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『ダーウィン事変』うめざわしゅん&種﨑敦美&神戸光歩インタビュー

『ダーウィン事変』うめざわしゅん先生&種﨑敦美さん&神戸光歩さんインタビュー|「種﨑さんが話した演技がヒューマンジー」「満場一致でルーシーは神戸さん」

第25回文化庁メディア芸術祭マンガ部門の優秀賞受賞作でもあるうめざわしゅん先生の漫画『ダーウィン事変』がついに、2026年1月6日(火)よりTVアニメとして放送されます。

テロや差別といった、センシティブな題材にも果敢に切り込み、独自の解釈を見せている本作。TVアニメではどれだけのものが映像化されるのか、ファンの間でも話題となっています。

今回はそんな『ダーウィン事変』から、うめざわ先生、チャーリー役の種﨑敦美さん、ルーシー役の神戸光歩さんの3名にインタビューを実施。キャスト陣も気になっていたあれこれをうめざわ先生にぶつけてみました。

 

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なんで、人間だけが特別なの?アメリカ・ミズーリ州の片田舎に暮らす少年・チャーリーは、人間を超える知能とチンパンジーを超える身体能力を併せもつ、半分ヒトで半分チンパンジーの「ヒューマンジー」。15歳になったチャーリーは、人間の里親の勧めで初めて学校に入学。そこでチャーリーは、頭脳明晰だがコミュニケーションが苦手なルーシーと出会う。平穏な学校生活もつかの間、チャーリーはその出自の特異性ゆえに、「動物解放」を掲げるテロ組織・ALAにつけ狙われることに!チャーリーは家族やルーシーを守るため、ALAと対決する道を選択する——「テロ」「差別」「人権」「炎上」……ヒトが抱える問題に、「ヒト以外」のチャーリーが、ルーシーとともに対峙する。ヒューマン&ノン・ヒューマンドラマが、ここに開幕!!作品名ダーウィン事変放送形態TVアニメスケジュール2026年1月6日(火)~テレ東系列にてキャストチャーリー:種﨑敦美ルーシー・エルドレッド:神戸光歩リヴェラ・ファイヤアーベント:大塚明夫ギルバート・スタイン/バート:森川智之ハンナ・スタイン:佐藤利奈フィリップ・グラハム/フィル:上田燿司ゲイル:石川界人レスリー・K・リップマン/少佐:江頭宏哉スタッフ原作...

 

アニメ化するんだ……!

──まずは原作を読んだお二人の感想を教えてください。

神戸光歩さん(以下、神戸):最初は自分がオーディションで受けるキャラクターをチェックする意味で読み始めたんですけど、話がすごく面白くて。オーディション用に読んでいたはずが、そんなのそっちのけで読み進めちゃいました。気付いたら最新刊まで読み終わっているくらいでした。

うめざわしゅん先生(以下、うめざわ):ありがとうございます。

 

 
神戸:ヒューマンジー(人間とチンパンジーのハイブリッド)という現実にはいない存在が描かれていますが、それを取り巻く環境はとてもリアルに描かれていて、フィクションと現実的な要素との混ざり合いが魅力的だと思いました。もし自分がこの作品の世界にいて、ヒューマンジーが目の前にいたとしたら、どういうふうに考えるだろうかとか、どう行動するだろうかとか、すごくいろいろ考えたくなるんです。自分のなかの価値観についても同時に考えさせられる作品だなと思いました。

──種﨑さんはいかがでしょうか。

種﨑敦美さん(以下、種﨑):私もオーディションを受けるにあたり読ませていただいたんですけど、受ける前からタイトルが気にはなっていて。「ダーウィンって進化論だよなあ? 事変って大変なことが起こるんだよなあ。それが一緒になってって難しいのかなあ……。表紙、人間じゃないしなあ」みたいな(笑)。

──(笑)。

種﨑:すごく興味はあったんですけど、自分の心と時間に余裕がある時にいつか読んでみようと思っていたんです。オーディションをキッカケにそんな興味があった作品を読み始めることができて、まず嬉しかったです。

確かに簡単な内容ではないかもしれないんですけど、キャラクターの考え方やストーリーが本当に興味深くて、するする読み進められました。この世に本当に存在する問題とか人が見極めなきゃいけないこととかを、この世に存在していないヒューマンジーを通して考えさせられるストーリー、すごいなあって……。すごくデリケートな内容なのかもしれませんが、作品として否定も肯定もされてないのも絶妙で…。

うめざわ:自分自身の意見とは、距離をとって描いているので……。

種﨑:だからなんですね。とにかくストーリーがおもしろくて興味深くて純粋に楽しめる。読みながら原作者の先生は、とても頭がいい方なんだろうなと思いました(笑)

──という感想ですが、先生。

うめざわ:非常に、ありがとうございますという感じですね(笑)。キャラクターを理解してから演じてくださっていて、本当に読み込んでいただいているんだなと思ったので、非常に嬉しいです。

 

 

──アニメ化が決まった時の心境と、放送を控えている今のお気持ちは?

うめざわ:アニメ化のオファーがきたと聞いた時は「本当に?」という感じでした(笑)。

──(笑)。

うめざわ:「アニメにするんだ」と。萌え要素も全然ないけどと思って(笑)。それに、結構デリケートな、センシティブなテーマやバイオレンスな描写も出てくるので、本当にできるのかな? と思っていたんです。だんだん時間が経って「本当にやるんだ」と思うようになり、今に至っては「これは、やるだろうな」と確信しておりますけど(笑)。

放送が始まるのをわくわくして楽しみにしております。

──監督たちとは、どういうアニメにしたいかお話されましたか?

うめざわ:監督や制作陣からは、なるべく原作通りにやりたいとお話をしていただいていて。

僕の方からは、アニメは漫画とは違うメディアになるので、変えざるを得ないところや、変えた方がいいところは変えてもらって構わないとお話しています。ストーリーとしても引きの場所が違ったりしたら構成も変えざるを得ないし。それからキャラクターのデザイン。漫画をそのままアニメで動かすと難しいので、アニメで動かしやすいようにとお伝えしました。

そういったところは信頼してお任せして、中心的なモチーフや作品のエッセンスみたいなものはそのままやっていただけるようにしています。そんな細かいところまで口を出したわけではありません。もうシナリオ読んで、おもしろい話だなと自分で思いました(笑)。

 

 

──(笑)。視聴者にはどのように見て欲しいですか?

うめざわ:そんなに構えないで見て欲しいのはありますね。ちょっと難しいような社会派っぽい雰囲気を纏ってしまっている感はあるんですけど、エンターテイメントとしての要素もたくさんあるんです。アクション、サスペンス、それこそキャラクターの人間関係、チャーリーとルーシーのボーイ・ミーツ・ガールというシンプルな話でもありますし、エンターテイメントとしてしっかり作っていただいていると思うので、本当に構えずに楽しんで見ていただけると。スクールライフコメディぐらいの感じで見ていただけるといいかなと思います(笑)。

一同:(笑)。

──演じているお二人はどうでしょうか?

神戸:「こう見るべき!」みたいな観点は持っていないので、それぞれ感じたものをそのまま感じていただけたらいいのかなというふうには思います。でも、やっぱりアニメーションということなので、漫画とは違って動きがあるという部分は、漫画と比較して楽しい部分なのかなと。アニメーションだとか音楽だとか、私たちの声もそうですけど、そういうところも注目してもらいたいです。

特にチャーリーは、マンガを読んでいた人それぞれで違った声色のイメージがあるキャラクターだと思いますが、アニメで種﨑さん演じるチャーリーの声を聴いたら、きっとチャーリーのことをあらためてどんどん好きになっていくはずです。自分としては、声も含めたキャラクターの魅力に注目してほしいなと思います。

種﨑:私も、右に同じ(笑)。

一同:(笑)。

種﨑:特に、こう見て欲しいというのは無くて、見てくださる方が見たいように楽しんでいただけたらいいなと思っているのと、人の女の子とヒューマンジーの男の子のボーイ・ミーツ・ガールなんて、この作品でしか見られないので!

──たしかに。

 

 
種﨑:はい。この作品ならではです。関係性は変わらないのに心の距離はどんどん変化していく唯一無二の二人の関係は楽しみにしていただけたらと思います。あと、ヒューマンジーの圧倒的身体能力と賢さ溢れるアクションシーンもこの作品でしか見られませんので! ご注目いただけたらと思います。

──本作はどのように生まれたのでしょうか?

うめざわ:元々『ダーウィン事変』以前も、基本的にセンシティブなものばっかり描いてたんです(笑)。『もう人間』という短編を描いていて、それが『ダーウィン事変』に繋がるような生命倫理だったり、保護されるべき人間の権利についてなど、そうしたセンシティブなテーマを取り扱っていたんです。それを延長させて描きたいなと考えて、いろいろ資料とか見ていた時に、おそらくネットだったと思うんですけど、ヒューマンジーという存在を知りました。現実には存在しないけど、これを使えばこれまで描いてきたものをより発展して描けるかなと思ったのがきっかけです。

──センシティブでありながら、どっちも否定しないというバランス感覚は、どのように気を付けていらっしゃるんですか?

うめざわ:そうですね……なんて言うんだろう。扱われていることに対して、僕自身の意見というのはもちろんあるんですよね。でも、それを主張するために作品を作っているわけではなくて、あくまで自分が思うことも面白い物語を作る為のひとつのツールとして使っているという距離感の取り方なんです。それによってバランスを取ろうとしているというのはあると思います。

特定の人、団体、考えをする人に対する差別や偏見に繋がらないように描写しなければいけないなというのは、もちろん気を付けています。

 

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