
みんなの覚悟、向き合わなければいけないものが見えてきている──『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』第4章 古賀 葵さん、関根明良さん、大地 葉さん、影山 灯さん、古木のぞみさんインタビュー【ネタバレあり】
2025年5月23日(金)より劇場公開された『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』第4章。スチームパンクを基調にした世界観、ハードなストーリー、黒星紅白によるキャラクター原案、梶浦由記の音楽などにより、2017年のTVアニメスタートから今なお、多くのファンがいる作品となっている。
全6章で構成されている劇場版『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』は、21年2月に第1章の公開がスタートし、今作で第4章。いよいよ物語が大きく動き出しそうな様相を呈している……。
アニメイトタイムズでは、チーム白鳩=アンジェ役の古賀 葵さん、プリンセス役の関根明良さん、ドロシー役の大地 葉さん、ベアトリス役の影山 灯さん、ちせ役の古木のぞみさんに集まっていただき、第4章のネタバレありの座談会を敢行。『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』の新しい魅力とも言える、新キャラクターのターナー(CV.ささきいさお)などについて、大いに盛り上がる時間となった。
※本稿には作中のネタバレが含まれますので、ご注意ください
毎回衝撃の展開がある劇場版。台本初見の印象は?
──2023年公開の第3章から約2年。チーム白鳩での思い出は作れましたか?
ドロシー役・大地 葉さん(以下、大地):プライベートだと、5人揃ってどこかに行くことが、結局できていないんですよ。
ベアトリス役・影山 灯さん(以下、影山):肉バルで、お肉は食べたのですが……。
大地:そのときも、あきらりん(関根明良さん)が来れる予定だったのですが、来れなくなってしまって。
影山:でも、指で星を作って、あきらりんの部分は空けておいて、あとで無理矢理加工で手の写真を入れて……まるで一緒にいたかのような写真にしました(笑)。
プリンセス役・関根明良さん(以下、関根):生霊は飛ばしていました!(笑)
アンジェ役・古賀 葵さん(以下、古賀):記憶としては、いたと思ってる(笑)。
影山:そのあと大地さんオススメの映画を見に行って、応援上映をしてきました(笑)。
ちせ役・古木のぞみさん(以下、古木):めっちゃ楽しかったぁ。
古賀:新しい世界を見ましたね。
影山:(大地さんが)急に泣き出してびっくりしました。何度も観ていて展開を知っていたみたいで、そのシーンが来る前から泣き出していて(笑)。
大地:情緒がメチャクチャで……ホントにご迷惑をお掛けしました。
古賀:記念にグッズを買って帰りました(笑)。
──直近では、『AnimeJapan 2025』のステージなどで、劇場版についてもお話しされていました。ステージでのファンの反応はいかがでしたか?
関根:とても優しい空気感でしたね。
古賀:思っていた以上にたくさんの方が観に来てくださっていて。
関根:私たちのトークに対して、頷いてくださる方が多かったですし、やっぱりノルマンディー公は人気なんだなと、再認識しました。
──その後のラジオ『プリプリ♡秘密レポート すーぱー』はいかがでしたか?
大地:いつもたくさんのお便りをいただいているのですが、そのお便りの文量がとにかく多くて、こんないっぱいの文字数で送ってくれるんだ!と思っています。熱量の高いファンがずっと追いかけ続けてくれていることがわかって、とてもありがたいです。
影山:『プリプリ(『プリンセス・プリンシパル』)』を観ている人って、頭が良さそうだよね。
大地:いつも考察してくれるよね(笑)。
関根:監督がXで上げている設定を見て、考察されている方もいるものね。
大地:我々も、その考察を読んで「そうなんだぁ……!」って感心しています(笑)。
古木:私たちも整理できてないからね。
関根:色々と教えていただきたい。
──まさに「おしゃぐりあい(=おしゃれな探り合い)」ですね。
古木:私、裏とかかけなくて……。
大地:誰よりも真っ直ぐに受け取る女、古木のぞみだから(笑)。誰よりも視聴者視点で楽しんでるよね。
関根:お兄様(アルビオン王国王位継承権第三位の王子・リチャード=アーカム公)を、良い人だと思っていたものね(笑)。
大地:本当に、騙されないように気をつけてほしい。
──そしてこのたび、第4章が劇場公開となりました。台本を読んだ際の感想をお聞かせください。
古木:ラストはだいたい「え!?」で終わるんですよ。最後のシーンの映像を見たのですが、あそこまでとは思いませんでした。
大地:私たちも、完成してからじゃないとわからなかったけど、すごかったよね。
古木:なので、より気合が入りました。
──影山さんはいかがでしたか?
影山:私は「たくさんベアト(リス)が出てる! 嬉しい!」でした。
大地:そろそろスポットが当たるんじゃないかって、話はしていたよね。
影山:最近、任務に参加してる感じがなくて、ドキドキしていることが多かったので(笑)。
大地:今回はベアトが大活躍だったなぁ。
影山:ベアトが頑張ってるし、私も頑張らなきゃ!って思いました。
──大地さん演じるドロシーも、大活躍でした。
大地:ドロシーは割と説明が多いキャラクターなので、今回も大変なんだろうなと思いながら台本を読んでいたのですが、第4章では感情をむき出しにする部分も多くて。ドロシーらしさが随所に散りばめられている上で感情も忙しいから、絶対にみんなで一緒に録りたいなと思いながら読んでいました。
影山:コントロール(アルビオン共和国側のスパイ組織)に行くシーンなんて、本当に肝が座っているよね。
大地:「ドロシー、頑張ってる……!」って思った。私には無理かもしれないです(笑)。
関根:今回、プリンセスの出番は多くありませんでしたが、ノルマンディー公にひるまず受け答えをするシーンでは、彼女も後悔や葛藤をしつつも、必死で抗い続けているのだなと感じ、負けてはいけない、と背筋が伸びる思いでした。
この章で何か覚悟を決めたらしい彼女に寄り添える様これからも精進せねばと思います。
古賀:私はざわつき過ぎてしまって……。古賀としてもざわつくし、たいちょーも言っていたことと同じく、アンジェの感情も表に大きく出ていたんですよね。プリンセスをノルマンディー公に握られているので、とても焦っていて、どうにかしなきゃ!という感じがある。これまでも危ういところはあったけれど、今回はこれまで以上に危うくて。ちょっと待って、ちょっと待って!と思いながら読んでいました。
大地:これまでで一番危うかったかもね。
影山:やっぱりプリンセスのことになると……。
古賀:冷静さを欠いてしまう場面もあったので、アンジェもざわついているなぁと思っていました。本編終盤では、「必ず選択を迫られる。国を選ぶか、仲間を選ぶか、自分を選ぶか」というセリフがあったのですが、そこが怖すぎて……。絶対に今後に繋がってくるんだろうなと思いました。
そのような意味でも、第4章のラストはとても衝撃的だったし、今までにないくらい、みんな感情をぶつけ合っているなとも思っていました。
──二重スパイという不安定な状態に置かれて、どこかみんな落ち着かないのでしょうね。
影山:(アンジェが)「知ったふうな口きかないで!!」とベアトに言うところは、完成映像を見たら、「わー!」って思いました。迫真で……!
関根:そのシーンの「ついに余裕がなくなるアンジェ」というト書きも良かったよね。追い詰められているなぁって。
大地:アンジェ的にも、そこまで我慢していたんだよなぁ。
関根:劇場版が始まってからのアンジェはモヤモヤすることや葛藤することが多かったからこそその糸がついに切れたというくらいの余裕のなさで…。