
『アクアリウムは踊らない』制作者・橙々さん×ルル役・佐藤聡美さんインタビュー|一見頼りなさそうで、一番頼り甲斐があるルル。キティとのコンビは制作初期にはなかった構想だった!?
ルル・キティ・ニコ……3人の絡みがいつか描かれる!?
──インタビューの冒頭で「ホラーがそれほど得意なわけではない」とおっしゃっていましたが、佐藤さんは普段、ホラー作品を見たり、ゲームをプレイすることはありますか?
佐藤:怖いもの見たさで見る時はあるのですが、基本的にはお化けなどの怖いものは駄目なタイプなので、大抵は見た後でものすごく後悔しています(笑)。
橙々:それ、とっても分かります(笑)。
佐藤:うっかり見てしまったときは、「もし幽霊さんがいたとしても、人の気配を察していなくなってくれるかもしれない」と思い込もうとして、やたらと独り言が多くなるくらいには苦手です(笑)。
作品にのめり込んでしまうタイプでもあるので、インパクトが強い作品だと、「テレビや井戸の中から出てきたらどうしよう」と想像もしちゃったり……(笑)。しばらくはドキドキしながら過ごしています。
なので「絶対無理!」とまではいかないのですが、多くの場合は「未来の私、ごめん!」と思いながら、色々なものと葛藤しながら見ています(笑)。
──苦手ではあるけど、嫌いではない……という感覚でしょうか。
佐藤:そうですね。橙々さんは、はっきり「苦手だ」とおっしゃってるんですよね。
橙々:いや、私も佐藤さんとまさにまったく同じタイプでして。後で絶対に後悔すると分かっていても、つい怖いもの見たさで見ちゃうんですよね。
ついこの前も、あの“井戸から出てくる人の映画”を友達と一緒に見たのですが、昔見た時のトラウマが蘇ってきて……。初めて見たときから10年くらい経っても、まだ怖いんですよ。
佐藤:分かります! 私もまだ怖いです(笑)。
橙々:ですよね。本当に同じような感じだと思います(笑)。
佐藤:逆に、キャストさんの中でホラーが得意な方はいるのか……気になりますね。もしいたら、ホラー好きの視点から見た『アクおど』の魅力を語ってもらいたいです(笑)。
──様々な視点から『アクおど』を楽しむことができそうですね。ちなみに、佐藤さんから橙々さんに聞いてみたいことはありますか?
佐藤:そうですね……ニコくんのキャストさんって、今回決まっているんでしょうか?
橙々:今回ボイスがつくのはメインキャラだけなので、まだニコには声がついてないんです。ただ、いつかは……という想いはあります。
佐藤:そうだったんだ……。実は私、弟とお姉ちゃんの関係性が好きなんですよ。だからキティちゃんの弟がニコくんだって分かった時、自分の中で「うわー!」って盛り上がって(笑)。
私の中のルルちゃんが、キティちゃんだけじゃなく、ニコくんとも仲良くなりたいなと思っていたりもして、いつかキティちゃんとニコくんと、3人でのやり取りを見てみたいという願望があります(笑)。
……ちなみに、橙々さんの中では、その3人の関係性について、もうすでにイメージがあるんですか?
橙々:ルルは、佐藤さんがおっしゃってくださったように包容力のあるキャラクターで、キティとニコは小競り合いみたいなことをするタイプの姉弟です。その小競り合いを見たルルが「ふふっ」って笑ってる……みたいな関係性なんじゃないかなと。
……と言っている内に、私もその3人が一緒にいるところを書きたくなってきました(笑)。
佐藤:是非! 見たいです……! こうしてスーちゃん以外にもルルちゃんが関わる人が増えていくのが嬉しくて。
というのも、ルルちゃんって、色々な人と仲良くなりたいし、もっと多くのことを知りたい“欲”がある、好奇心旺盛なタイプなんじゃないかと、演じながら感じていたんです。
橙々:まさにそうなんです。ルルはマイペースではありますが、様々なことに興味をもって、「あれも楽しそう、これも楽しそう」と、色々な人についていくタイプなので……。
佐藤:かわいすぎますね! スーちゃんとの日常とか、普段はどんなことを喋っているんだろうとか……ルルちゃんのことが気になっているので、いつかキャラクターが皆集まってお喋りしている話を読んでみたいです。
橙々:コミケ(コミックマーケット105)の時に、「2024冬_書き下ろしキャラトークPV」を書かせていただきました。5人が揃う場面は、それ以外にほとんど書いたことないので、いつか書きたい気持ちはありますね。
佐藤:あの5人が一緒に集まったらどんなふうに喋るのか気になっていて。 みんな好きなスイーツを食べながらおいしいお茶を飲んでいる……みたいな、なんとかティータイム的なシチュエーションが見たいです(笑)。
橙々:良いですね……! 機会があれば書きます!
佐藤:そういうお話も読めたらいいなと思っているので、皆さんにも佐藤の願望が叶う日まで、是非『アクおど』を一緒に盛り上げていただきたいです(笑)。
──最後に、佐藤さんから『アクおど』ファンに向けて、メッセージをお願いします。
佐藤:これまではパソコンのゲームだったので、「気になってはいるけど、遊び方が分からなくてプレイできていない……」という方もいらっしゃったんじゃないかと思うんです。今回のコンシューマー化が、『アクおど』の世界をさらに広げるきっかけのひとつになるのかなと思っています。
私自身も、お話を聞いたときに「Nintendo Switchで気軽に遊べるようになるのはありがたいな」と思いましたし、これまで遊んだことのない方にとって、とても良い入口になるのではないかなと感じました。
橙々さんのお話にもあったように、新しい表情やお話、音声が追加されていて、エンディング後にはドラマCDの物語をゲームでも楽しめるようになっています。すでに『アクおど』を遊んでいる方も、より世界が広がる作品になっていると思います。
それと、個人的な願望として、いつかニコくんにもぜひ声がついてほしいなと思っているので(笑)、ぜひ一緒に『アクおど』を盛り上げていただけたら嬉しいです!
【インタビュー・文:米澤崇史】
『アクアリウムは踊らない』作品情報

タイトル名:アクアリウムは踊らない
ジャンル:謎解きアドベンチャーホラーゲーム
プラットフォーム:Nintendo Switch™ / Steam®
Nintendo Switch / Steam ダウンロード版発売日:2025年8月1日(金)
Nintendo Switch パッケージ版発売日:2025年10月30日(木)
価格:
【ダウンロード版】2,200円(税込)
【パッケージ版】4,950円(税込)
販売形態:ダウンロード版、パッケージ版
CERO:「C」(15才以上対象)
プレイ人数:1人用
対応言語:日本語、英語、韓国語、中国語(簡体字・繁体字)
原作:橙々
開発:Gotcha Gotcha Games、フロンティアワークス
パブリッシャー:フロンティアワークス
『アクアリウムは踊らない』Nintendo Switch / Steam版 PV
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