
スーツアクター事務所公認エンターテイメントユニット高田JAPANとは?ユニットを始めたきっかけを語る【月刊 高田JAPAN 第1回 2025年12月号】
高田JAPANの始まり、メンバーとの出会い
ーー事務所公認スーツアクターユニット「高田JAPAN」はどんな結成経緯だったのでしょうか。
高田 : 最初は『宇宙戦隊キュウレンジャー』が最初で、『キュウレンジャー』の撮影が始まるってなった時に先輩が多くてこれは大変だぞと。
草野 :しょっぱながね。伊豆大島の泊まり込みのロケに行くぞってなったんです。
高田 : 「大変だ!若手が少ない!」って。みんなで若手で一丸とならないと乗り切れないぞと!個人で頑張ってるだけじゃ、ちょっと辛いなっていうので、最初に僕と草野くんがいて、洋平(藤田洋平さん)も交えて、3人で「木偶NO☆ボーイズ」を結成したところからが、全てのスタートです。そこで共演していた南圭介も一枚噛んでましたけど。洋平が最初に見抜いた男なんです。
草野 : 「あの人ポンコツだぞ!行けるぞ!」みたいな(笑)。
高田 : 結局現場で、同じぐらいの若手メンバーっていうので、ツタ(蔦宗さん)もその時怪人やっていて、シゲ(伊藤さん)もオレンジでやってくれてたんでね。年近いメンバーで、ギュッとまとまろうっていうのが、これが本当に一番最初です。みんなで飲み会しよう!がメインなんですけど。だからといって撮影現場で、よし頑張るぞとかは別にないけど、各々頑張って終わった後に「頑張ったなー」って。その時間がやっぱ大事というか、終わった後が大事なんです。そのための高田JAPANでしたね。
ーー高田JAPANメンバーの皆さんの出会いはいつ頃なんですか?
高田 : ツタとは一年違いなんで、養成所のスタートから知っていますし。シゲは『獣電戦隊キョウリュウジャー』くらいの時に来て。舞台とか別の現場ばっかりで特撮の現場には行ってなかったので、『キュウレンジャー』で久々に来たなってぐらいだったんです。別にその時はお酒も飲まずにおとなしくしてたので。
伊藤 : 本当にそうですよね。高田JAPANでお酒を覚えました(笑)。
高田 : 草野くんはどこか全然覚えてないな。
草野 : 僕は『手裏剣戦隊ニンニンジャー』で怪人やって、その辺からですかね。テレビで皆さんと一緒なのは。 ツタさんとはシアターGロッソを見に行った時とかですね。
蔦宗 : そうだよね。怪人をやりだして、たくさんやってたよね。「RED(草野さんの事務所レッドエンタテインメントデリヴァー)の新しい人いいね!」ってなってた。
ーー草野さんは、高田JAPANの中で唯一事務所がREDですが、事務所が違ってもメンバーの皆さんと仲良くなるきっかけがあったんですか?
草野 : ありがたいことに当時スーパー戦隊の現場は、福沢さん(福沢博文アクション監督)がやられていて、その事務所のメンバーっていうので、皆さんが気に掛けてくれる方が多かったんだと思います。それで皆さんには良くしてもらいました。
ーー高田JAPANはスーツアクターだけでなく、最近では監督や俳優さんもメンバーとして参加しています。
高田 : ブラックホールみたいにいろんなおじさんを飲み込んでって(笑)。
蔦宗 : 最初に飲み込んだのは加藤弘之監督?
高田 : 『キュウレン』や『ルパパト』(『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』)ぐらいの時に、いい意味でおかしくなった気がするんです。『ルパパト』で顔出しで警察官役で使ってくれて。そこら辺から、よくお喋りしてくれます。
草野 : 加藤監督も現場が長いベテランの方なんで、他のベテランの方たちとはいろいろお話されているイメージがあるんですけど、 僕たちのところになんか降りてきてくれたというか。シゲさんのやってた怪人でずっといじってたりとか。
高田 : 飲み込まれにきてくれた(笑)。
蔦宗 : 喋り話してくれて、こっちもちょっとずつみたいな、高田さんみたいにこう行けない感じで(笑)。 僕も『キュウレン』が初めてで、撮影は『VSシリーズ』でたまに行くくらいの時期だったんで、関係性が出来ていなかったんです。
僕は最近、この数年ぐらいで僕からも喋れるようになったというか、僕は大罪を犯してるんです。加藤組で、ナパーム爆破(※)の失敗を若手の頃に....。
(※)ナパーム爆破とは、ガソリンなどの燃料を使った爆破演出のこと。特撮作品ではヒーローの名乗りや必殺技の後ろで使われることが多い。
蔦宗 : Vシネマ『帰ってきた特命戦隊ゴーバスターズVS動物戦隊ゴーバスターズ』で、代役で全員揃いのナパーム爆破で「バスターズ、レディーゴー!」があったんですけど、一人だけもう盛大に転けて、ボカーンからコケるっていう、最大の大罪を犯し、今でも一番のやらかしというか……。
本当に優しい福沢さんとか操演の人も、「もうあと1回しかないからね」みたいな。そこから天気も悪くなっちゃって...。本当にそれを1回目の高田JAPANのイベントで、謝罪したんですけど。それが根っこにあったんで、フランクに行けなくて。加藤監督は全然そんなこと気にしてなくて。勝手な負い目があって、やっと認識もしてもらえて。話せる今は本当にありがたいなと思っています。
ーーナパーム爆破の撮影は、慣れている皆さんでも緊張しますか?
伊藤 : そうですね。動きによりますね。
蔦宗 : 回転して決めポーズ決めるとかだとすごい足場を確認したり、本当に緊張しますね。
草野 : カメラのコマ数が上がってるんで、鳴った瞬間に動き始めたりしないと、鳴った、動いたとかがあるんで、みんな見えないし聞こえないと思うんですけど、すごく集中してるとは思います。
ーー音は聞こえるんですか?
蔦宗 : 爆発音なので聞こえていますね。あとめっちゃ熱いのは熱いです。
伊藤 : 見せる方もそうですけど、その仕掛けに時間がかかるんです。ガソリンとかもそれなりに使って、そんなに弾数があるわけじゃないんで、何回もできないぞって緊張感がありますね。
高田 : タイミングを測って、「これぐらい爆発しますよ」って言われるんです。だから「カメラはこれぐらいのサイズにしましょうか」とか準備していますね。
蔦宗 : ここ近いから位置ずらそうかとか、走り抜けるタイミングとか調整してるよね。
ーーVSシリーズでは、人数が多い中でナパーム爆破を背景に名乗りポーズや走り出したりしますよね。
蔦宗 : 『ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャー』は人数が多かったですね。端の人が真っ直ぐ走ってもフレームアウトしちゃうから、カメラの向こうの幅もないところに斜めに走らないといけない。その絶妙な部分がめっちゃ難しかったです。「先輩はこういうのもやってるんだ。こういうところを気にしてるんだ。」って見てるだけだと、全然わからないことをやってみると痛感しますね。
ーー蔦宗さんはヒーローショーから映像作品の撮影現場に移った時期ですよね。
蔦宗 : たまにVSシリーズとかで撮影に行かせてもらって、急に芝居とか色々やらせてもらうことが多くなって。その不意のアクションとか芝居が全然駄目で難しいなって。そういうのが何回もありましたね。だからこそ撮影現場に行かなきゃって気持ちになって、シアターGロッソを抜けようと思ったんです。やっぱりやらないと分かんないなと。
ーーキャラクターの面を付けての芝居は、最初はかなり難しいんですね。
伊藤 : 僕は面の芝居というか、もう全部がもうほぼ初めてぐらいの時期だったんで。僕は『仮面ライダー』の方で、撮影現場に行くことが多くて。今井靖彦さんの代役で怪人をお願いされて、「なんで僕なんだろう?」っていうのがまずあったんですけど、「やらせてもらえるなら、やります!」って言ってやった時に、面をつけるとかっていうより、お芝居が初めてすぎて。「いいのか?これで?」とか思ったんですが、ひたすら今井さんが演じてる過去の動画を見ましたね。
蔦宗 : 無我夢中でやるしかないみたいな感じだよね。
伊藤 : そこから『キュウレン』の最初でパイロットで岡元次郎さんとやるって怖さ。
草野 : その一対一も見てましたし、伊豆大島では高田さんと一緒にやったりしましたね。
高田 : 夜の記憶と吹き替えやった記憶しかない。吹き替えでゴロゴロ転がった記憶しかない(笑)。
草野 : 『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャーVSニンニンジャー 未来からのメッセージ from スーパー戦隊』のおまけで『キュウレンジャー』が初めて出てくるシーンを撮った時に、ベテランのカメラマンの松村文雄さんに言われたことがあって、「今までは怪人ばっかり一人でやってたからいいかもしれないけど、これからはみんなでやるんだからお前一人じゃ駄目だぞ。」って言われたことがあったんです。
自分では気にしていたつもりではあったんですけど、ベテランの松村さんの目には、まだ合わせられてないっていうのが映ってたんだなと思いました。それがすごく印象的でした。
高田 : 僕はアクションが苦手なので、面のお芝居が難しいっていうのはあんまりなくて。『仮面ライダーオーズ』の時に、最初に敵幹部のガメルをやらせてもらった時に、思いっきりやった方がいいんだなっていうのは思ったんです。台本だと台詞なくてもカットがかかるまで、ずっと何かやってたら石田秀範監督が「いいぞ、ジャパネット」って言ってくれたので(笑)。それがあったので、役として思いっきりやればいいかってなりました。
むしろ顔を出して芝居するのが最近の恒例になって。そっちの方が普段は面してるから、「これ大丈夫かな?」みたいなのは結構あります。あんまり気にしなくていいのかもしれないですけど。面してると、普通にカメラ見れちゃう。パッて確認しちゃうので。
草野 : 顔を出したくてこの仕事とか始めたはずなんですけど、なんか今逆転してきています。
伊藤 : オレはなるべく出たくない(笑)。
ーー草野さんは、俳優志望だったんですか?
草野 : 最初は俳優さんって感じですね。高校から演劇部とかお芝居を始めたりとかしたんです。
大学でお芝居を勉強していたんですけど、歌が上手いやつとか踊り上手いやつがいて、何にも特技とか、人になんか見せれるものがないなと思ったんです。じゃあ特技でアクションとか出来たらいいかなと思って、調べた時に「新堀和男」という社長のお名前を見かけ、色々調べてこの人に習ってみたいなと思い始めました。
伊藤 : 僕のきっかけはアクションとかスタントマンになりたかったんです。親も真田広之さんが好きで、JACは知っていて、本当にアクションってJACしか知らないぐらいで。高校の時に一回入ろうと思ったんですけど、大学には入ってたんです。大学で過ごした結果、またやりたいなと思って調べたら、一番上にも出てきたんで、行ってみようと思って。ヒーローになったのは『キュウレンジャー』がきっかけだったんで。それまでは子供の時は見てましたけど、離れてから改めて見るとかもなくて、色々やらせてもらってるヒーローになることになりましたね。
僕は顔出しはなるべくやりたくないですけど、他はもう「全部やりたい!」って思ってたんで。「もう怪人だろうが、戦闘員だろうが、もう全部やらしてくれよ!」ってずっと思っていて。そこからきっかけ的に『キュウレンジャー』があって、使っていただけるようになったという流れです。だんだん面白みを感じていった方ですね。
蔦宗 : 僕は元々特撮が好きで、シゲや高田さんよりは特撮を知っていて、「スーツアクターになりたい」って思って入ったんです。ジャッキー・チェンと仮面ライダーやスーパー戦隊の特撮が好きだったからです。
中学の時にジャッキーの真似をして飛び降りて、足の骨を四本折ったことがあるんです(笑)。上から見ちゃったもんだから、「飛び降りれそうだぞ!床近いぞ!」って思って。それが三味線の初めての演奏会の後にピョーン、ボキボキって...。
高田 : 三味線ハイに(笑)。これは気をつけないと。
蔦宗 : 皆さん気をつけて!中一の遠足も、潮干狩りも、一人海沿いで松葉杖で眺めてました...。それくらいジャッキーが好きで、仮面ライダーも好きでっていう感じでした。JACは知っていたんで、スーツアクターって検索すると出てくるので、「もう行っちゃおう!」みたいな感じでした。
ーースーツアクターになりたいと思っていた頃に憧れていたスーツアクターさんはいましたか?
蔦宗 : 『仮面ライダーBLACK』や『BLACK RX』が好きなので、調べると「BLACKは岡元次郎さんって人なんだ」って思っていましたね。
ビデオを借りてオープニングをみて、「この人はこれなんだろうな」とか「レッドが一番上の人、高岩さんなのかな?」みたいな。そういうところから福沢さんとか次郎さんを知りましたね。『BLACK』と『クウガ』世代なので、「BLACKとクウガやってる人と同じ職業になる」って思ってました。
ーー高田さんは、アクション俳優の「ジャン=クロード・ヴァン・ダム」の影響だとか。きっかけになった映画はありますか?
高田 : 僕が見て「アクションやろう!」って思ったのは『サイボーグ』というとてもつまらない映画で(笑)。でもその映画を見て「僕は開脚をするんだ」と決めたんで、それが中一です。中一の時に決めたんです。
蔦宗 : 20年越しに開脚してるからすごいよね。
高田 : 特撮をやってるっていうのは僕は養成部入ってから知ったんです。養成部入ったら周りの同期の人が、「仮面ライダーが好きで」とか言ってて、「仮面ライダーとかそういうのやってるんだ、へえー」ぐらい。入った理由は、本当に「開脚したいんで。」そしたら父親が「ここ履歴書出すといいよ」ってすぐ教えてくれたので。現場に行くようになると、いきなり「明日、仮面ライダーカブトの補助です。」みたいな。見てない番組だから何が行われるのか意味が分からないまま現場に行ってましたね。
ーー最近では特撮作品発表の時に、スーツアクターさん達も発表になって、話題になることが増えてきました。皆さんご自身はどんな風に受け止めていますか。
高田 : 先輩のおかげ!
蔦宗 : それはもう本当にそうですね。知ってもらえる機会がなんか増えたのは嬉しいですけど、先輩方は、認知度的に、当時は今よりも影の職業というか名前を知ってもらうとかじゃなくて、みたいな。それを考えた時に本当に頭が上がらない。やっぱ知ってもらえるってのが、多少はモチベに繋がると思うんですけど、本当にすごいなと思います。
伊藤 : こうやって毎年イベントとかもさせてもらえてたり、ありがたいなって思います。
草野 : 『絶対零度』の一ノ瀬くんとの吹替もご縁っていうか。 認知に繋がって素敵だなって思った。
伊藤 : あんなニュースになると思わなくて。 すごく話題になってありがたいですね。
🚨 第1話メイキング 🚨
— 絶対零度 〜情報犯罪緊急捜査〜【公式】 (@zettai_0_jouhan) October 10, 2025
絶対零度アクションシーンの裏側🎬
劇中で南方が2階から飛び降りるこのシーン
実は、飛び降りていたのは
スタントアクターの #伊藤茂騎 さんでした!📸
迫力のアクションシーンは、
ぜひ配信でチェックしてください👀
第1話TVer見逃し配信中🧊https://t.co/fYwoJ3S5aR… pic.twitter.com/VTr2ddGD8n






















































