
純真でまっすぐでチャーミング! 味わいのある梨田ありさを「演じていて、とっても楽しくて!」──アニメ『笑顔のたえない職場です。』梨田ありさ役・小林ゆうさん×原作・くずしろさん対談インタビュー
「アフレコ現場もまさしく“笑顔のたえない職場”でした」
──アフレコ現場での思い出をお聞かせください。
小林:収録現場で、毎回くずしろ先生がお迎えしてくださったことがとても印象に残っています。お役をいただくことができて大変幸せなことなのに、私にとっては雲の上の存在である原作者の先生が毎週アフレコに来てくださっていて。驚きと感謝の気持ちでいっぱいでした。
──毎週!
くずしろ:何か心配なことがあったというわけではなく、本当にただ現場を覗かせていただいていました(笑)。声優さんの演技を間近で見ることがとても刺激的で、かけがえのない経験になりました。
──どのような雰囲気でアフレコが進んだのでしょうか。
小林:タイトル同様、アフレコ現場もまさしく“笑顔のたえない職場”でした。音響監督の田中(亮)さんをはじめとするスタッフの皆様も現場を素敵に盛り上げてくださっていました。そして、くずしろ先生も温かく見守ってくださっていたので、現場のブースの雰囲気も和気あいあいとしていましたね。
先生はいつも温かいお言葉をくださるので、収録に入る前からものすごく励まされていました。また、梨田さんについてのお話はもちろん、私が出演させていただいた別の作品についてもお話ししてくださって……! 本当に嬉しかったです。
そういった皆様の温かいお気持ちのおかげもあって、思い切り役に飛び込むことができました。これからの展開も、アニメで見させていただく瞬間が楽しみで仕方がないです。
──本当に素敵な現場だったのですね。
小林:とても温かくて楽しい現場でした。休憩時間も皆さんと色んなお話をしましたね。作品のお話をしたり、恐縮ながら「ここの梨田さん、とっても面白かったですね!」と言っていただいたり(笑)。あの時間があったからこそ、リラックスしてアフレコに臨むことができたのだと思います。
──放送されたばかりのアニメ第5話の振り返りをお願いします。
くずしろ:アニメ第5話は漫画で言うと2巻の中盤ぐらいのお話でした。今回から梨田が登場するのですが、なぜか物語の最初から存在していたような気がしていて(笑)。だから5話で梨田が登場した時は「ようやく来た!」とワクワクしながら見させていただいていました。
梨田の登場を熱望していたのは私だけではなかったようで、現場からも「ついに梨田さんが見られるぞ!」という雰囲気を感じていました。楽しみにしていた5話のアフレコですが、何もかもが想像以上で、とても楽しかった記憶があります。“梨田劇場”を1から10まで楽しめる、満足度の高い回でした。
内容としては、梨田が嵐のようにやってきて、好き放題に楽しくやってくれて結局、嵐が去らないという(笑)。梨田が来ることで、はーさんや双見の普段とは違う一面が見られるので、ターニングポイントとなっている回でもあると思います。そんな面白い回を素晴らしいスタッフさんと小林さんが仕上げてくださいました。
小林:私が現場に入ったのは5話の収録からだったのですが、初めての参加とは思えないくらい皆様の中にスッと入らせていただくことができました。まさに梨田さんというキャラクターのお力によるものなのかなと感謝しております。
梨田さんには、まるで最初からいたような存在感がありますよね。そのおかげで、私も自然体で作品の中に入ることができたのだと思います。
──そんな5話の中で、特に好きなシーンを教えてください。
小林:やはり、梨田さんの衝撃的な登場シーンですね。原作のシーンがそのまま映像となっていることにも嬉しさがありました。色々な角度から梨田さんの表情を描いてくださっていて、梨田さんの台詞も見どころばかりなので、ぜひ楽しみにしていてください!
梨田さんと一緒に酔っ払ったり感情を爆発させたりすることができて、ものすごくエキサイティングな気持ちを味わわせていただきました。梨田さんと一心同体となって、気持ちに寄り添える時間がとても幸せな5話でした。
──せっかくお二人ご一緒の場ですので、小林さんが漫画家・くずしろ先生に聞いてみたいことがあれば、ぜひこの場で質問してみてください。
小林:先生の作品に関わらせていただいて、いつも先生の描かれる世界に深く心を動かされています。お伺いするのも大変恐縮なのですが、どうしたら先生のような絵を描けるのでしょうか。
くずしろ:確かに私も若い頃は、他の先生方の素晴らしい絵を見ては「この人のようになりたい」と日々思っていましたね……。
でも私、小林さんの絵がとっても好きなんです。小林さんがご出演されていた『さよなら絶望先生』の「絶望先生えかきうた」を手元に置いておきたくて、DVDを買ったくらいです。
小林:恐れ多いです……! そのようなことをしていただいていたなんて、とてもありがたいです。
──くずしろ先生の考える“上手な絵”とは、どのようなものでしょうか。
くずしろ:プロとしてやっていく中では「一目でその人が描いたとわかる絵」が一番のアドバンテージだと思います。どんなに上手な絵でも、その人が描いた絵だと気付かれないのはもったいないな、と思ってしまいますね。
キャラクターをパッと見ただけで「あの先生の絵だ!」とわかることが理想形で、それが私の中では“上手な絵”だと思っています。そういった意味では、小林さんの絵は“上手”だと思うんです。誰の絵なのか気付いてもらえるのは、それだけですごいことですから。
小林:本当に恐縮です。くずしろ先生に直接ご質問させていただける貴重な機会ということで、今日をすごく楽しみにしていたのですが、とても勉強になりました。
ちなみにもうひとつお伺いしたいのですが、梨田さんなどのキャラクターを描かれるときに、モデルにされた方はいらっしゃるのですか?
くずしろ:特定のモデルのようなものはなく、いつの間にか“いた”というイメージです。キャラクターデザインを固めきらないままネームを描き始めて「このキャラクターはきっとこんな人だろう」と考えながら作画をすることが多いですね。他の漫画家さんが聞いたらドン引きしてしまうかもしれません(笑)。
──最後に、今後もアニメを楽しみにしている視聴者の皆さんへ向けて、小林さんからメッセージをお願いします。
小林:毎週アニメを楽しみにしていただいている皆様、本当にありがとうございます。アニメ『笑顔のたえない職場です。』5話から、私が演じさせていただいております梨田ありささんが登場し、ここから物語がさらに動き出します。
素晴らしいストーリーや、生き生きとした人間味あふれるキャラクター達の表情も、アニメとして映像になっています。梨田さんとはーさんの癖になるようなやり取りや、双見さんとの関係性なども見どころなので、ぜひ注目してください。
魅力的なキャラクター同士がぶつかりあうことで、ダイヤモンドのようにどんどん輝きを増していきます。そんな素晴らしい物語を映像として表現するうえで、音楽や効果音、絵が加わり、そして私たちも精一杯お芝居を頑張りました。ぜひ皆様と一緒に最終話まで歩んでいただけたらと思いますので、よろしくお願いいたします!
【インタビュー・編集:西澤駿太郎 撮影:小川遼 文:柴山夕日】
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『笑顔のたえない職場です。』作品情報

放送情報
2025年10月6日(月)よりTOKYO MX、岩手めんこいテレビ、BS朝日、AT-Xにて放送中!
TOKYO MX:10月6日より 毎週月曜 22時00分~
岩手めんこいテレビ:10月12日より 毎週日曜9時30分~
BS朝日:10月6日より 毎週月曜 23時24分~
AT-X:10月6日より 毎週月曜 21時30分~
【リピート放送】毎週水曜 9時30分~ 毎週金曜15時30分~
配信情報
DMM TV・Lemino・U-NEXT・アニメタイムズ・アニメ放題にて
10月6日より 毎週月曜日 22時30分~配信中!
その他、各配信サイトでも順次配信!
※放送・配信日時は都合により変更になる場合がございます。
スタッフ
原作:『笑顔のたえない職場です。』くずしろ(講談社「コミックDAYS」連載)
監督:鈴木 薫
シリーズ構成:井上美緒
キャラクターデザイン:宮井加奈
音響監督:田中 亮
音楽:羽岡 佳 土井宏紀
音楽制作:ポニーキャニオン
オープニングテーマ:HoneyWorks feat.ハコニワリリィ 「絶対称賛!」
エンディングテーマ:Sizuk「Thankful」
アニメーション制作:Voil
キャスト
双見奈々:夏吉ゆうこ
佐藤 楓:雨宮 天
間 瑞希:伊藤美来
梨田ありさ:小林ゆう
角館塔子:松井恵理子
浅倉 栞:佐伯伊織
ねこのて:花井美春
間 柚希:早見沙織
滝沢 蓮:能登麻美子
早池峰 和:上坂すみれ
立浪和歌子:井上喜久子
イントロダクション
双見は駆け出しの少女漫画家。
クールな担当編集や、頼もしいアシスタントらの力を借りて、念願の将棋漫画『昴へ』の連載を、ようやくスタートさせることができたけど……
ストレスでお腹をやられて、1話から締切を延ばしてもらったり。
ネームが進まず、深夜まで机にかじりつく羽目になったり。
夜食で太っちゃったり、よからぬ妄想が止まらなかったり……
前途多難な漫画家ライフ、笑顔で謳歌できるのか──!?
■TVアニメ『笑顔のたえない職場です。』公式HP
■TVアニメ『笑顔のたえない職場です。』公式X
ハッシュタグ:「#えがたえ」

























































