
おっとりしているように見えるけど、妹を守ろうとする芯の強いお姉ちゃん──アニメ『ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される』リレーインタビュー第5回 アナスタジア役・田中美海さん
キュロスとの生活に幸せを感じながらも、マリーは彼の元婚約者である亡き姉・アナスタジアへの後ろめたさから、素直にキュロスを受け入れられませんでした。しかし、そのマリーも自分の気持ちに正直になり、ついにキュロスと結ばれることに。
そんな中、突然グラナド家に現れたアナスタジア。亡くなったはずの彼女がどうして!? そして、その目的とは……?
アニメイトタイムズでは、好評放送中のTVアニメ『ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される』のリレーインタビューを実施中! 第5回のゲストは、アナスタジア役の田中美海さんが登場。アナスタジアの魅力やマリーとの姉妹愛についてうかがいました。
「アナスタジアがマリーの味方だったというのは私自身も新鮮でした」
──アナスタジアの再登場に驚いた方も多いと思います。田中さんはいかがでしたか?
田中美海さん(以下、田中):私はオーディションの段階で原作とコミカライズを読んでいたので、展開自体は知っていました。もちろん初めて読んだときは驚きましたが、「さすがにここで死ぬはずはないよね」と勝手に想像していたんです(笑)。ただ、ここまで深く物語に関わるとは想像していなかったので、いまの展開には驚いています。
──アニメから入った方の中には、キュロスたちのように「アナスタジアもマリーを虐げていたのでは?」と疑った方もいたのではないでしょうか。
田中:そうですね。同じ屋根の下で暮らしているのに、妹はずたぼろ、姉は華やかに着飾っている……という対比を見れば、両親と一緒にいじめていると考えても仕方ないと思います。いわゆる“令嬢もの”では姉が敵役のように描かれることもあるので、アナスタジアがマリーの味方だったというのは私自身も新鮮でした。
アナスタジアに関してはミスリードが本当にすごくて、実は私のマネージャーさんも見事に引っかかったんです。第1話のアフレコで一緒にスタッフの皆さんにご挨拶をしていたら、「うちの田中の出番はこれだけでしょうか?」と聞いていて(笑)。
──そうだったんですね(笑)。
田中:なんて素晴らしい視聴者なんだと思いました。でも、マリーに「好きな仕事をしてちょうだいね」と伝えてすぐに亡くなり、回想でもしばらく出てこないので、本当に亡くなってしまったと思われた方は多かったのではないかなと思います。
──では、アナスタジアの第一印象はいかがでしたか?
田中:とてもかわいらしい見た目なので、最初にキャラクターデザインを拝見したときにアナスタジアが妹かと思ったんです。身長もマリーのほうが高いですし、「どっちがお姉ちゃん?」って。オーディション用のセリフには、男の子のような口調もあったので「この子はいったいどんな子なんだろう?」と興味が湧いて、原作を読み込みました。
──どんなところに魅力を感じましたか?
田中:見た目はおっとりしたお嬢様ですが、実は芯が強く、自分のやりたいことがはっきりしています。そのうえ家の現状を理解し、シャデラン家が立ち行かなくなったら自分がお店を出してどうにかするという長女としての責任感もある。とても強い女性で、そこがかっこいいなと思いました。
──では、作品全体についてはどのように感じましたか?
田中:マリーの成長物語としてすごく面白かったです。どのキャラクターも魅力的ですが、私はやっぱりマリーを応援したくなりました。アナスタジアは彼女を支える姉として存在するので、その役を演じられることがうれしかったです。
──マリーは庇護欲を掻き立てられますよね。
田中:本当にそう思います! その部分でアナスタジアと自然と共感して、私もお姉ちゃんとして守ってあげたいという気持ちが湧いてきました。ただ、アナスタジアもまた両親に縛られていたことがわかって、それがすごく悲しかったです。













































