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『九龍ジェネリックロマンス』置鮎龍太郎&坂泰斗が紡ぐ、蛇沼とグエンの関係性【インタビュー】

蛇沼たちの登場で深みが増す物語ーー『九龍ジェネリックロマンス』蛇沼みゆき役・置鮎龍太郎さん&タオ・グエン役・坂泰斗さんインタビュー|グエンの台詞が「ただのラブロマンスではない」と気づかせてくれた

『恋は雨上がりのように』の眉月じゅん先生の最新作にして、超人気ミステリー・ラブロマンス『九龍ジェネリックロマンス』(集英社 / 週刊ヤングジャンプ連載)。同作のTVアニメが4月5日(土)よりテレ東系列ほかにて放送中です。

第3話では蛇沼みゆきとタオ・グエンの関係が少しずつ明かされ、この2人について気になった方も少なくはないはず。アニメイトタイムズでは、蛇沼みゆき役・置鮎龍太郎さん&タオ・グエン役・坂泰斗さんにインタビューを実施。

じわじわと物語の本線が明かされていく中、作品の世界観やキャラクターの魅力など、様々な角度から『九龍ジェネリックロマンス』の魅力について伺いました。

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九龍ジェネリックロマンス
懐かしさで溢れる街「九龍城砦」の不動産屋で働く鯨井令子は、先輩社員である工藤発に心惹かれていた。その恋を自覚した令子はある日、1枚の写真から工藤にはかつて婚約者がいたことを知るのだが、その婚約者は自分と全く同じ姿をしていた。もう一人の鯨井令子の存在が自分に過去の記憶がないことを気づかせる。妖しくも美しい九龍の街で繰り広げられる日常。記憶がないのに懐かしく感じる風景。そして、止められない恋心。過去・現在の時間軸が交錯する中、恋が、全ての秘密を解き明かす─。作品名九龍ジェネリックロマンス放送形態TVアニメスケジュール2025年4月5日(土)~テレビ東京系列にて話数全13話キャスト鯨井令子:白石晴香工藤発:杉田智和蛇沼みゆき:置鮎龍太郎タオ・グエン:坂泰斗楊明:古賀葵小黒:鈴代紗弓ユウロン:河西健吾鯨井B:山口由里子スタッフ原作:眉月じゅん(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)監督:岩崎良明シリーズ構成・脚本:田中仁キャラクターデザイン:柴田由香総作画監督:竹本佳子 中谷友紀子美術監督:金子雄司美術デザイン:平澤晃弘プロップデザイン:岩永悦宜色彩設計:松山愛子撮影監督:今泉秀樹編集:吉武将人音響監督:明田川仁音楽:佐高陵平(Hif...

蛇沼とグエン、対照的な二人の魅力

ーー『九龍ジェネリックロマンス』の台本を読んだ際の感想をお聞かせください。

蛇沼みゆき役・置鮎龍太郎さん(以下、置鮎):最初はラブロマンスかなと思って読み始めました。鯨井さんが「どうやら1人じゃないっぽい」という部分が最初は明確ではなかったので、「どんな物語なんだろう?」と。不思議な空気感の中で、揺蕩っているような印象を受けましたね。

タオ・グエン役・坂泰斗さん(以下、坂):僕も最初は普通のラブロマンスだと思っていて、急展開というよりはじわじわと真綿で首を絞められるような……。ゆっくりと見える景色が変わっていく、とても不思議な作品だと感じました。

置鮎:色々なイメージを持っている方がいると思いますが、九龍の雑多でごみごみとした街で暮らす人たちの物語かと思いきや、「そうなんだけど、そうじゃなさそう」な雰囲気がちょっとずつ分かってくると思います。

坂:(深く頷く)

ーー蛇沼みゆきとタオ・グエン、それぞれのキャラクターの魅力をどのように捉えていますか?

坂:グエンを演じた身としては、みゆきは頑張っているからこそ守りたくなるというか、可愛らしいんですけど……。

置鮎:可愛い、本当ですか?(笑)。

一同:(笑)

坂:誰も気づかないようなところまで目を配れる人だけど、本人はどこか張りつめていて。ちょっと危うさを感じられる部分が魅力的なキャラクターです。

置鮎:なるほど。自分で演じている時は危ういというよりは、何かしらの目論みがあるようなイメージでした。演じるとまではいかないけれども、どこか自分を誇張している風なところはあるかもしれないと。

坂:そこが絶妙な塩梅で伝わってきました。この作品自体が観る人によって様々な答えに辿り着ける物語だからこそ、今のお話をお聞きしてすごく腑に落ちました。

置鮎:普段の僕たちは明確な目的を持って行動することもあれば、そうではなく、流れの中で生きている時もある。多分、みゆき自身も意識している部分としていない部分が、はっきりしていないのかもしれません。ちょっと強調した部分が前面に出ているから、変わった人に見えるかもしれませんけど……(笑)。

ーー(笑)。では、グエンの魅力についてはどうでしょう?

置鮎:みゆきとは正反対というか、グエンは受け入れることに長けているのが一番の魅力だと思います。自分のことを深く知らなくても、受け入れてくれる安心感を持っている人。だからこそ、(みゆきは)近づきすぎてはいけないと思うこともあるのかな。みゆきはこんなに良い人(グエン)に酷いことをしてはいけない、みたいなことを思っているのかもしれないですね。

坂:さっきのお話でいうと、グエンには目的とか、使命感のようなものはあまりないのかもしれません。ないからこそ、受け入れられるし、自分で答えを決めたがらず他者に委ねてしまう。ある意味では、「成熟しきっていないのかな?」と思いました。

ーー「九龍」やもうひとつの地球「ジェネリックテラ」など、本作の設定や世界観についてどのように感じられていますか?

置鮎:世界観を理解するのに時間がかかりましたね。

坂:難しかったです。

置鮎:言葉自体は出てくるし、「九龍」はなんとなく街のイメージも浮かびますが、「ジェネリックテラ」という単語も、最初は流し気味に読んでしまって。ジェネリック……「薬?」みたいな(笑)。

一同:(笑)

坂:未来の話ですからね。

置鮎:徐々に具体的な世界観の雰囲気が分かってきて、「あ、ちゃんと繋がっているんだ」と気づくのに時間がかかっちゃいました、おじさんは……(苦笑)。

坂:でも本当に中盤から終盤で、ようやく「あ!そういうことか」と繋がる部分が多くて、最初はあえて描かないようにしていたんだろうなと。

置鮎:原作をかなり踏襲しているアニメーションなので、そこは視聴者の方も戸惑いながら行き着いて来てくださるんじゃないかなと。

坂:それが正解という気はします。

置鮎:キャラクターデザイン(柴田由香さん)が原作の雰囲気を抽出してくださっているので、ちょっとした表情や鯨井さんのスタイルなども、かなり忠実に描かれている印象を受けました。漫画とアニメは違うメディアではありますが、上手く構成されていると思います。

坂:鯨井さんと工藤さんの喫煙所の空気感もすごく良かったです。あのゆったりとした雰囲気はあのお二人(白石晴香さん&杉田智和さん)が演じられているからこそ出ているものだなと。今はなかなか男女の喫煙シーンが描かれることも少ないですから。

置鮎:最近のアニメでは遠慮されがちなシーンですけど、工藤くんが鯨井Bと鯨井さんをダブらせるとか、作品的に欠かせない部分なので、しっかりと描かれていますよね。観てくださる皆さんも疑問だらけの状態で進んでいくことにはなると思いますが、その中で少しずつ答えを見つけて欲しいです。

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