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アニメ『グノーシア』リレーインタビュー第4回 ユーリ役・安済知佳

「登場人物それぞれがユーリにだけ心を開く瞬間がある」──アニメ『グノーシア』リレーインタビュー第4回 ユーリ役・安済知佳さん

2025年10月11日より放送がスタートしたTVアニメ『グノーシア』。

舞台は宇宙を漂う一隻の宇宙船、星間航行船D.Q.O.。人間に擬態した未知の存在「グノーシア」を排除するため、乗員たちは毎日1人ずつ、話し合いと投票によって“疑わしき者”をコールドスリープさせていきます。

しかし、主人公・ユーリは、どんな選択をしても“1日目”に戻ってしまう——そんなタイムリープの渦中にいました。

極限状況の中で交わされる会話を通じて、少しずつ明かされていく乗員たちの本音や秘密。信じるべき相手は誰なのか。何が正しい選択なのか。繰り返されるループの先に待つものとは——。

そんな謎に満ちた物語を彩るキャラクターたちを、キャスト陣はどのように演じたのでしょうか。

第4回目は、ユーリ役の安済知佳さんにアフレコ現場でのエピソードや演技に込めた想いを伺いました。

 


第3回はこちら

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物語の舞台は漂流する宇宙船。“人間に化けて人間を襲う未知の敵”───「グノーシア」が船内に紛れこんだことを受けて、乗員たちは疑心暗鬼の中、毎日1人ずつ疑わしい者を投票で選び、コールドスリープさせることを決める。グノーシアを全てコールドスリープさせることができれば人間の勝利。逆にグノーシアを当てられなければ、乗員たちは襲われてしまう。正しい選択が求められる中、なんと主人公・ユーリは、どのような選択をしても、最初の1日目にループする事態に。はたして乗員たちは正しい選択をすることができるのか?タイムリープに隠された秘密とは?そして明らかになる、乗員たちの隠された素顔とは──?わずかな時間を繰りかえす、一瞬にして永遠のような物語が、いま、幕を開ける。──それでは、良い旅を。作品名グノーシア放送形態TVアニメスケジュール2025年10月11日(土)~TOKYOMXほかキャストユーリ:安済知佳セツ:長谷川育美SQ:鬼頭明里ラキオ:七海ひろきジナ:瀬戸麻沙美しげみち:関智一ステラ:早見沙織夕里子:悠木碧コメット:佐倉綾音シピ:中村悠一ジョナス:津田健次郎オトメ:花澤香菜レムナン:大塚剛央沙明:江口拓也スタッフ原作:petitdepottoキャラクター原案:こ...


 

オーディションでは声優人生初の出来事が

──原作やシナリオに初めて触れたとき、どんな印象を持ちましたか?

安済知佳さん(以下、安済):最初にこの作品と出会ったのは、オーディション用の資料を読んだときでした。もともと人気のインディーゲームということもあって、世界観がとても丁寧に作り込まれているなと感じましたし、「どの役でもいいからこの世界に入りたい」と思うほど、魅力的な作品でした。

なかでも、原作のデザイナーとアニメではキャラクター原案を担当されていることりさんのイラストがとても印象的で。鮮やかな色使いと柔らかいタッチに心惹かれました。でもゲームの内容は所謂人狼。そのギャップに「なんて面白そうな作品!」とワクワクしました。

資料を読みながら、「この世界はどんなふうに広がっていくんだろう」と、どんどん惹き込まれていったのを覚えています。

──ユーリ役はオーディションで決まったそうですね。

安済:はい、そうです。実は最初に受けたのは、いわゆる“LOOP1組”のキャラクターで、たしかセツやSQだったと思います。でもそのときはご縁がなくて……。しばらくしてから「今度は主人公役のオーディションがあります」とご連絡をいただいて。

オリジナルキャラクターであり、あの個性的な登場人物たちと向き合っていくゲームでいうプレイヤーの役どころ。

まさにこの世界に入りたいと思っていたわたしにとって最高に魅力的なキャラクターでした。しかも男女問わずOKという募集だったので、「これはぜひ挑戦したい!」と強く思ったのを覚えています。

──そのオーディションで、特に印象に残っていることはありますか?

安済:テープオーディションを経て、スタジオオーディションがあったのですが、待合室に私しかいなくて「早めに来ちゃったのかな?」と思っていたら、なんとその日は私ひとりだけの審査だったみたいで。

すごく丁寧にディレクションしていただいて、終わった直後に「合格です」とその場で結果をいただいたんです。本当に驚きました。その場で結果を伝えられたのは、声優人生で初めての経験でした。

──ゲームも実際にプレイされたとのことですが、いかがでしたか?

安済:まず、圧倒的なループの数に「これは果てしないな……」と圧倒されました(笑)。登場キャラクターも多くて、それぞれに物語があるので、自分ひとりで全貌を把握するのはなかなか大変で。

なので、実際のプレイに加えて、実況動画や考察サイトも参考にしながら、『グノーシア』という広大な宇宙を、できるだけ多角的に捉えるようにしていきました。

実況されている方々の考察や捉え方が多彩で、それを引き出しているこの作品の面白さにも改めて感動しました。キャラクターの魅力やゲームシステムがとても緻密で、議論の流れの中で「あの一言、伏線だったの!?」と気づかされる場面も多くて。「これをアニメでどう描くんだろう?」と、ワクワクしながらアフレコに臨みました。

 

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