音楽
『東京カラソニ』斉藤壮馬(宝田伊織役)&武内駿輔(倉橋海吏役)インタビュー

「東京カラーソニック!! "Sugar Pop" UNIT SONG 伊織&海吏」リリース! シリーズ初のユニット楽曲は“トレンドも取り入れたクールながらも会場全体で一体感を持てる楽曲”──宝田伊織役・斉藤壮馬さん&倉橋海吏役・武内駿輔さんインタビュー

「歌手」×「作曲家」=バディが綴る青春エンターテイメント『東京カラーソニック!!』。2021年に1stシーズンがリリースされて以降、楽曲制作を通じてキャラクターたちの葛藤や成長、そして絆を描く繊細な物語が紡がれています。

2025年4月からは新シリーズ「東京カラーソニック!! -はじめの音-」が始まり、公式YouTubeにて毎週水曜21時に無料配信中! これまで描かれなかった音楽制作に向き合うキャラクターたちの日常が描かれます。

さらに、“恋”をテーマにした新たな楽曲シリーズ「東京カラーソニック!! ”Sugar Pop”」も始動。ソロ曲5曲とカラソニ初となるユニット曲2曲の全7曲が、5か月連続でリリースされます。

楽曲ダウンロードシリアルコードもついてくるグッズ付きセットも発売! アニメイト早期予約特典では、2026年1月18日(日)に開催される「東京カラーソニック!! Special Live ~Sugar Pop~(ソニライ4th)」のチケット先行抽選申込シリアルコードも。

今回は、9月26日にリリースされる、シリーズ初のユニット楽曲「CLAIM」のレコーディングを終えた宝田伊織役・斉藤壮馬さんと倉橋海吏役・武内駿輔さんにインタビューを実施! 本楽曲に対する印象や注目ポイントなどをお伺いしました。

 

 

「CLAIM」は、いい意味であまり「春飛っぽさ」を感じないノリの良い楽曲

──本楽曲「CLAIM」のデモを最初に聞いた際、どんな印象でしたか?

宝田伊織役 斉藤壮馬さん(以下、斉藤):『カラソニ』には多岐にわたるジャンルの楽曲がありますが、その中でも、これまで伊織があまり出会ってこなかったタイプの楽曲だなと感じました。

現代のトレンドも取り入れたクールな楽曲で、純粋にかっこいいなと思いました。以前歌った「TRUE CROWN」の時もそうだったのですが、アタックを強く出してほしいというディレクションをいただくことがあって。

普段の伊織の穏やかな喋り方と、アタックの強い歌い方をどう違和感なくマッチさせるか、そのバランスを上手く表現できればいいなと思っていました。

伊織は周りから「カリスマ性がある」と言われるほどのボーカリストなので、あえて「伊織ならこう歌うだろう」というセオリーから外れた表現があってもいいんじゃないかな、とも考えていました。

現場で皆さんがどんな伊織の歌を求めているのかを伺って、それに挑戦してみようという気持ちで臨みました。

倉橋海吏役 武内駿輔さん(以下、武内):ライブで炎の特効が上がるような、熱い空間が目に浮かびましたね。曲調自体は、ギターサウンドが効いたダウナーなロックなんですけど、すごくノリが良くて。会場全体で一体感を持てる楽曲だなと感じました。

「自分のところの愛が一番だ」という、男の謎の張り合いというか(笑)。「こんなに君を愛せるのは自分だけだ」という深い愛を歌う力強さが、例えばステージでダンサーが旗を振って踊っているような、そういう熱いイメージに繋がりました。

 

 

──作品では初のユニットソングとなります。楽曲のコンセプトも今までにないものでしたが、それぞれ伊織、海吏というキャラクターとして歌われる際、どういった点を意識されましたか?

斉藤:伊織というキャラクターの枠組みの中で、ちょうどいいバランスに着地できたんじゃないかと思います。例えばAメロは、もっと余裕のある感じで歌うこともできましたが、あくまで伊織が歌っているという軸は保ちつつ、新しいアプローチができたかなと。

武内:実は、この曲を聴いた時、ちょうど良かったなと思ったことがあって。少し前に、友人の世界くんが出ているEXILEさんのライブを観に行ったんです。その時の雰囲気と、この曲のイメージが自分の中でぴったりハマりました。

メロディアスに歌い上げるパートもありつつ、バックのサウンドは軍歌のように力強く刻んでいく。その力強さが、あのライブの熱量と重なったんです。なので今回は、あの雰囲気を取り入れてみようと思いました。

──今回の歌詞は伊織のバディである春飛が書いているという設定ですが、歌詞から「春飛らしさ」を感じる部分はありましたか?

斉藤:今回は春飛が作詞をしていますが作曲は田所先生なので、節回し自体は、いい意味であまり「春飛っぽさ」は感じませんでした。ただ、「行こうか地獄の果てまで一緒に」といったフレーズには、彼らしい愛情の重たさを感じましたね。

全体の印象としては、「春飛らしさ」というよりは、「この曲にすごく合っている歌詞」という印象が強かったです。彼のカバー範囲の幅広さに、さすが春飛と改めて舌を巻きました。

──武内さんはこういった曲調の楽曲は、普段から聴かれたりしますか?

武内:聴く機会はそこまで多くないですが、ライブで歌ったら絶対に楽しいだろうなと思いました。

以前歌った「secret riff maker」のようなアップテンポな曲は、音源で聴くとテンションが上がるんですけど、この曲はそれ以上に、ライブ現場で直接聴いた方が熱を感じられるタイプだと思います。

──歌っていて特に難しかったパートはありましたか?

斉藤:この曲はヒップホップ的なアイデアが使われていて、メロディーに対する言葉のはめ方(符割り)にあまり法則性がないんです。なので、練習自体がかなり大変でした。

いっぱいいっぱいで歌ってしまうと、この曲の持つクールさが損なわれてしまう。歌詞は切実なのに、あくまで余裕で振る舞っている、という雰囲気を出すのが難しかったですね。

デュエット相手の海吏役の武内くんと今後ライブで披露することも考えると、キーの調整なども含めて、二人の声が合わさった時にどうなるのかがすごく楽しみです。

実際にライブで歌うことになると、こういう曲はオーディエンスを煽って一緒に盛り上げていけるので、レコーディングよりはむしろやりやすいかもしれません。0から1を作り上げるレコーディングは、やはり楽しくも難しいなと感じます。

武内:Aメロのメロディーと歌詞が細かかったので、一音一音しっかり確認しながら進めました。少し時間はかかってしまいましたが、そのおかげで曲全体のメリハリがついたのかなと思います。

──楽曲の中で、お好きなフレーズがあれば教えてください。

斉藤:ラスサビにある「破滅直行」というフレーズのはめ方が、すごく面白いなと思いました。最近のボーイズグループの楽曲でも使われるような、トレンド感のある音ハメで、すごく耳を惹かれるんです。伊織の歌でこういう歌詞に出会えたのは、とても新鮮でした。

武内:Bメロの「執着」という言葉が出てくるところが、すごくいいなと思いました。この楽曲の熱量に直結している言葉だと感じます。

この「執着」という言葉が入ることで、歌詞の解釈が深まる気がします。相手のためというよりは、「自分はこれだけ君を愛せるんだ」という男のプライドや、自分自身との戦い、君を愛してきた他の男への対抗心、みたいな。

女性の執着とはまた少し違う、かつて自分のものだったはず、というような所有欲に近い感覚。今回の曲の主人公は、そういう愛情を持っている人物なのかなと解釈して歌いました。

 

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