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春アニメ『真・侍伝 YAIBA』さやか役・石見舞菜香インタビュー

青山剛昌先生がアフレコでこだわった、さやかのひと言とは? 峰さやか役・石見舞菜香さんが『真・侍伝 YAIBA』の見どころを語る【インタビュー】

鉄刃役・高山みなみ座長は、細やかな気遣いができるあたたかい人

――高山みなみさんとの共演は初めてでしたか。

石見:現場で初めてお会いしました。みなみさんの現場での素晴らしさを私はメモに書いています(笑)。

みなみさんはレジェンドの方なので、最初はドキドキしていたんですけど、私が緊張していたように、みなみさんも緊張されていたんです。みなみさんは「私も緊張しているから、大丈夫だから!」と盛り上げて、現場を引っ張っていってくださっています。

YAIBAチームはキャラ作りをすごく丁寧にしている現場なので、何回かテストテイクを重ねます。毎回いろいろな役者さんが代わる代わるアフレコ現場に来られるんですけど、そういう状況は役者側がドキドキするんです。

でも初めて来られる方に、毎回みなみさんが「時間がかかっても、何回かチャレンジさせてもらえる現場だから、何にも焦ることないからね」と言ってくださるんです。みなみさんは気さくに話してくださって、誰一人置いていかない。すごくかっこいい座長さんです。

最近はおせち料理の黒豆のお話になって、みなみさんが黒豆を作られると聞いたので、私が「みなみさんの作った黒豆、食べたいです」と言ったら、次の収録の時に黒豆を持ってきてくださったんです。みなみさんがわざわざ小さいタッパーを探してくださって、私ともうひとりのキャストさんの2人分を持ってきてくださいました。

こんなことは初めてだったので、感動してしまいました。現場でみなみさんの前でいただいて、残りは家に持って帰って、少しずつ大切に食べました。しかも健康にも気を使われていて、無添加で作ってくださったので、「黒豆の汁は喉にもいいんだよ!」と教えてくださったので、汁まで全部いただきました。

――それは素敵なエピソードです。

石見:みなみさんは細やかな気遣いをしてくださるし、本当にあたたかい方です。アフレコでいったん区切りがついたので、スタッフさんからキャスト全員にお花をいただいたことがありました。

その時に本来はその時間帯にいらっしゃらない役者さんなんですけど、たまたま残っていたキャストの方がいて、その方にはお花のご用意がなくて……。

そこで、みなみさんが自分の花束からお花をとって、役者さんに渡したんです。それが本当にかっこよくて、私も感動したんですけど、その役者さんもすごく嬉しそうにしていらして、「このお花は絶対枯らさない」と言っていました。

みなみさんは本当に素晴らしいお人柄で、だからこそ我々のような若手世代の役者もいるんですけど、臆せずにお芝居をのびのびとやらせていただけると思いますね。

――そんなみなみさんが座長の現場ですから、チームワークも良いですね。

石見:『真・侍伝 YAIBA』は、今までお仕事をしている中でもベテランの方が多い現場です。最初に驚いたのは皆さんの声量です。どの方も声の圧がすごく強くて、それも勉強になりました。

そしてベテランの先輩方が「昔はこういう感じで収録していたんだよ」とお話してくださるんですけど、昔のいろいろなエピソードを聞けるのも楽しいです。

みんなを巻き込んでお話してくださるから、現場の雰囲気はすごくいいですね。みなみさんを始めとするベテラン方も含めて、「みんなで現場を良くしていこう。あったかい現場を作っていこう」という感じがして、本当に恵まれていると思います。

――『真・侍伝 YAIBA』自体も明るい作品ですよね。

石見:そうなんです。作品ならではのテンション感もすごくあるから、それを感じながら、みなさんが「前へ前へ」という気持ちがあって、いろいろなところでアドリブを入れます。この作品は表情の変化がすごくコミカルで派手に変わるので、そういう画を見ながら、「ここはアドリブを入れたいよね」とお話もされていますね。

現場では別線(別録り)といって、セリフがかぶらないようにリアクションやアドリブを別で収録することが多いんですけど、『真・侍伝 YAIBA』』は別録りがめちゃくちゃ多い現場なんです(笑)。

刃と鬼丸さん(CV:細谷佳正)が戦っている時も、声がかぶってしまうから、戦闘シーンはまずは刃、次に鬼丸を収録していくという別録りが多いです。そんなお二人の姿を「大変だ~」と思いながら見ています。

原作者・青山剛昌先生がアフレコでこだわったひと言

――スタッフや音響監督に言われたアドバイスはありますか。

石見:第1話の刃とさやかの出会いのシーンで、剣を構えながら、さやかちゃんが「女の子よ」というシーンがあるんですけど、あのシーンは私も気合が入っていました。さやかちゃんはしっかり者やツッコミ担当のイメージが強いキャラクターで、私もそういうイメージを持って演じたんですが、スタッフの方から「強すぎて倒しちゃいそうな感じだったから、もう少しヒロインのかわいらしさを交えながら、やってみてください」とディレクションを受けました。

スタッフさんから「男女ともに愛されるヒロインになってほしい」とうかがって、強すぎず、かわいいと思ってもらえるように、強気なシーンも調整していただきながら丁寧に作っていった思い出がありますね。

第1話のアフレコ収録には、青山先生もいらしていたんです。刃をからかうシーンで「バーカ」というセリフがあるんですけど、そのセリフは青山先生がこだわったひと言で、いろいろなパターンの「バ―カ」を収録しました。結果、ウィスパーバージョンが採用されて、さやかちゃんのかわいらしさを一緒に模索していた気がしますね。

――今作は東京の街並みが描かれています。石見さんが気になったスポットや思い出があればお聞かせください。

石見:ニュースなどを通して東京のシンボルができあがる工程や完成を見ていたので、それをアニメで見ることができるのが嬉しくて、作品の映像を見て「現代だ!」と感じました。

実は私のおじいちゃんのお兄さんが作ることに関わっていたようなんです。そういうお話も聞かされていたから、改めて身内が東京のシンボルを作って、それが自分の出演するアニメに登場するんだと思うと嬉しかったです。

――石見さんは行かれたことはありますか。

石見:あります。東京の景色が一望できる場所だし、全国各地の人が来て、みんな展望台に上がりたくなるような場所だと思うので、私も展望台に上がったことも何度かあります。東京に住んでいると、意外と行かないイメージはありますけど、東京に住んでいても、完成した後にみんな一度は行っているようなイメージがありますね。

――東京に住んでいると、いつでも行けると思ってしまって、機会がないと、なかなか行かないかもしれません。

石見:機会がないと行かないですけど、周りにある施設も充実しているし、友だちとお出かけで何度か行ったことありますね。水族館もあって楽しいところです。

――最後に、本作を楽しみにしているファンのみなさんへメッセージをお願いします。

石見:『真・侍伝 YAIBA』がいよいよ放送になります。令和版の世界に時代も変わって、原作をもともと知っている方も、初めて見る方も楽しめる作品になっていると思いますし、すごく元気と勇気をもらえる作品になっているんじゃないかなと思っております。

お子様から大人の方まで、幅広い方に再び愛していただける作品になったらいいと思っておりますので、ぜひとも放送を楽しんでください。よろしくお願いします!

――ありがとうございました!

[取材・文 宋 莉淑(ソン・リスク) 撮影:小川遼]

TVアニメ『真・侍伝 YAIBA』作品情報

2025年4月から
読売テレビ・日本テレビ系全国ネット
土曜夕方5時30分枠(※一部地域を除く)

配信情報

2025年4月5日(土)より 青山剛昌アワー終了後 毎週土曜日18時30分~
Netflix・ABEMAにて最速先行配信開始

2025年4月8日(火) より 毎週火曜 0時~以降、以下配信サービスにて順次配信開始

<見放題サービス>
Disney+、DMM TV、dアニメストア、FOD、Hulu、J:COM Stream、Lemino、milplus、niconico(ニコニコ生放送/ニコニコチャンネル)、Prime Video、TELASA、U-NEXT、アニメ放題、バンダイチャンネル、ふらっと動画

<見逃し配信>※各話1週間限定
TVer

イントロダクション

真のサムライを目指し、ジャングルで修行に励んでいた鉄 刃(くろがね やいば)。

ひょんなことから日本に戻り、父・剣十郎と縁のある峰家に身を寄せることに。

峰家の娘・さやかは破天荒な刃に戸惑いながらも暮らし始める。

そんなある日、さやかの学校に訪れた刃は、剣道の実力者・鬼丸 猛(おにまる たけし)と運命的な出会いを果たす。

その後、刃と鬼丸は衝突を繰り返し、強さを求めた2人に呼応するかのように古の力が目覚める。

「雷神剣」と「風神剣」―

古来より天地を揺るがしてきた魔剣が今再び目覚め、真の物語が幕を開ける―

スタッフ

原作:青山剛昌「YAIBA」(小学館「少年サンデーコミックス」刊)
監督:蓮井隆弘
シリーズ構成:待田堂子
キャラクターデザイン/総作画監督:亀田祥倫
サブキャラクターデザイン/メインアニメーター:前並武志
特技監督:桝田浩史
美術監督:竹田悠介 (Bamboo)
美術設定:藤井一志
色彩設計:橋本 賢
3D監督:中村幸憲
撮影監督:福士 享
編集:廣瀬清志
音楽:やまだ豊 出羽良彰
音響監督:山田 陽
音響効果:森川永子
アニメーションプロデューサー:岡田麻衣子
アニメーション制作:WIT STUDIO

楽曲情報

OPテーマ:BLUE ENCOUNT「BLADE」(Sony Music Labels Inc.)
EDテーマ:音羽-otoha-「pineapple tart」(Sony Music Labels Inc.)

キャスト

鉄 刃/高山みなみ
峰さやか/石見舞菜香
鬼丸 猛/細谷佳正
鉄 剣十郎/小西克幸
宮本武蔵/諏訪部順一
カゲトラ/千葉一伸
庄之助/越後屋コースケ
峰 雷蔵/宮内敦士
峰 静香/佐藤利奈
峰 ふじ/斉藤貴美子
ゲロ田ゲロ左衛門/大西健晴
クモ男/阪口周平
ナマコ男/市ノ瀬加那
佐々木小次郎/井上 剛

公式サイト
公式X(@YAIBA_PR)
公式TikTok

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