
驚かされてばかりの4年間。アーティスト活動5年目では、新たな試み・コンセプトアルバムで“今までとは違う私”を表現──大西亜玖璃さん 8th シングル『イニミニマニモ』インタビュー
前向きで、自分らしさを大切にする「イニミニマニモ」の歌詞に共感
──そもそも「イニミニマニモ」とはどんな意味なのですか?
大西:「どれにしようかな」という意味の“Eeney, meeney, miney, moe”をカタカナにして、キャッチーにした英語の言葉遊びですね。知らない言葉だったのですが、鶴﨑(輝一:作詞・編曲)さんが見つけてくださいました。
──曲調はまさにロックンロールですね。
大西:作曲のhabanaからパンクロックだと聞いていました。ロックなニュアンスがありつつ、アニソンのポップな雰囲気もある楽しい曲ですよね。イントロからノレる感じがめちゃくちゃ好きで、音源をいただいたときから「これは良い!」と思っていました。
鶴﨑さんの曲はこのようなギターサウンドが多いのですが、その中でも「かっこいいけど、かわいい」という、不思議な面白みがある曲だなと思います。
──歌詞を見ていくと、忙しい日々を楽しんでいる女の子のお話、という印象を受けました。
大西:予測できないことに対して、不安な気持ちを抱くのではなく、「退屈しないね!」と受け取る前向きな子ですよね。自分らしさをとても大切にしていて共感できました。
──「イニミニマニモ」は、すでにイベントで何度も歌われていますよね。
大西:そうなんです。「あぐぽん新年会!!!2025」で初めてこの曲を披露したときは「毎回ライブで歌いたい」と思うくらいノリにノレました。会場のみんなもすごく楽しそうに聴いてくれた思い出があります。
先日行われた「大西サミット」でも歌ったのですが、そのときは事前に「この英語の部分を歌ってほしいな」と、ファンのみんなにお伝えしていて。まだ発売前でしたが、スタッフさんが動画を作ってくれたおかげで、みんなが覚えてきてくれたんですよね。
でも今回は「言えたよ」という人と、言えずにモゴモゴしている人がいたから、まだ難しいのかも(笑)。それでも発売前に歌おうとしてくれる一生懸命な姿を見れて楽しかったです。
──ライブなどで何度も歌うことで、ファンのみなさんの練度も高まりそうな曲ですね。
大西:いつか英語の大合唱ができたら良いですね。
──レコーディングはいかがでしたか?
大西:本番前は英語がちゃんと言えるのか不安でしたが、「言えてる、言えてる」と言ってもらえて安心した思い出があります。あ、でも「大西サミット」で、「私、英語言えてましたかね?」と聞いたら、2、3人がバツのジェスチャーをしていたんですよ! 英語が得意な人からしたらネイティブではないのかもしれません(笑)。
──(笑)。大西さんの楽曲に鶴﨑さんが参加するのは、今回で7曲目になります。
大西:7曲!? もうそんなに多くご一緒させていただいていたんですね……! この前、「“イニミニマニモ”ってどこで見つけてきたんですか?」と聞いたら「カタカナで“イニミニマニモ”って検索したら、誰も同じタイトルのCDを出していなかった」とおっしゃっていて、相変わらずスゴイなと思いました。
──作曲のhabanaさんは、大西さんの楽曲制作のディレクターも務めています。だいぶ長いお付き合いですよね。
大西:habanaが誕生したのは最近なのですが、井上哲也さんとしては最初からずっとですね。思えば、habanaとして最初に提供していただいた「夢で逢えなくても」も「まさにロックンロール!」という印象の楽曲でした。
今回はパンクロックということで「具体的にパンクロックってなんですか?」と聞いてみたら「大人、バカヤロー、って感じかな」と言われて。「私って、そんなイメージなのかな?」と思いましたが(笑)、そこで世間に訴えかける系のロックだと知りました。
──歌うときも大人たちに訴えかけるように?
大西:えぇ〜、そういう気持ちかと言われたらあれですけど(笑)、<私が選ぶ思いのまま>のフレーズは「みんな付いてきてね!」という想いを込めています。
──habanaさんは大西さんの番組やイベントでもおなじみですね。
大西:habanaは人気ですから、「AuDee」に出てくれたときも、みんなが「神回だ」と言ってくれて(笑)。私としても今までのことを知ってくださっている方なので、たくさん喋ることができました。
──habanaさんとは、今後についてどのようなお話をされているのですか?
大西:habana的には、次のコンセプトミニアルバムのイメージがもう浮かんでいるそうです。これまでも曲の選定など、色々としてくださったのですが、「今回はhabanaに任せよう」とプロデューサーの工藤(智美)さんも言っていました。
私としても、habanaの好きなように曲を集めてもらって、それらを歌えたらとても楽しいのではないかなと思っています。
アドリブ満載のMV撮影では、大西さんの膝が……!
──「イニミニマニモ」のMVが公開中です。撮影はどのような雰囲気でしたか?
大西:ロックンロールでした。ジャケット写真の髪型に驚いてもらいましたが、MVはもっとスゴイウィッグを被って、衣装もポップなんですよ。
個人的に一番頑張ったと思うのは、間奏のシーンです。監督から「自由にどうぞ」と言われていたのですが、どうしていいのかわからず……悩んだ結果、スライディングしたり、ヘドバンをしたら「そんなに動く? でもそれが良い」と言っていただけました(笑)。
──まさにロックンロールですね(笑)。
大西:その日初めてスライディングをしたのはリハのときでしたが、その際に膝をガーンとぶつけてしまったんです。でも一回やったからにはまたやらないといけなくて。そのあとも何回も撮ったから、膝がたんこぶみたいに膨れて、色も変わっちゃって。誰かにやれと言われたわけでもなく、自分で怪我をしにいってしまいました(笑)。
最後のほうはスタッフさんがタオルを敷いてくださったのですが、そのときにはもう膝は腫れていたので、あまり意味がなかったかも(笑)。でもその甲斐もあって、楽しい画になったのではないかなと思います。
──エアギターやヘドバンなど、動きをだいぶロックに寄せているのですね。
大西:ギター風のなにかを弾いています(笑)。本当は弾けないのですが楽しかったです。全体的にロックというより、ちょっとお笑い寄りになったかもしれませんが(笑)。









































