぱなまん、作詞作曲:カラスヤサボウ)」。
渡会雲雀さんの力強い美声が響けば空気は一変。お立ち台に片足を乗せ、前かがみになって叫ぶ姿からも迫力が伝わってきます。「一緒に歌うぞ!」とのコールに応じ、観客は「結んで、開いて」と全力でレスポンス。
興奮冷めやらぬうちに、渡会雲雀さんと入れ替わりで登場した風楽奏斗さんが「ピースサイン(作詞作曲:米津玄師)」をソロでカバー。紫一色だった会場のペンライトが、今度は黄色に早変わり。「一人じゃこんな舞台立てなかったから、みんなありがとう! お前ら全員、俺の最高のヒーローだよ」との言葉に、大歓声が沸き起こりました。
「ねぇどうして私が好きなの」
曲が終わると渡会雲雀さんが再登場。Zeffiroこと、風楽奏斗さん&渡会雲雀さん2人の楽曲「Checkmate」が始まります。曲中にはお立ち台に交互に足を乗せ、向かい合ってフレーズを掛け合うシーンも。仲良し2人組の悪ガキ感が垣間見えるパフォーマンスがファンを沸かせます。
MCを挟んで、次はVOLTACTION4人揃った「Crazy World」。歌い出しのソロパートでは、メンバー一人ひとりにスポットライトが当たる演出。サビではステージが明るくなり、四季凪アキラさんのラップパートでは照明がピンクに変わって再び夜の雰囲気に。
続いての「Desert Diamond」では、エキゾチックな曲調に合わせたダンスで世界観を表します。曲ごとに雰囲気を変え、観客を歌の世界へ引きずり込みました。
そしてソロパートが再開。四季凪アキラさんはソロカバー曲「踊り子(作詞作曲:Vaundy)」の曲中で、歌詞の「ねぇどうして私が好きなの」の部分を台詞で表現。その切ない声に、会場中から感極まった叫び声が上がりました。
曲が終わると、セラフ・ダズルガーデンさんが登場し、舞台上の四季凪アキラさんにハイタッチ。Room 4Sの2人による「ネオンライトの海に沈む」が始まります。Cパートで背中合わせになってお立ち台に腰かけた2人の姿に、客席からは歓声が。
Room 4SのMCパートでは裏話も登場。昨晩、四季凪アキラさんがホテルの部屋で歌を練習していると、歌声が漏れ聞こえていたのか、隣室のセラフ・ダズルガーデンさんから応援メッセージが届いたとのこと。ほっこりエピソードに笑いが起こります。
「誰かの新しい一歩を踏み出す、そのきっかけのひとつにでもなれたら」
続いては本日最後のソロパート。セラフ・ダズルガーデンさんが「誰かの新しい一歩を踏み出す、そのきっかけのひとつにでもなれたら」というデビュー当時から変わらぬ夢を語り、「そんな俺の夢を、心を込めて“あなたに”届けていこうと思います」と宣言。
すでに泣きそうな気持ちを堪えて見守るファンを前に、セラフ・ダズルガーデンさんは「秘密(作詞作曲:柳沢亮太(SUPER BEAVER))」を客席全体へ語り掛けるように力強く熱唱。曲が始まる前に練習したコーレスは本番もばっちり決まっていました。
13曲目は、懐かしの平成ソング「キセキ(作詞作曲:GRe4N BOYZ)」をVOLTACTION全員でカバー。4人の掛け合いが軽快なラップパートを挟み、三者三様の歌声が綺麗に合わさるサビへ。朝の光を思わせる白い照明が会場を照らす中、ラストのフレーズ「君を愛してる」が響きます。
暗転が明け 、始まったのは「I can be the One」。明るい曲調に合わせ、シャボン玉が会場を彩ります。曲の1番では下手、2番では上手に4人が集合してユニゾン。1人が踊り出すと、釣られるように残り3人が踊り出すパフォーマンスが見どころです。
ここで小休止のMCパートへ。ソロパートを振り返りつつ、隙あらばおふざけを始めるメンバーに会場の空気が緩みます。お気に入りの振り付けを語る場面で、風楽奏斗さん&渡会雲雀さんが掛け声もなしで四季凪アキラさんがソロパートで披露した振り付けを同時に再現。息の合った2人の動きに思わず笑いが零れました。
名残惜しさを噛み締めながら、VOLTACTIONが最後に披露したのは、ユニット結成一周年を迎えて歌った思い出の楽曲「RELOAD!!!!」。軽やかなステップやターンを織り交ぜながら踊る4人の足元から、紙吹雪が吹き上がり、客席に降り注ぎました。