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『プリプリCrown Handler』第4章 チーム白鳩声優インタビュー【ネタバレあり】

みんなの覚悟、向き合わなければいけないものが見えてきている──『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』第4章 古賀 葵さん、関根明良さん、大地 葉さん、影山 灯さん、古木のぞみさんインタビュー【ネタバレあり】

 

新キャラクター・ターナーの魅力にキャスト陣が大興奮!

──ここからさらにネタバレも含めてお話をお伺いしていきます。第4章ですが、まずはチーム白鳩がメアリーの亡命計画に失敗し、ノルマンディー公に捕らえられているところからスタートしました。

大地:そもそも第3章のラストからどうなるんだろう?と思っていたんです。

影山:もう、ゲームオーバーかと思ってた。

大地:(第3章が)ミッション失敗の雰囲気で終わって、「これ、どうやってコンティニューするの?」と思っていたので、「こういう切り口があったか!」と。同時に、こうするしかないよね、とも思いました。

──ノルマンディー公に、二重スパイをさせられるという展開でしたね。

影山:でも、みんなが拷問とかを受けなくて良かったです。

大地:絶対にヒドイことをされると思ってた。

古賀:爪をはがされたり……。

古木:アンジェやちせは、そのくらいやられるだろうと思っていたかも。

 

 
影山:あそこの取り調べシーンも、個性が出ていましたよね。

大地:表情に出ちゃう子もいれば、一切出さない子もいたり。らしさが出ていました。

関根:あと、ここはノルマンディー公自らが尋問をするんだなぁと思っていました。

古賀:ノルマンディー公がアンジェに対して「お前が何者なのか個人的には興味があるが……」というようなことを言っていて、「き、気づいとるんか……?」ってなりましたね(笑)。

影山:そこですべてを聞かないところが、また上手いよね!

大地:泳がせてる〜って(怖)。ノルマンディー公がしゃべるたびに、「もうしゃべるな!」って思うよ……。

湯川チーフプロデューサー:王族が絡んでいることなので、普通の人には尋問を任せることができなかったんです。拷問がなかったのは、ベアトがほとんどしゃべったからだと思います(笑)。

逆にアーカム公は、目に見えることをしてしまったので取調官がいた。ノルマンディー公としては、プリンセスはまだ利用価値があると思っていたのかもしれません。

大地:なるほど!

影山:ベアトは、姫様のこととなるとしゃべっちゃうだろうな……。

──ノルマンディー公役の土師孝也さんとは、一緒に収録されたのですか?

古賀:できました。

──では、リアルにあのプレッシャーを感じながら……?

古賀:はい。怖かった……。

──より、迫力も増しそうですね……。そして物語では、二重スパイの疑いを掛けられつつ、コントロールから共和国に出回る偽札の原盤を造っているとされる彫金師のグラハム・ターナーを探る指令が出ます。

古木:激渋。

関根:ターナーさん、好きです!

影山:カッコ良かったぁ。

大地:正直、付き合いたいって思わない?(笑)

一同:(爆笑)

古木:それはズルいよー!

影山:また、「わっしょい、イケオジ祭り」だったね(笑)。

大地:新たなるイケオジが出てきて、「イケオジの手札ってまだあるんだ!」って思いました。

影山:今回は無骨系ね。不器用・優しい系。

(このあと、“今日イチのテンション”でしばらく盛り上がる5人……)

影山:あの……(今日イチのテンション)と書いておいてください(笑)。

大地:急にみんなが口々にしゃべりだしたね(笑)。

──それだけ魅力的なキャラクターということですよね(笑)。

古木:ナイスなアイデアまで出せるし、決断力もありますから。

古賀:ターナーさん、好きだなぁ。

 

 
関根:でも台本を最初に読んだときは、また亡くなっちゃうのかなぁと思っていました。良いキャラであればあるほど……。

古賀:思った! 今回の犠牲者か……って。

大地:最後のギリギリまで、死んじゃうんだろうな、って思ってたもんね。

影山:声を担当されているささきいさおさんとは収録でご一緒できなかったので、台本でターナーを感じていたのですが、完成した映像を観て、よりターナーのことが好きになりました。「この人、絶対に良い人じゃん!」と。自然に信頼できる声の温かみがあって。

大地:でも、びっくりしたよね。「ささきいさおさん!?」って。

湯川チーフプロデューサー:監督が絵コンテを描いている段階から、「ターナーは、ささきいさおさんで」と言っていました。

古木:香盤表を二度見してしまいました。

関根:私の知っている、あのささきいさおさんですか?と(笑)。

古木:台本を読んでいるとき、ぎゅっと緊張しました。お会いはできなかったけれど……。

大地:新たに登場するキャラクターには、毎回ゲストの声優さんが来てくださるのですが、今回ばかりは本当に驚かれたのではないかと思います。

──声が本当に渋かったですよね。

古賀:素晴らしかったです。

大地:無骨だけど温かい雰囲気が、絶妙で……!

関根:温かい人だったからこそ、夜ではなく朝日が登ったところで「覚悟のシーン」があったのがカッコ良くて……。

影山:私、「……どうしても…妻に会いたかった…」で泣いてしまいました。台本を読んでいるときは、「そうだよなぁ」と思っていたんですけど、声を聞いたら、ブワーってきてしまって……声の力ってすごいと思いました。

大地:めっちゃわかる!

影山:説得力が増すんですよね。

──この言葉を受けた、アンジェもグサッと来ていましたからね。

古賀:本当にそうだと思います。

大地:あそこのアンジェの表情、めちゃめちゃ人間だったもん。

古賀:ねぇ! 

──みなさんがターナーに抱く愛が伝わってきます。まだまだ、ターナーのカッコいいところについて教えてください。

大地:ベアトに「帰る時間まで、その辺の本でも読んでろ」と言うところが好きです。

古賀:わかるー!!

大地:あそこが一番、優しさが出ているような気がして。

影山:さり気なく、部屋でベアトを守ってくれているんだなって。

 

 
古賀:その前にベアトが男2人に襲われているから、それも考えて、自分のところに置いてあげている感じが、お父さんのようで……大好きです。

大地:言葉は少ないのですが、観ている人にはわかりますよね。

影山:男2人に襲われそうになったときに助けに来てくれたシーンもカッコ良かったです! ヒーローアニメが始まったかと思いました。

古賀:(興奮気味に)良すぎる……!

古木:そのあと、ベアトを連れて逃げるところがあるじゃないですか。そこでもベアトに「お前があんな所で働いていてもロクな目に合わない。俺は共和国に行く。お前もこんな所で人生を棒に振るな!」と言うんですよね。「そんなことを言ってあげるんだ! 好き!」ってなりました(笑)。

大地:言葉の一つひとつが熱いんだよね。

古賀:良い人だなぁ。

関根:「いざとなったら、お前だけでも逃がしてやる!」は本当に素敵!

大地:もうこれは乙女ゲームだよ!! ルートがないのが信じられないくらい、激アツシーンが多すぎる!

影山:あと、ベアトリスがスパイだとわかったところでの2人のシーン。ベアトとしては、後ろめたい気持ちがあるのに、包み込むような表情で、ひとりの人として興味を持ってくれて、話を聞いてくれていたんですよね。親戚のおじさんというか、お父さんというか。

古賀:本当に温かい。無償の愛を感じてしまう。すごい……(興奮しながら)。

関根:そのシーンで、ベアトに喉の機械が埋め込まれていることをターナーさんは知るのですが、そのト書きには、「ターナー、気まずそうにポケットに手を突っ込む。いい言葉が出ず、やっと絞り出す」とあるんですよ。

一同:(興奮した様子で)わ──! いい──!!

関根:そこで出した言葉が「悪い事を聞いてしまったな…」で、こういうところが無骨で素敵なんですよね。

大地:でも考えてみると、この作品って台本のト書きが小説かと思うくらい細かいよね。心情描写をしっかり書いてくださるから、アフレコのときも、心が作りやすい。

古賀:本当にありがたいです。

古木:「ビアンカは偽名なんです…」(ベアトリス)、「覚えておこう」(ターナー)って次の瞬間、「ベアトリス」ってターナーは呼んでますからね!

影山:ベアトリスってフルで言ってくれる人、もう中々いないですから(笑)。

──第4章にして、この作品の新たな魅力が見出せた気がします。これは女性ファンが増えそうです(笑)。

大地:ぜひ、イケオジを観に行ってほしいです。この作品自慢のイケオジを!

 

 
古木:今回は新たなタイプのイケオジです。

影山:しかも一途に妻を想い続けているところも良くて。

古賀:それ──!! だから、(妻への手紙とか仕送りを懐に入れていた)あいつらが憎くて仕方がない!! (かなり興奮しながら)許せないっ! 

影山:妻の写真が入ったロケットをずっと持ってくれているのもいいですよね。います? そんな男性。

古木:まぁ、スマホの中には入ってるんじゃない?(冷静に)

影山:情緒が違うっ!(笑) そのロケットを、妻も持っているというのがまた良いんです。

大地:とっても素敵ですよね。

影山:妻を想っているキャラクターはこれまでもいましたが、ターナーはちゃんと奥さんに会えたので良かったです。今回は殺されなくて本当に良かった……。

──個人的に、腕を銃で撃たれた時点で、「これはもしかしたら生き残るかもしれない」と思いました。

湯川チーフプロデューサー:そこは監督が追加した演出で、撃たれたからこそ、感情にダメ押しをしたんだと思います。腕を撃たれ、もう彫金師としてはダメだと思ったからこそ、自分の腕を切るという決断ができたんです。

影山:私たちチーム白鳩的にも、まだ使える腕を切るというのは、選択としてかなり重くなりますからね。

古木:それも、ベアトを庇った上で撃たれたところだったから。

──ターナーとしても、後悔はなかったでしょうね。切り落としたからこそ、ターナーの命も助かりました。

大地:本当に良かった。

 

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