
祝・アーティストデビュー1周年&1stアルバムリリース! 直田姫奈さん『FEVER -僕たちの計画-』インタビュー|「各曲へのふつふつ高まる熱と1年間の音楽活動の軌跡を詰め込んだアルバムです」
2024年4月17日に、デジタルシングル「ラベンダー・ブルー」でソロアーティストデビューした直田姫奈さん。待望の1stアルバム『FEVER -僕たちの計画-』が、6月11日にリリースとなります!
1stアルバムには、「ラベンダー・ブルー」「My Truth」「ばっかだな」のデジタルシングル3部作に加えて、昨年5月に行われた1stライブで披露した新曲6曲、さらに11月に行われたアコースティックライブのために作られた新曲の全10曲を収録。その全曲で、直田さんがギターとしてレコーディングに参加していることも話題となっています。
悲恋を歌う失恋ソングから、誰かの背中を押す一曲、ノリノリになれるライブチューンなど収録曲は多種多様。アーティスト活動1周年の軌跡とファンとの絆が感じられる1枚から、「アーティスト・直田姫奈」のこれまでの道のりと、これからの未来に楽しく想いを馳せてみませんか?
駆け抜けた1年で見つけた「アーティストとしてのアイデンティティー」
──昨年のお誕生日にソロアーティストデビューをしてから、早いもので1年が経ちました。
直田姫奈さん(以下、直田):デビューした時には1stデジタルシングル「ラベンダー・ブルー」しか完成していなかったのに、その一ヶ月後には1stライブ(5月4日「Hina Suguta 1st LIVE -Sings-」)を開催するという……結構、挑戦的なデビューの仕方だったなと(笑)。私も、ファンの皆さんも、手探り状態で始まったアーティスト活動でした。
アーティストデビューから1年が経って、今回のアルバムに収録される10曲が完成して。そのうちの9曲は1stライブで歌っていて、しかも各曲を歌っている姿が公式サイトで視聴できる形にしていただきました。本当に潤った1年になりました。
──1年の間にデジタルシングル3曲をリリースし、ライブやリリースイベントを複数回開催して、オリジナル曲も10曲制作……まさに激動の1年でしたね。
直田:1年間で10曲もいただけるなんて、すごいことですよね。正直、1stライブも全部自分の曲でやれるとは思っていませんでした。でも「全部オリジナル曲でやるよ」と言われて、「そんなことできるんだ!?」と(笑)。
その後、アコースティックライブ(「直田姫奈 アコースティックライブ2024 -ばっかだな-」)も開催できて、そこでも新曲を1曲いただけたことにビックリしました。振り返ってみるとライブに重きを置いた1年間でしたね。
あっという間に駆け抜けた感覚でとても楽しかったですし、ファンの方ともたくさん交流することができました。ライブやイベントは、すべて素敵な想い出になっています。
──しかもライブやレコーディングでは、歌に加えてギターも演奏されていて。もうシンガーソングライターの立ち位置ですよね。
直田:元々、アーティスト活動を始める時に「YUIさんが大好きです」とお話ししていました。楽曲を作っていただく時も「YUIさんのこの曲をイメージしてもらえたら」とお願いしたり、活動スタイルも同じようにできたらともお話ししましたが、まさかここまでギターを弾くことになるとは(笑)。
「弾いちゃう?」という雑談のノリから始まったギター演奏でしたが、今は自分の色になってきた気がします。声優アーティストの方はたくさんいますが、レコーディングでも全曲ギターを弾いている方はそれほどいらっしゃらないと思いますし……意図したことではありませんでしたが、この1年で自分のアイデンティティーを確立できたかなと思います。
──アルバムの歌詞カードの全曲に「ギター演奏:直田姫奈」というクレジットを見つけた時はかなり衝撃を受けました。
直田:全部の曲にリアジュボーン(ドラムの柴田 尚さん、ベースの西川 響さん、ギターの浅井 真さんの3ピースバンド。petit miladyや高野麻里佳さん、大西亜玖璃さんなどのバックバンドや音楽制作に関わる)さんが関わってくださって、浅井さんが一緒にギターを弾いてくださっています。ライブで自分もギターを弾くことは想像できましたが、まさかアルバムのレコーディングにまで参加できるなんて……驚きました。
レコーディングに演奏で参加する機会は、ソロのプロジェクトでなければできない貴重な経験ですから、ありがたいなと思っています。
──直田さんが持つ、高いギタースキルがゆえですよね。
直田:そうなのかな?(笑) ギターはやればやるほど奥が深くて、「自分はまだまだだな」と思わされることも多くて。昔は特技を尋ねられた時、「ギターです」と気軽に答えられましたが、今はあまり言いたくないんです。
「ちょっとならギターが弾けるかな」くらいに留めておきたいほど、奥が深い楽器だなと思います。でもスタッフさんたちが私の背中を押すのが上手なので、都度出来を確認しつつ、楽しく弾かせていただいています。
──11月のアコースティックライブの時点で10曲そろっていたので、後は音源化やアルバム化を待つばかりでした。まさに満を持してのアルバムリリースですね。
直田:私も待ち焦がれていましたし、ファンの皆さんからも「待ちに待っていました」という声をたくさんいただきました。私たちが沸々させてきた想いがようやく形になったという実感があるし、やはりCDになるのは嬉しいです。
今は配信などデジタル音源が主流ですが、CDやジャケット、ブックレットって良いですよね。私はCD時代の人間で、発売日を心待ちにしてワクワクしながらCDショップに買いに行った感動を味わっていました。今度は私の名前と顔が映し出されたCDがショップに並ぶのが嬉しいですし、皆さんに形としてお届けできることがとても嬉しいです。