
モザイクを取り払い、生まれたままの姿のBlu-ray特典は「めちゃめちゃエッチでファンサービス全開」!? 『ぬきたし THE ANIMATION』橘 淳之介役・柳 晃平さん×片桐奈々瀬役・石上静香さん Blu-ray発売記念アニメ振り返りインタビュー
「“今は”奈々瀬なの?」
──全11話の中で、特に印象に残っているお気に入りのシーンを教えてください。
柳:「■■だよ」です。
石上:そこなんだ(笑)。
柳:アソコの「奈々瀬、見てくれ」「■■だよ」は……作品としてお芝居を落とし込むことを真面目に考えたときに「どうしてこのセリフが存在するんだろう?」と思ったんです。
そこから色々と考えて、戦いが終わったあとのキズだらけの淳之介と同じくキズだらけの奈々瀬、NLNSの面々もいっしょにいるヘリコプターの中で■■を見せるということは、淳之介にとっての「平和の象徴」なんだと結論付けました。
これは新しく生まれた平和の芽であり、ここから淳之介やみんなが望んだ平和が広がっていく、最初の種であると──
ハメ:ふふ、種……(笑)。
石上:別の意味に聞こえるからさ(笑)。
柳:もー!(笑)
台本を読んでいるときから「戦争の中で救われた一人の子どもが、後世に平和を伝えていく様」を感じさせるようなお芝居を考えていたんです。ディレクションでも同じオーダーをいただいたこともあり、心を込めて言ったセリフでもありました。言い切れますね。
ハメ:感動しました!
柳:僕も最終話を見たときに、良い「■■だよ」だなと思いました。茶化した「■■だよ」は最低ですからね。この「■■だよ」で、アニメ『ぬきたし』を最終話まで通して見てくださった方への印象が決まると思っていて。
何と言っても最後のセリフですから、このシーンがダメだったら今まで全員で積み上げてきた全部がダメになる。そんな気持ちで演じていました。
……ただ、改めてセリフを見ると面白いなと(笑)。だってなんですか、「奈々瀬、見てくれ」「■■だよ」って。とんだセクハラ発言ですよ。それに対する奈々瀬の「ええ……そうね」! あんなに慈愛に満ちた声で……なんて良いシーンなんだと!
石上:最終的にこっちで回収しないと良いシーンにならないからね(笑)。
柳:(笑)。本当に感動するシーンです。
──先ほどおっしゃっていたように、石上さんの巧みな受けの技術と柳さんの掛け合いによって生まれた名シーンだったと。
柳:そうです。でも、このシーンは僕だけの罪ではないですからね。この展開を作った制作陣の罪でもあります(笑)。
ハメ:良いシーンすぎて、僕はアフレコを見ていて泣きそうになりましたよ!
柳:(笑)。それをすべて受け止めたのが奈々瀬であり、石上さんでした。
石上:台本に書かれてたら受け止めるしかないのよ(笑)。
──(笑)。石上さんのお気に入りのシーンも教えてください。
石上:そうですね、今の今までフザケた話をしていたのでちょっと真面目な話をば。
柳:いやいや真面目な話でしたよ!(笑)
石上:(笑)。奈々瀬視点で言うと幼少期のシーンと、その場面を経た上で正体を明かす瞬間でしょうか。
第1話から、なぜ奈々瀬が淳を助けるのかについて、初見の方はわからないと思いますし、FS側だった奈々瀬がNLNSに加わる理由も明かされていなくて。FSに侵入すると決めた淳がみんなから総スカンを食らっているときも、奈々瀬だけは淳の味方。その理由が明かされた第8話が印象的です。
淳が■■■になってしまった原因を作ってしまったのも奈々瀬でした……が、そうはいっても奈々瀬のほうが被害者だと思うんですけどね(笑)。
柳:本当にそうですよ、男性恐怖症になってもおかしくないと思います。
石上:でも、奈々瀬というキャラクターは淳をキズつけない。「あなたの味方」だと主張するシーンも大事に描かれていますし、そこから捕まってしまう場面も丁寧でした。とても印象に残っています。
──柳さんは、奈々瀬の過去が描かれるシーンとどのように向き合いましたか?
柳:このシーンも本当に石上さんに拾っていただきましたし、石上さんのお芝居があってこそだったと思います。
奈々瀬が過去を吐露したあと、彼女が捕まってしまうじゃないですか。奈々瀬と強く結びついたからこそ、あのシーンは……普通に許せなかったんです。
──FSのメンバーに対して。
柳:そうです。憎しみが強く出てしまって、絶対に倒してやる……強く言えば殺してやるとまで思っていました。第9話で(冷泉院)桐香との問答シーンがありますが、あまりにも憎しみを抱きすぎて。お芝居も力んでしまって「絶対にやってやる」と拳を握りしめた声を出してしまったんです。
その後リテイクをいただいたのですが、求められていた「沸々と湧き上がる殺意の演技」に中々切り替えられなくて……。そのくらい自分の中で、奈々瀬の存在が大きくなっていました。奈々瀬が淳之介を見守っていたと告白するシーンがあったから、そのようなお芝居の方向に行ってしまったのかなと。
──本編を見ていても、淳之介が放つ異質な殺気に思わず息を呑んでしまいました。
柳:そんな鬼気迫るシーンでしたが、淳之介は桐香とキスをしていました。
石上:許せないです。
柳:(笑)。なびきそうになってました。
──それはそれ、かもしれません(笑)。次に、アニメ『ぬきたし』を通してさらに好きになったキャラクターを教えてください。
柳:(間髪挿れずに)奈々瀬ですね!
石上:え? 桐香じゃないの?
柳:(間髪挿れずに)奈々瀬です。
石上:イベントのときに桐香って言ってたよね。
柳:(間髪挿れずに)いやいや奈々瀬。奈々瀬です。
ハメ:最初、(糺川)礼って言ってませんでしたっけ?
石上:ですよね! それでアニメが始まる直前には(畔)美岬って言ってたよね。
ハメ:最低です(笑)。
柳:奈々瀬です……。
石上:それでイベントのときは桐香って言ってたけど、今は奈々瀬なの?
柳:俺、奈々瀬以外の名前をあんまり出したことないと思うんです……。
──(笑)。柳さんの奈々瀬愛をぜひお聞かせください!
柳:あんなに優しい女性はいないですよ! 主人公のためにあんなに犠牲になって、淳之介が■■■でも■■でも笑わずに! 美岬が「笑っちゃダメですか」と言っても「ダメよ」と言える! そしてご飯を作ってくれる! アサちゃん(橘 麻沙音)を認めてくれる! こんなにイイオンナはいないです!
──愛が止まらないところを見ると、やはり本心なのでは。
ハメ:嘘つきってよく喋るんですよ。
石上:あはは!
柳:いやいやほんとに!(笑) こんなに魅力あふれるキャラクターはいないです!
石上:ふーん……。まぁでも、みんな可愛いもんね。
柳:……みんな可愛いです、けど、奈々瀬が一番です、僕は。
石上:ふーん。
──(笑)。気を取り直して、石上さんはいかがでしょうか?
石上:私は、キャラクターデザインを見たときから女部田郁子ちゃんが好きだったんです。アニメが終わっても一貫して郁子ちゃんが好きかなぁ……! もちろん奈々瀬は別枠ですよ!
柳:たしかに、ずっと言ってますよね。
石上:見た目も好きなのですが、自分が好きなことに真っ直ぐ向かっている女の子ってカッコいいし、羨ましいなと思うんです。一種の憧れですね。上からの命令も無視して淳之介のイチモツ目掛けて突き進むところもそうですし、単純に戦闘が強いところもカッコいいなと思います。ひとつを貫くキャラクター性が好きです。
柳:でも、キャラデザで見ると(琴寄)文乃が好きって言ってませんでした?
石上:……そうね。
柳:(笑)。
石上:見た目として一番好きなのは文乃かなぁ。でも総合的に見ると郁子ちゃんですね。文乃に関しては、みんなが好きなビジュアルしてるじゃん。
柳:たしかに。でもでも、僕は総合的に奈々瀬が好きなんですよ。
石上:ふーん。
柳:(インタビュアーに向き直って)すみません、次の質問をいただけますか……?(笑)















































