
映画『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』知念英和さん×日野友輔さん×宮部のぞみさん×庄司浩平さんインタビュー|“辛い過去”を乗り越えていく仮面ライダーたち。このメンバーで『仮面ライダーガヴ』という作品を作ることができてよかった
「知らないことを怖がらない」もう一つの世界の演じ分け
ーー別の世界の絆斗は配達員になっているようです。
絆斗 :「そんな服で配達するの!?」というくらいカラフルな衣装でした(笑)。ただ、 あの世界では「あれ?エキストラさん?」と呼ばれて、いじられるくらい馴染んでいましたね。本筋のストーリーとは別でスポットが当たるシーンもあるんですけど、そこでは特に「カッコよくならないでください」と言われていました。
庄司:他にカッコいい人がいるからね(笑)。
日野:全体的にどれだけ面白く情けなくできるか、みたいなオーダーが多かったので、とても楽しかったです!
ーー庄司さんは、二役の演じ分けで意識されたことはありますか?
庄司:ラキアが知り得る部分以外は知りたくなかったので、ショウマが出ているシーンをあまり読まないようにしていました。すると、全然状況がわからないんですよ。「俺は何でここにいるんだろう?」みたいな。でも、多分それでいいんですよね。知らないことを怖がらなくていい。
やっぱり1年間やっていると色々な情報が溢れていて、時代的にはSNSの声も結構入ってきちゃうんですよ。意識していなくても自然とそっちに寄っていくことがあります。
そんな中で、別の世界の皆はフラットに情報がなくて、「あなた方は何も知りません」というところに立たせてもらえる面白さがありました。だからこそ、「知らないことを楽しもう!」という気持ちで撮影に臨んでいた気がします。
ーー実際に別の世界のラキアを演じてみていかがでしたか。
庄司: 衣装がやたらとカッコいいんです。ビジュアルが異様に良いこと以外、別の世界のラキアはあまり良いところがないので(笑)、とにかくビジュアルを見てください。
知念:あのギャップはすごかったね(笑)。
宮部:別の世界の幸果もショウマと出会っていないだけで、いつも通りの誰にでも分け隔てなく優しく接する、みんなを見守る存在です。
幸果の良いところは別の世界でも変わってない。個人的にはそれがすごく良いなと思っているので、安心して見ていただきたいです。
ーー別の世界の幸果は、タオリンとの絡みも多いですよね。
宮部:本編でのショウマと幸果みたいに、別の世界ではタオリンと幸果が「はぴぱれで仲良く過ごしてきた」という設定なんです。撮影前は「ここまでやってきたショウマと同じくらい仲良くお芝居できるかな?」とちょっと不安だったんです。
でも、中島さん自身が明るくて、すごく面白い方なので、すぐ心を開いて気軽に話せるようになって。あまり苦労はなかったんですけど、タオリンと幸果が一緒にいる世界にショウマがやってくるシーンでは、ショウマが「自分の居場所がタオリンに変わっている」という戸惑いや切なさを感じるんですね。なので、撮影が終わった後に「ショウマごめんね」って申し訳ない気持ちになっていました。その切り替えはちょっと難しかったです。
ーーショウマにとっては切ないシーンですね。
知念:寂しかったです。段取りの時に杉原監督から「お前の居場所にはタオリンがいて、今の「はぴぱれ」に居場所はないんだぞ」と言われて。その悲しい気持ちを大切に演じようと思いました。台本には書かれていない描写でしたが、杉原監督が寂しさを感じるように演出したかった部分でもあるのかなと感じました。
宮部:立っているだけなのに、すごく寂しさが伝わってきて。そのおかげで意識せずとも新鮮な気持ちで演じられた気がします。
ーーショウマとタオリンの関係性にも注目ですね。
知念 : ショウマとタオリンの二人三脚で物語が進んでいきます。いろいろ撮影した中でも、特にタオリンが決意を固めるシーンは中島さんとたくさん話し合って作り上げたシーンでもあります。タオリンの決意の表情は、僕もすごくグッときたので、ぜひ皆さんにも注目していただきたいです。
クライマックスに向けて、進化する仮面ライダーたち
ーーTVシリーズでは、ストーリーの盛り上がりと共に仮面ライダー達もパワーアップを遂げていきました。ご自身の仮面ライダーの気に入っている部分や思い入れを教えてください。
知念:ガヴのフォームはそれぞれ長所と短所がある中で、最強フォームと謳われている「オーバーモード」「マスターモード」も、ただ最強なだけじゃないんです。
フォームが更新されるごとにどんどんパワーのインフレが起きるからこそ、「それ以前のフォームを使わなくていい」みたいな状態になることもあると思います。でも、ガヴでは新しい力を手に入れても使いこなす努力が必要で、変身したら終わりじゃないところを描いているのがすごく好きです。
「オーバーモード」はコントロールが難しいけど、パワーはすごく強い。「マスターモード」はスピードが速いけど火力はオーバーには劣る。ショウマもふたつを使い分けて戦っていますけど、そういう完璧じゃない部分に男心をくすぐられますね。全体的にパワーバランスが取れているのがすごくいいなと。
ーー「お菓子の家」をモチーフにした映画限定フォーム「仮面ライダーガヴ ヘクセンハイム」の活躍も楽しみです。
知念:デザインを見た時「こうきたか!」と思いました。というのも、「お菓子の家」というワードからは想像できないようなカラーリングとデザインなんです。CGや演出が加わった時に、「どんな風になるんだろう?」とすごく楽しみにしています。
これまでにも色々なフォームが出てきましたけど、毎回秀逸なデザインじゃないですか。今回も皆さんに気に入っていただけるようなデザインになっていると思います。個人的にはメロンみたいな網っぽいデザインが新鮮で、すごく気に入っている部分です。
ーー第28話より登場している「仮面ライダーヴァレン フラッペカスタム」は、ショウマとの友情も感じられるフォームだと思います。
日野:やっぱり「フラッペカスタム」になるまでの経緯に全てが詰まっているというか。「フラッペ一郎・二郎」の二つに分かれるゴチゾウも初めてだったので、新鮮でした。
知念:生み出した俺もビックリだよ。まさかあんなに喋るとは(笑)。
日野:関西弁だし(笑)。ショウマが絆斗を思って産んだゴチゾウだからこそ、ヴァレンのマークが浮かび上がっているところは気に入っています。「フラッペカスタム」にパワーアップした時に、時間制限でアイスが溶けちゃうというのも面白いですね。
ーーヴラムは「仮面ライダーヴラム アラモードモード」にパワーアップしました。
庄司:今までは「ヴラムブレイカー」を使っていたので、アラモードでは「もっとデカい武器になるかな?」と思ったら、盾を手にする。
ラキアが誰かを守るために仮面ライダーになったんだと改めて感じましたね。加えて、投げて戦ったりとか、戦い方の幅も広がりましたし、最強フォームで仮面ライダー3人が揃ったら壮観だろうなと。色合いもすごくいいんですよね。ガヴはオレンジと紫、ヴァレンは金、ヴラムはシルバーのベースカラーになっていますから、横並びもすごく綺麗だと思います。
ーー仮面ライダーたちは幸果さんとゴチゾウのサポートで何度もピンチを乗り越えてきました。宮部さんが気に入っているゴチゾウはいますか?
宮部: 色々な人に言っているんですけど、私は「ドーマルゴチゾウ」が好きです。
日野:何で好きなの?
宮部: 開いた時の「わあ!」みたいなびっくり顔がすごく刺さっちゃって。ドーマルのグッズが出るのをずっと待っています(笑)。
あとは、みたらし団子の「みたらもっちゴチゾウ」も好きです。開いたら三兄弟になるのが可愛いですよね。
ーーTVシリーズ放送開始後は、ゴチソウたちが大人気になりました。そういった反響をどのように受け止めていますか?
知念:本当に嬉しい限りです。僕たちにとってのゴチゾウは放送前からずっと共にしてきた仲間というか。SNSで「変身した後、天国に行っちゃうのがすごく悲しい」というコメントを見て、びっくりしたんです。「ゴチゾウたちに感情移入して見てくれてるんだ!」って。それは僕たちの中にはない、放送後に初めて知った感覚でした。
















































