
『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』連載インタビュー第14回:島村二葉役・小清水亜美さん 後編|「兄貴たちと一緒に仮面ライダーになってください」――複雑な葛藤の果てに、ショッカーの存在を知った二葉の“これから”
2025年10月より連続2クール放送中の『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』。
「仮面ライダーになりたかったから」 40歳になっても本気で「仮面ライダー」になろうとしていた男・東島丹三郎。その夢を諦めかけた時、世間を騒がす「偽ショッカー」強盗事件に巻き込まれてしまい……。『エアマスター』『ハチワンダイバー』の柴田ヨクサル先生の漫画を原作とする「仮面ライダー」を愛しすぎるオトナたちによる“本気の仮面ライダーごっこ”がここに開幕します!
アニメイトタイムズでは、各話放送後にキャスト陣へのインタビューをお届け! 第14回は、島村二葉役・小清水亜美さんに第14話の物語を振り返っていただきました。
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怪人との遭遇は「アイデンティティの崩壊」
ーーショッカーはいないと信じ、兄の一葉を憎んできた二葉。そんな二葉が第14話で雲田と対峙し、いよいよショッカーの存在を知るという展開になりました。
島村二葉役・小清水亜美さん(以下、小清水):ショックでしたね。自分はずっと“まとも”だと思っていたし、周りがおかしいと信じてきたのに、実際にはショッカーが存在したと知ってしまう。それと同時に、怪人の強さも知ってしまった。
たぶん、人間同士の戦いだったら彼女は負ける気はしないし、命の危機を感じることもなかったと思うんです。だから、命の危機を感じたのは、きっと人生で初めてだったんじゃないでしょうか。そして奇しくも、雲田との戦闘によって兄へのリスペクトのようなものも生まれてしまう。「こんな相手と戦っていたのか」と。
ーー二葉にとっては人生が覆るような出来事ですよね。
小清水:アイデンティティの崩壊ですよ! 二葉ちゃんがどう思っているかじゃなく、二葉ちゃんが現実を認めざるを得ない状況に対して、個人的には「悔しい!」と感じました。「兄のせいで普通の人生が壊されたのに! ここでこんな風に認めなくちゃいけないのか」って。
ーー一方で、あの雲田に最初から怪人にしようと思わせるのは流石です。
小清水:素養があったんでしょうね。でも、二葉ちゃんは「やばいやばいやばい」と言いながらも、ある程度雲田と会話が成立する感じがします。だからこそ、私の中では、雲田さんは“まとも枠”その2なんです(笑)。
ーー(笑)。二葉が怪人になる未来もあったかもしれないですね。
小清水:二葉ちゃんが怪人になった姿も、ちょっとだけ見たかったです。どんな強い怪人になっていたんでしょうか。「もしかして怪人の方がまともなのでは?」「怪人として幸せに生きる道があったのかもしれない」とか、ふと思ったりもしました。
ーー二葉の苦しみって、人間だからこそのものですからね。
小清水:そうなんです。すごく切なくて、複雑なんですよ。
普通に生きられる道もあったはず
ーー雲田との戦闘後、二葉が服をパージして「キャー!」と叫びながら逃げるシーンがありました。今までの二葉を考えると、かなりびっくりする展開でしたね。
小清水:そうなんです! あのシーンを見ると、やっぱり二葉ちゃんは女の子らしい人生を選ぶこともできたはずだと感じます。小学校低学年のときの、あの分岐点がなければ、二葉ちゃんは普通の女の子として、格闘はやらずに生きていたかもしれない。
小清水:「キャー!」って叫ぶシーンは、その幼少期の分岐点を思い出させますね。「そうだよね、二葉ちゃんも女の子だもんね」って。あの叫びは、ある意味“解放された叫び”でもあったのかなと思います。
ーーこれまでの二葉とはギャップのあるお芝居だったと思います。
小清水:そうですね。演じる上では、どう処理するべきか悩みました。ただ、そのシーンで二葉ちゃんがビルの隙間に落ちていく途中に、建物と建物の間の何かにぶつかりながら「キャー!」と叫ぶのですが、その叫びを演じるのはすごく面白かったです。
ーーその後、二葉が三葉とユカリスの元を訪れて、「ショッカーいるぞ!」と宣言するシーンもありました。
小清水:二葉ちゃんがそれを言った相手が、その2人だったというのがまたいいですよね。兄と弟に対する認識の違いが現れていると感じました。ユカリスもその場にいましたけど、弟の三葉に吐露する形になっていたのもそうですね。これもまた、家族というものを感じます。
小清水:ユカリスについては、元々「変な子だな」とは思っていたけれど、それだけじゃないというか、 ただの”変”ではなかったと認識を改めたんじゃないでしょうか。今は、兄貴が言っていたことは本当だったんだなって、ゆっくり数珠つなぎで納得していっている状態ですよね。改めて振り返ってみても、二葉は本当に苦労人です(笑)。ショッカーに家族も奪われていて、二葉ちゃんが「この人生はなんなんだ!」と言いたくなる気持ちもわかります。平和に生きている子たちだっているはずなのに……。
でもそれは、兄が“ライダー”だったからですね。やっぱり非凡な人たちの物語なんです。




















































