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『ある魔女』青山吉能×羊宮妃那インタビュー【連載第4回】

『ある魔女が死ぬまで』声優インタビュー連載第4回:メグ役・青山吉能さん×ソフィ役・羊宮妃那さん | 始まって以来のシリアスなメグや、ソフィの“デレ”の裏側にあったものとは

2025年4月より放送中のTVアニメ『ある魔女が死ぬまで』(以下、ある魔女)。電撃の新文芸で刊行中の坂先生によるライトノベルを原作とした作品で、呪いによって余命1年を宣告された見習い魔女・メグと、その師匠である魔女・ファウストが過ごす日々が描かれます。

アニメイトタイムズでは、『ある魔女』に出演するメインキャスト陣へのインタビューを連載形式で更新中。

連載第4回では、メグと同い年の魔女でありながら七賢人入りを果たした天才少女・ソフィを演じる羊宮妃那さんと、前回に引き続き青山吉能さんとの対談が実現。

作品やキャラクターへの印象から、アニメの第4話・第5話のエピソードを中心に様々なお話をお聞きました。

 

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2025年4月より放送中のTVアニメ『ある魔女が死ぬまで』(以下、ある魔女)。電撃の新文芸で刊行中の坂先生によるライトノベルを原作とした作品で、呪いによって余命1年を宣告された見習い魔女・メグと、その師匠である魔女・ファウストが過ごす日々が描かれます。アニメイトタイムズでは、『ある魔女』に出演するメインキャスト陣へのインタビューを連載形式で更新中。連載第3回では、ファウストと同じ七賢人の“英知の魔女”である祈を演じた伊藤静さんと、青山吉能さんを直撃。作品やキャラクターへの印象から、アニメ第3話で描かれたエピソードについてのお話もお聞きました。  原作を読んだ時から、青山さんの脳内では伊藤さんの声が──まず伊藤さんは、『ある魔女』への出演が決まった時の心境はいかがでしたか?伊藤静さん(以下、伊藤):『ある魔女』はテープオーディションだったので、お家で録ったんですけど、その時の台詞が祈の足の匂いに関するところだったんです(笑)。なので、どうしたら本当に臭そうに聞こえるか、ちょっとおっさんぽさを出そうとか工夫していたので、匂いがちゃんと伝わったのかなと嬉しかったのを覚えてます(笑)。あとは、“死”について考える作品に参加できる...

 

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「お前、あと一年で死ぬよ」十七歳の誕生日を迎えた見習い魔女のメグ・ラズベリーは、魔法の師匠であり、魔法界トップの七賢人に名を連ねる『永年の魔女』・ファウストから、突如として余命一年であることを告げられる。メグは『死の宣告』の呪いにかかっていたのだ。呪いによる死を免れる方法はただ一つ。手にした者に不死をもたらす、『命の種』を生み出すこと。そして、『命の種』の材料となるのは、感情の欠片――人が喜んだ時に流す、嬉し涙。「それで、一体どれくらい涙を集めればいいんですか?」「千人分だ」「......はい?」こうして、メグは嬉し涙を集めるため、様々な人たちと関わっていく。幼馴染みで大親友のフィーネ。ファウストと同じ七賢人の一人――『英知の魔女』・祈。メグと同い年にして七賢人に名を連ねる天才少女、『祝福の魔女』・ソフィ。これは、余命一年を宣告された未熟な魔女、メグ・ラズベリーが起こす、奇跡の物語。作品名ある魔女が死ぬまで放送形態TVアニメスケジュール2025年4月1日(火)〜2025年6月17日(火)AT-X・TOKYOMXほか話数全12話キャストメグ・ラズベリー:青山吉能ファウスト:榊原良子ソフィ・ヘイター:羊宮妃那フィーネ・キャベンディッシュ:大久保瑠...

 

青山さんのメグは、羊宮さんの想像の斜め95度上を行っていた

──まず、羊宮さんが『ある魔女』に出演が決まった時の心境や、ソフィへの第一印象というのはいかがでしたか?

羊宮妃那さん(以下、羊宮):『ある魔女』はテープオーディションで合格をいただきましたが、その時からソフィちゃんへの印象は大きく変わっていません。

台本を読ませていただいた時から、スッとキャラクターが入ってくるような感覚がありました。ただ、ソフィちゃんがどういった喋り方で、どういった雰囲気が求められているのかを考えることはたくさんありました……。

とても頭の良い子でもありますが、可愛らしい一面もあるので、私の表現が求められているものと一致したらいいなと……。そんな不安はありました。

 

 

──お二人はこれまでにも共演の機会はあったんでしょうか。

羊宮:ありました。しかもその時も、二人でのコンビみたいな関係のキャラクターだったんですよ。

青山吉能(以下、青山):そう、その時は、二人で作戦を立てて暗躍していく関係性で、ふたりともかなり淡々と喋るようなタイプでしたね。

羊宮:今回、元気にやり取りできたのがうれしくもありました。その時は、私が演じるキャラクターが、青山さんのキャラクターを慕っているタイプで。今回のソフィちゃんもメグちゃんのことは好きですが、態度としては結構素っ気ないタイプなので、同じ好意でもアプローチが異なっていますね。

──青山さん的には、見知った相手と掛け合いができる安心感みたいなものも?

青山:やっぱりそれはありましたね。またペアになれる喜びもありましたし、一緒に収録もできたので尚更でした。

──収録で印象的だったディレクションなどはありましたか?

羊宮:台本を読ませていただいた時にも、メグちゃんの台詞を頭の中で想像していたんですけど、最初にテストした時、「メグは声を張るので、もう少し声量出してもらってもいいですか」といったディレクションがあって。

その後に実際に青山さんのメグちゃんを聞いたら、もう私の想像から斜め95度くらい上をいった、ものすごい演技をされていて! 本当にジェットコースターのような勢いだったので、隣にいるソフィちゃんが弱々しいと掛け合いにならない、と納得したのを覚えています。もっとドスンと構えてないといけないって(笑)。

──確かに、ソフィってただ受けるだけじゃなく、結構言葉とかで殴り返しますよね。

羊宮:そうなんです! 私が当初作っていたお芝居だとさらっとしすぎちゃっていて、メグちゃんの強引さに持っていかれちゃうかもしれないのは実際に感じたところでした。

 

 

──青山さんは、ソフィについてどう感じられましたか?

青山:彼女の過去とかを考えると納得がいくんですけど、台本や原作を拝見した時は、すごくクールで淡々としていて、感情が見えにくいところが少し怖い印象もあったんです。そこから収録で羊宮さんの声を聞いた時、羊宮さんの元来の声の温かさみたいなものが作用して、同じ台詞やシーンでも、結構印象が変わったのはすごく覚えていて。

さっきの羊宮さんの話じゃないですけど、私もいい意味でソフィのイメージを裏切られた感覚がありました。

──確かに、字面だけだとソフィってなかなか物騒なことを口にしているんですよね。

青山:「お前を殺す」みたいな言葉がさらっと出てきますからね(笑)。ただそういう態度もメグに心を開いてくれたからこそ出てきたもので、それがちゃんと分かる脚本の力もそうですし、お芝居で表現された温かさも含めて、言葉の力ってすごいんだな、と改めて思えました。

──羊宮さんとしては、メグはどのように映りましたか?

羊宮:大分事前とイメージが変わりましたね。“ザ・ヒロイン”っていうイメージについては今もそうなんですけど、それ以上に周りを巻き込めるパワーみたいなものに溢れていて、本当に唯一無二の存在というか。とくに収録で最初に青山さんのお声を聞いた時は、ちょっと言葉にできないくらいの衝撃がありました。

 

 

──第4話はとくにそうだと思いますが、ギャグとシリアスのシーンでの落差がすごいですよね。

青山:とにかくテンポが早すぎて、いつもテスト収録が終わった後はソファーでぐったりとなっています(笑)。

羊宮:もう私からすれば、「その声は一体どこから出されているんだろう」みたいな感じで……。

しかも、喉は大丈夫なのかと心配になるくらいのお声を出されているのに、ずっと安定しているんですよ。波がないという意味ではなくて、真面目なシーンからいきなりぶっ飛んだお芝居が入ってきてもブレがないと言いますか、お芝居自体の安定感がとにかくすごいんです。

常に戦闘し続けているような感じで(笑)、隣で平気そうにして一緒にいるソフィちゃんはすごい胆力だと思ったりもしました。

 

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