「まずはTVドラマでお会いしましょう！」──兄弟の激しくもせつない愛憎劇が話題を呼んだ『Solliev0』からのドラマ『gift』和田琢磨さん×染谷俊之さん×廣野凌大さんスペシャルインタビュー

スピード感のある展開と衝撃のラストが話題を呼んだドラマ『Solliev0』。そんな『Solliev0』のシェアードユニバースタイトル、ドラマ『gift』が2025年10月1日よりTOKYO MXとBS日テレにて放送開始！　

物語は、多発する特殊能力者による犯罪を追う特犯科の刑事・秋葉浩太（和田琢磨）の元に警視庁捜査二課のエース、夏目 奏（染谷俊之）が配属されることから始まります。クセのある分析班の柚原隼人（廣野凌大）らと共に特殊能力が突然発生した原因を探す特犯科のメンバーですが、それぞれが他人には絶対明かせない秘密を抱えていて……。

気になるシェアード・ユニバース（複数の作品で共有された世界観）タイトル『gift』の放送開始を記念して和田琢磨さん、染谷俊之さん、廣野凌大さんによる座談会が実現！　もしかしたらドラマ『gift』のヒントがあるかも？　ぜひご注目ください！

『Solliev0』と世界線が重なる設定で幅広いファンが楽しめる内容に

──『Solliev0』のTVドラマと舞台が終わってから、約1年ぶりにお二人でまた主演できると決まった時の感想をお聞かせください。

秋葉浩太役・和田琢磨さん（以下、和田）：『Solliev0』のドラマをたくさんの方が視聴してくださり、舞台にも足を運んでくださったおかげで次回作が決まりました。応援してくださった皆さんにとても感謝しています。

『gift』は「シェアード・ユニバース（複数の作品で共有された世界観）タイトル」になっていて『Solliev0』と世界線が重なっている設定です。『Solliev0』を視聴してくださった方はもちろん楽しんでいただけると思いますし、『gift』から初めてご覧になる方には『Solliev0』に興味を持っていただける内容になっています。多角的な楽しみ方をしていただけたらと思っています。

夏目 奏役・染谷俊之さん（以下、染谷）：2月に行われた『Solliev0』のリリースイベントで「もしかしたらまたやるかもね」とほのめかした時「わ～っ!!」と大きな驚きの声と歓声が湧き上がったのがとても嬉しかったです。

そして今、『gift』の撮影も終わってやっと皆さんにお届けできるのがとても嬉しいです。『gift』は個人的にも好きな世界観のお話なので、ぜひ皆さんにも楽しんでいただきたいです。

柚原隼人役・廣野凌大さん（以下、廣野）：僕はドラマ放送後の舞台には出演できませんでしたが、舞台も僕の歌（ドラマと同じく、廣野さんのアーティストプロジェクトのBimi名義で歌っている主題歌「Safe Haven」）から始まったのが嬉しかったです。

TVドラマも舞台も、たくさんの方に観ていただき応援していただいたおかげで、『gift』が決定しました。それだけでも嬉しいのに、琢磨さんや染谷くんとまた共演することができるなんて本当に奇跡的で。『Solliev0』とは違った関係性の役をいただいて、「シェアード・ユニバースタイトル」になっているのもおもしろいなと思いました。

──『gift』の台本を読んだ感想をお聞かせください。

和田：僕が演じる秋葉と染谷くんが演じる夏目は刑事で、凌大が演じる柚原は嘱託職員なんですが、特殊能力を持つ犯罪者から市民を守りながら、なぜ犯人が特殊能力を持つようになったのか真相を突き止めようとします。また特殊能力者も、その特殊能力が良いものなのか悪いものなのか……悩み、自問自答して物語が進んでいきます。

お話のテンポ感がとても良くて「えっ!?　この人にこんな秘密があったなんて！」というサプライズが毎話ポンポンと出てくるので、ストーリー展開も構成もおもしろいなと思いました。

染谷：「シェアード・ユニバース」になっていることを聞く前に台本をいただいて、読んでみたら「『Solliev0』の世界とこうやって繋がっているのか!?」とわかって、おもしろかったです。

『Solliev0』も視聴されている方は「ここであの登場人物が出てくるんだ!?」という部分も楽しんでいただけると思います。『Solliev0』をご覧になっていない方も、回を重ねるごとに謎が謎を呼んでいく様子や、その謎が少しずつ解明されていくところを楽しんでいただける台本になっているなと思いました。

また公式サイトが立ち上がった時、僕が夏目 奏役だけではなく『Solliev0』で演じた天月春陽との二役をやることが告知されていて。「もう明かしてしまうんだ!?」とビックリしました。どんな形で春陽が登場するのか、お楽しみに！

廣野：『Solliev0』で演じた（九条）虎太郎は亡くなってしまっていますので、転生ではありませんが（笑）、まったく違う役を演じるので新鮮さを感じました。

僕が演じる柚原は物語の展開やカギを握る役でありながらも結構トリッキーに動けそうだなと。柚原がどんな行動をするのかにも注目していただけたら嬉しいです。

虎太郎も重要な役でしたが、『Solliev0』で琢磨さんにボコボコにされましたね……。

和田：俺じゃなくて冬真にだろ！（笑）

廣野：（笑）。柚原は虎太郎とはまったく違うタイプなので、演じがいがあって楽しかったです。

──『Solliev0』のTV放送後には舞台も上演されました。作品の終わり方についてどのように思われましたか？

染谷：個人的には「あの終わり方以外ないな」と思いました。とても綺麗に終わったなと。

ドラマを撮影している時にはまだ舞台のシナリオすらなかったので「この物語をどう決着させるんだろう？」と思っていました。舞台も、最後はドロドロとした展開になりましたが、素敵な着地だったなと。今でもあの終わり方しかないと思っています。

和田：舞台の稽古中はシーンを入れ替えたり、セリフを足したり引いたりと試行錯誤していたんです。その結果があの形だったので、僕は観てくださった10人中10人の方に納得していただける舞台になったと思っていますし「これが最高だろう！」と自信を持ってお客さんに提示できました。

内容としてはスッキリしないかもしれませんが、役者としてのスッキリ感や達成感がありました。

──ラストシーンの後、儚さとさわやかな空気を感じました。

和田：少し余韻があるというか、お客さんに感じてもらえる舞台になったんじゃないかなと思います。