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『おまごと』七瀬彩夏×伊藤美来が語る、フラムとミルキットの“特別”な距離感【インタビュー】

冬アニメ『「お前ごときが魔王に勝てると思うな」と勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい』フラム役 七瀬彩夏さん×ミルキット役 伊藤美来さんインタビュー|甘〜いシーンも、地獄のような痛みも全部本気で

TVアニメ『「お前ごときが魔王に勝てると思うな」と勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい』(以下、『おまごと』)が2026年1月8日(木)より放送開始されます。

原作は、希少属性“反転”の影響ですべてのステータスが0な少女・フラムと、奴隷商のもとで出会った少女・ミルキットが織りなすダークファンタジー作品(著:kiki / GCノベルズ)。その重厚な世界観や設定、魅力的なキャラクター、さらにはおぞましいシーンも含めた描写でも人気を博している作品です。

そのアニメ放送に向けて、過酷な運命に翻弄されながらも絆を深めていく本作のメインキャラクターを演じる、フラム・アプリコット役の七瀬彩夏さんとミルキット役の伊藤美来さんに、作品の魅力や演技のこと、お互いの印象までたっぷりと語っていただきました。

 

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「お前ごときが魔王に勝てると思うな」と勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい
能力値ゼロという身でありながら、神のお告げにより勇者パーティに選ばれてしまったフラム。唯一持っているのは“反転"という未だ詳細が分からないスキルだけ。案の定、戦闘では全く役に立たなかったが、それでもめげずにパーティのためにと健気に働く。そんな彼女を、天才として名高い賢者のジーンは疎ましく思い、ことあるごとにいびり続け、ついには強引に奴隷商へ売り払ってしまう。そこでも無能として虐げられるフラムは、挙げ句に余興としてモンスターの餌食になろうとしていた。フラムに用意された選択は二つ。商人が戯れに用意した、装備者を死に至らしめる『呪いの大剣』を手にするか、このままモンスターに喰い殺されるか。――最後まで抗うことを選択したとき、彼女の人生は“反転"する。作品名「お前ごときが魔王に勝てると思うな」と勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい放送形態TVアニメスケジュール2026年1月8日(木)〜TOKYOMX・BS11ほかキャストフラム・アプリコット:七瀬彩夏ミルキット:伊藤美来キリル・スウィーチカ:仮屋美希ジーン・インテージ:保村真エターナ・リンバウ:久野美咲ガディオ・ラスカット:黒田崇矢マリア・アフェンジェンス:遠藤...

 

敵も世界観も唯一無二のダークファンタジー

──七瀬さんと伊藤さんがメイン役でしっかり絡むのは、本作が初めてですよね。お互いの印象はいかがでしたか?

フラム役・七瀬彩夏(以下、七瀬):みっく氏(伊藤さん)はすごく話しやすいなと思いました。お互い東京出身だからかな?(笑)

ミルキット役・伊藤美来(以下、伊藤):そこ!?(笑)シティガール同士だから馬が合ったのかな……? でも、ほぼ初めましてみたいに挨拶したときから、仲良くできる空気感だったのを覚えています。彩夏ちゃんはすごく人が良くて優しいから、私が雑談で話しかけても全部優しく返してくれるんです。

七瀬:パスタの話とかね。でも、料理が苦手だと聞いたときは、意外でした。

 

 

──伊藤さんは、周りから「料理ができそう」と思われがち?

伊藤:そうみたいです。でも、実際はセンスがなくて……。

七瀬:そんな風に見えないんですけどね。

伊藤:最近やっと、ペペロンチーノがオリーブオイルとニンニクで作れることを知りました(笑)。

──そんな2人がメイン役を演じる『おまごと』ですが、まずは原作を読んだ第一印象や、特に面白いと感じたポイントを教えてください。

七瀬:やはり一番のポイントは、“ダークファンタジー”であるところです。タイトルからは想像できないような内容だったので驚きましたし、それこそ『おまごと』の面白さだなと思いました。こんなに「絶望」から始まる作品はなかなかないですよね。

登場する敵も、よくある異世界モノに出てくるモンスターだけでなく、人間も研究対象にされて生み出された“グロテスクな敵”が出てくるんです。「オリジン教」という謎の組織の存在など世界観の作り込みもすごくて。登場人物も多く、物語、敵、設定、すべてが唯一無二なダークファンタジーだと思いました。

伊藤:私は、グロテスクな描写に眉をひそめながら、恐る恐る目を細めて読み進めていきました(笑)。でも、読んでいくうちにただ怖いだけじゃなく、物語の巧妙さや伏線、ここがここに繋がっていたんだ!という発見がたくさん散りばめられていることに気づいて。ミステリー要素もあって、読み進める手が止まらなくなったんです。

それに、フラムとミルキットの……恋心と言っていいのかわからないですが、“ガール・ミーツ・ガール”的にお互いを知って成長していく過程には、キュンとしたりほっこりしたり。シリアスで暗い部分と温かさのコントラストがすごく素敵な作品だなと思いました。本当にいろんな要素がぎゅぎゅっと詰まった読み応えのある作品ですね。

 

 

──オーディションはどのようなことを意識して臨んだのでしょうか?

七瀬:いま思い返してみても、オーディションでのフラムのセリフはつらいものばかりでした。でもそのなかに、ミルキットに対して「死ぬほど幸せにしてやるんだから〜!」と叫ぶところや、戦闘中に「どうせ死ぬなら……はあっ!」と息を荒げるところなど、感情を爆発させるセリフがあったんです。オーディションの段階からこんなに感情爆発させるのかと緊張しましたが、原作を読み込んでフラムが置かれている状況を理解した上で臨みました。

伊藤:私は最初からミルキットを受けたのですが、テープオーディションの時点で「私なんて……」という自己肯定感の低さ、淡々とご主人様に仕えていく様子、そして徐々にフラムに心を開いていくセリフがあったんです。ただ、作品が持つ要素が複雑で、いろんな感情が混ざり合っているから、「この解釈で合っているんだろうか?」「もっと違う表現があるんじゃないか?」という不安がありつつ、テープを送りました。幸いにもスタジオオーディションに呼んでいただき、より解釈を深めて臨んだ結果、受かったと聞いて「あれで合っていたんだ」「私のミルキットの解釈は(スタッフさん達と)一致したんだ」という嬉しさと安堵がありましたね。

 

グールに噛まれるシーンは臭いや歯の形まで想像

──それぞれが演じているキャラクターの印象や、実際に演じた際に意識したことをお聞かせください。

七瀬:フラムは、すごく真っ直ぐな子ですね。元々いた勇者パーティーでは、賢者のジーンさんに疎まれ、自信を失い、ちょっと気弱になってしまっている部分もありました。そんな状況でも役に立とうと食事の用意をするなど、過酷な状況でも頑張れるガッツのある子で。奴隷という立場や過酷な環境でなければ、すごく明るくて元気な普通の子なんだろうなと思います。

 

 
セリフに人間味があるのもいいなと思っていて。「ミルキットを救いたい」という美しい正義感だけじゃなく、「ミルキットを救うことができたら、自分も救われるかもしれない」という、自分のことも考えている……完全な正義のヒーローではない、等身大の人間らしさが端々で感じられるのが好きですね。あとはやっぱり、巨大な両手剣“ツヴァイハンダー”を持って戦う姿が格好いい!演じていても楽しかったです。

ただ、フラムは腕を切られたり、手や足を自分で切ったり、首を絞められたりと、私がいままで演じた中でもかなり酷い目に遭わされるので、そこをどう演じるか。痛いときはとにかく痛い。そのリアリティを持って演じようと意識していましたが、リアルに経験できないことは想像力で補うしかなくて、全話ずっと苦しかったですね。収録期間中はずっとフラムのことを考えていました。

伊藤:後ろで聞いていても本当に痛そうで、「やめて〜!」と思うくらいでした。私だけじゃなく他のキャストさんもみんな同じ顔をしていましたね。

七瀬:その痛みがこの作品の面白さのひとつでもありますし、しっかり伝わっていれば嬉しいです。例えば、首を絞められているときは、息を止めて「本当に苦しい!」という感じで演じたので、リアリティを出せたんじゃないかなと思います。

──経験できないといえば、グールに噛まれるとか食べられる経験も当然できないわけで、そこはどのような想像をしましたか?

七瀬:グールに噛まれるシーンは、臭いや歯の形まで想像しました。「牢屋の中は臭いだろうな」とか「グールの歯はサメみたいな形なのかな」とか。現実にいるものに当てはめて想像してみましたね。

 

 
伊藤:食べられそうになるシーンは、まさにこっちまで「痛い痛い痛い」となりました。そもそも経験したことのない悲鳴ですし、こんなにも苦しい演技を毎週やっていてすごいなと思います。

七瀬:ただ、それ以上に想像がつかなかったのは「螺旋の攻撃」ですね。腕がねじれるってどういうこと?工場の機械に巻き込まれる感じ?とか考えてはみたのですが……。あと、四方八方から狼の首が飛んでくるのも、痛みの違いはあるのかな?とか、現実にはありえない痛みと向き合い続けていました。考えすぎて、最後の方はもう痛みになれてきたところがあった気がします(笑)。

──ちなみに、伊藤さんはこれまで役で「食べられた」経験はありますか?

伊藤:一度くらいはありそうですけど、あんなに苦しい声を出すことはあまりなかったですし……食べられていないかもしれないです(笑)。

──であれば、勉強にもなったのでは?

伊藤:そうですね。後ろから尊敬の眼差しで勉強していました。

──その伊藤さんから見たミルキットの印象や、どのように演じたのかも教えて下さい。

伊藤:ミルキットはメイドの服装をしていますが、最初は奴隷商に囚われていて。フラムに助けられるというか、「一緒に行こう」と言われて外の世界に出るんです。フラムがミルキットの“ご主人様”である主従関係が生まれ、そこからずっと一緒にいることになります。

 

 
彼女は過去に大変なことがあり、心にも見た目にも傷が多い子で、だからこそ感情が乏しくあまり表に出ません。でも、フラムが歩み寄ってくれることで、最初は「私なんて奴隷ですから、ご主人様」という態度だったところから、ちょっとずつ心を開いていきます。ただ、かなりゆっくりしたスピード感で心を開いていくので、演じるときは「どこからどこまで感情を出すか」といったさじ加減を常に考えていて。「はい」という返事ひとつ取っても、「いまのは、仲良くなりすぎたかな?」「いまの環境だったら、もう少し柔らかくてもいいかな?」などと、動きを表に出さない子だからこそ、言葉に乗せる感情を微調整して演じていました。

──繊細な作業なのですね。

伊藤:本当に「ちょっとずつ、ちょっとずつ」近づいている感じでした。だからこそ、物語の後半でみんなが集まったときの、ちょっとした幸福な時間が映えるかなと思いますので、ぜひ全編通して彼女の成長を見守ってほしいです。私も親目線で「頑張れ」と思いながら演じていました。

それと、フラムが特別であると日常の会話にも滲み出るように意識しました。フラムに対してと、ほかの人に対しての声のかけ方の違いを出すといいますか。やはり、フラムとの関係は気をつけて演じましたね。

 

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