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シャフト・久保田光俊社長が「シャフト50周年展」で伝えたいこと【インタビュー】

シャフトの50年の軌跡とアニメ界の進化の過程を見せつつ、“ずっと変わらない大切なもの”も伝えたい――「シャフト50周年展」開催記念 株式会社シャフト・久保田光俊社長インタビュー

 

トークイベントやグッズなどその他の見どころも満載! 社長が当時描いた原画にも注目!?

──ステージイベントでは1月10日に、1日限りのトークショー「シャフト50周年展×Mixa Animation Diary 『化物語』」が開催されることが発表されました。シャフト作品に縁が深く、「シャフト50周年展」のPVでもナレーションを担当している阿良々木 暦役の神谷浩史さんと戦場ヶ原 ひたぎ役の斎藤千和さんが出演されますね。神谷さんが出演すると『さよなら絶望先生』のようにシャフトをイジったり、斬られまくる危険性があるかもしれませんね(笑)。

久保田:それはそれで楽しみにしています。むしろ「言ってください」という気持ちです。まあこれまでもいろいろ言われていますから(笑)。

あとこちらで選んだ作品の上映と当時関わったスタッフのトークショーも現在企画中です。

 

 

──新房監督はともかく(笑)、シャフトのクリエイターの方のお話を生で聴ける機会はなかなかないので、これも貴重ですね。

久保田:ご期待に応えられるような作品の選定や人選をしたいなと思っています。このトークショーでしか聞けないお話も飛び出すかもしれません。どんなことを話すのか、僕らも予想できないので、とりあえず、ステージの登壇者に見えるような大きな文字で、「ここで聞いた話はSNSで拡散しないように」と書いたカンペは用意しておこうかなと思っています(笑)。

──目を引いたのが限定グッズ付入場券ですが、どんなグッズが付いているのでしょうか?

久保田:ポスターや公式HPで使用されている「シャフト50周年展」のイベントキービジュアルをビッグアクリルジオラマにしたものです。

──あのキービジュアルをジオラマ化するとすごく壮観なものになりますね。

久保田:僕らも良いキービジュアルになったなと思っているので、よろしければゲットして、自宅や職場など、おそばに置いていただけると嬉しいです。

また来場してくださった方に「シャフト50周年展」特製のステッカーをプレゼントします。ランダムの絵柄になっていて、前後期で違う内容になっていますので、ぜひ前後期2回とも遊びに来て、手に入れてください。

──改めて「シャフト50周年展」の見どころや社長のオススメポイントのご紹介をお願いします。

久保田:シャフトの50年の歴史と共に、アニメ業界の進化を見ていただきつつ、その中でどういう風にいろいろな人が関わってきたのかも感じていただける内容になっています。皆さんそれぞれ、知っている作品、シャフトを好きになったきっかけの作品、作品名だけ知っている作品があると思いますが、どこを切り取っても思い出してもらったり、想像してもらう楽しさもあります。作品世界に入り込むというよりも、自分とその時々に観ていた作品を俯瞰しながら楽しんでいただけたらと思っています。お一人で観ていただくのもよし、当時同じ作品を観ていたお友達と一緒とか、好きなシャフト作品がある親子で来ていただいて、観た後に語り合っていただけたら嬉しいです。

あと前後期で展示内容が変わるので、よろしければ両方観ていただけたら嬉しいです。これでもまだシャフトのすべてをお見せできるわけではありませんが、シャフトがどんなスタジオなのかは感じていただけるのではないかなと思っています。

 

もっとおもしろい作品を作りながら次の50年に挑戦。絶対に変わらないものを大切にしながらも、変化していくことを恐れないのがシャフト

──50年を言い換えると半世紀で、そう考えるとすごいですね。

久保田:半世紀といえばすごく長く感じますね。縁があって運よく50年も続けることができたのは、スタジオで頑張ってくれている社員、支えてくださっている業界の方の力であり、アニメを観てくださっている人たちのおかげです。その感謝をこの「シャフト50周年展」や今後の作品でお伝えできればと思います。

もちろんこの先の50年も続けていければと思っています。長く続けていくことは難しいことです。時代が変わっていくと共にアニメを観る人も、アニメを作る側も、アニメ自体も変わりますし、アニメの技術も目まぐるしく発展していくでしょう。すごいスピードで変わっていくアニメの世界の中で、シャフトもまた変わっていかなければ、次にまた50年続けるのは難しいだろうなと考えています。ただ、たくさんの方がシャフトを応援してくれて、シャフト作品を今後も期待してくれているのであれば、その想いに応えるために、もっともっとおもしろいアニメを作りながら次の50年に挑戦してみたいと思っています。

──今回の展示に触れて、シャフトでアニメを作ってみたいと思う人もいるでしょうね。

久保田:アニメが好きで、冒険心や挑戦する気持ちと若い感性を持った人たちに、また新しいシャフトを作ってもらえたらいいなと願っています。

──今回、日本のアニメファンの聖地ともいうべき池袋で開催されることも意義深いなと思いました。

久保田:50年も続けられたのは、シャフトのアニメを観てくださる方の応援がなければありえなかったと思います。ですから応援してくださったり、日ごろシャフトのアニメを楽しんでくださる皆さんへの感謝の気持ちや恩返しもこの50周年展の欠かすことのできないテーマの1つです。

池袋は、アニメはもちろん、今やエンタメ好きな人が集まる拠点として、年々発展しているのも肌で感じています。そんな場所で50周年展を観た後に、アニメイト前の広場やカフェなどでシャフトのアニメを語り合う人たちがたくさんいるかもと想像すると今から楽しみで仕方ありません。

僕らはアニメを作る側でありながらも、アニメを愛して応援する側でありたい、皆さんと一緒にアニメを楽しみたいと思っているんです。そして僕ら作り手がアニメ界を引っ張っているのではなく、むしろアニメを好きな人に引っ張ってもらって、その熱や愛情から受けた刺激やエネルギーがアニメ作りに繋がっています。

この50周年展を観てくれた方にはぜひ感想もSNS等で聞かせてほしいし、どんどん発信してほしいです。この展示会が話題になれば、僕らはもちろん嬉しいですし、他のスタジオでも「うちでもやろう!」という機運が高まるかもしれません。ひいてはアニメ界の熱をより高めるきっかけに、少しでもなれたらいいなと思っています。

 

 

──では最後に、シャフトのアニメを愛する皆さんへメッセージをお願いします。

久保田:シャフト作品を日頃から観て、楽しんでくださっている皆さん、いつもありがとうございます。この50周年展で、シャフトの50年の軌跡を追いながらアニメの進化の過程、これまで作ってきた作品だけではなく、それらを作ってきたスタッフたちのことも知っていただけたらと思っています。僕らはシャフトを愛してくださった方には良い作品を作ることしか恩返しの手段はありませんが、この50周年展では皆さんへの感謝の気持ちをお伝えしながら、アニメを愛する人たちが集うお祭り広場を提供できたらという想いもあります。会場に入ったらシャフト作品を観ていた時代に戻って、当時のことを思い出しながら純粋にアニメを楽しんでほしいですし、最近アニメファンになった方にもアニメ作品や作り方の歴史を知ってもらえたら嬉しいです。

シャフトは変わり続ける会社ですし、これからも走り続けていきたいと思っていることをこの50周年展でお伝えできたらいいなと思っています。アニメは今、日本だけでなく、世界中でたくさん愛されていて、文化的な価値も大きくなっていると思います。そんな環境の中、「どんな作品を作っていけばいいんだろう?」と自問自答しつつ、長く続くタイトルもあれば、皆さんに驚きや喜びを感じてもらうためにも挑戦していかなくてはいけません。アニメの技術がどんなに進化しても、絵を描いて、それを動かすという根本だけは変わりません。絶対に変わらないものを大切にしながらも変化していくことを恐れない、それがシャフトです。

シャフトの50年の軌跡と、これからが集う「シャフト50周年展」にぜひ遊びに来てください。

 

シャフト50周年展 開催概要

〇イベント名:シャフト50周年展

〇開催日時:
前期2025年12月27日(土)~2026年1月6日(火)
後期2026年1月8日(木)~2026年1月18日(日)
※休館日 2026年1月1日(木)、2026年1月7日(水)
※前期・後期で展示物の入れ替えを予定しております。詳細は後日発表いたします。
※展示作品は共通となります。

〇開催場所:Mixalive TOKYO(東京・池袋) 11:00~21:00(最終入館20:00)

〇アクセス
JR(山手線・埼京線・湘南新宿ライン)
東京メトロ(丸ノ内線・有楽町線・副都心線)
西武池袋線/東武東上線
「池袋駅」東口方面 35番出口より徒歩約4分
※お客様専用の駐車場はございません。お車でご来館のお客様は近隣の有料駐車場をご利用ください。

〇イベントキービジュアル:渡辺明夫
〇イベントプロモーションムービー:https://shaft-50th.jp/exhibition/#movie 
イベントプロモーションムービーナレーション:神谷浩史、斎藤千和
〇主催:シャフト50周年展製作委員会

〇公式サイト
(日本語)https://shaft-50th.jp/exhibition/
(英語)https://shaft-50th.jp/exhibition/en/

〇チケット販売サイト
(国内向け)https://eplus.jp/shaft-50th/
(日本国外向け)https://eplus.tickets/shaft-50th/

〇公式X:https://x.com/shaft_50th_ex(【公式】シャフト50周年展)
〇公式TikTok:https://www.tiktok.com/@shaft_50th_ex(【公式】シャフト50周年展)

 
 
©シャフト50周年展製作委員会

©中山・ぢたま/ワニブックス/まほろば家政婦斡旋所
©2004 有馬啓太郎/ワニブックス・フライングドッグ
©氷川へきる/スクウェアエニックス・ぱにぽに製作委員会
©赤松健・講談社/関東魔法協会・テレビ東京
©minori/「ef」製作委員会
©小林尽/スクウェアエニックス・夏のあらし!製作委員会
©2009 遠藤海成・株式会社 KADOKAWA メディアファクトリー刊/まりあ†ほりっく製作委員会
©2011 遠藤海成・株式会社KADOKAWA メディアファクトリー刊/まりあ†ほりっく あらいぶ製作委員会
©蒼樹うめ・芳文社/ひだまり荘管理組合
©久米田康治・講談社/さよなら絶望先生製作委員会
©中村光/スクウェアエニックス・荒川UB製作委員会
©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
©Magica Quartet/Aniplex,Madoka Project
©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会
©古味直志/集英社・アニプレックス・シャフト・MBS
©TYPE-MOON/Marvelous,Aniplex,Notes,SHAFT
©AZONE INTERNATIONAL・acus/アサルトリリィプロジェクト
©ハンバーガー/KADOKAWA/にんころ製作委員会

 

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