
「まずはTVドラマでお会いしましょう!」──兄弟の激しくもせつない愛憎劇が話題を呼んだ『Solliev0』からのドラマ『gift』和田琢磨さん×染谷俊之さん×廣野凌大さんスペシャルインタビュー
引き続きメガホンを取る橋本 一監督とのほっこりエピソード
──そして廣野さんは前作に続き「Bimi」名義で主題歌を担当されます。今回はどのような主題歌になりましたか?
廣野:主題歌を作るにあたり「今回はシティポップっぽい曲でお願いします」というオーダーをいただきました。僕のアーティストとしてのアイデンティティをのせつつ、ドラマの世界観にマッチした曲にできたかなと思っています。
タイトルは「個性」という意味がある「Unique」です。登場人物や聴いてくださる方をバックアップする想いで、自分が強くなれる曲になったと思います。
和田:ドラマの撮影が終わってから作ったの?
廣野:そうです。だからイメージが浮かびやすかったですね。
染谷:聴くのが楽しみ!
和田:ちなみに曲先で書いたの? 詞先で書いたの?
廣野:曲先です。それっぽいビートにして、そこから歌詞が浮かんで……と、ちょっとハイブリッドな作り方をしています。ドラマの世界観をビートでイメージして、歌詞をラップする感覚です。今回はさくさく書けて3時間ほどで完成しました。
染谷:すごい! まさに「Unique」だね。『gift』のどんなところを取り入れたの?
廣野:ラップじゃない部分のCメロで〈きっと一人一人 痛む箇所も形 性質も違うけど slowでも一歩一歩 wego 実証しよう俺らの個性が度肝抜く〉というブリッジがあるのですが「形、性質も違うけど」は人の個性や人の痛みにフォーカスしています。「それぞれが持つ特殊能力が違う」という特徴にもリンクさせることができたかなと。
和田:ほ~!
染谷:すごいじゃん!
廣野:意外とちゃんと考えて作っているので(笑)。
──『Solliev0』と同様に橋本一さんが監督を務められますが、現場でお会いした時に話されたことや感想などお聞かせください。
染谷:「今回もよろしくお願いします」くらいでしょうか(笑)。監督は舞台には携わられておらず、『Solliev0』の撮影も約2年前と結構間が空いたこともあって久しぶりにお仕事でご一緒できて嬉しかったです。
『Solliev0』の思い出話なども交えながら撮影できましたし、橋本監督の「こうしたい」という希望も何となくわかるので、とてもやりやすい、良い現場でした。
──「染谷くん、髪が伸びたね」のような雑談も?
染谷:今ではこの長さですが『Solliev0』の春陽の時はもっと髪が短かったので(笑)。
廣野:そうですね、ハジメンは……。
和田:ハジメンって!(笑)
廣野:じゃなくてハッシーが……。
和田:結局、ハッシー呼びなんだ(笑)。
廣野:前回も撮ってくださっていることもあり、みんなを信頼して撮影に臨んでくださっている印象でした。いろいろな面で柔軟に対応してくださって、やりやすかったですね。この場所をお借りして、ハッシーに「ありがとう」と伝えたいです。
──廣野さんと橋本監督が、かなり近い距離感にいることがわかりました。
廣野:マブダチなので。
和田:監督、この記事を読んでくれるかな?(笑)
一つひとつのシーンをしっかりプランニングして現場にいらっしゃる方なので、僕らが考えたり、自由にやれる余白を与えてくださるんです。ただ、基本的には監督が作りたい絵に我々がのっかる形で撮影が進んでいきました。そんなリーダーシップや現場でみんなを引っ張る力強さをお持ちなことは『Solliev0』の時からわかっていたので、今回も安心して身を委ねることができました。
また今回の撮影チームは若い方が多く配属されていたこともあり、監督自身もいろいろな役割を担っていました。率先して現場を盛り上げてくださって、とても心強かったです。
染谷:(頷いて)とても一体感がある現場でした。

























































