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TVアニメ『呪術廻戦』第3期 小松未可子×井上麻里奈が語る禪院姉妹【インタビュー】

「呪い」を断ち切り、すべてを壊す。禪院姉妹の“魂”は最期まで美しかった――TVアニメ『呪術廻戦』第3期「死滅回游 前編」連載インタビュー第6回:禪院真希役・小松未可子さん×禪院真依役・井上麻里奈さん

新キャストを交えたアフレコ現場

ーー第51話のアフレコについて、どのような気持ちで臨まれたのでしょうか?

小松:個人的な話なのですが、この回が産後初のアフレコだったんですよ。もの凄く平和ボケしている状態だったというか(笑)。

井上:1発目でこのエピソードかあ(笑)。幸せいっぱいだし、単純にお休みしていたのもあって、中々大変ですね。

ーー戦うモードではないですよね。

小松:そうなんですよ! ゆっくり休んで、生きる喜びを噛み締めている時期でした(笑)。

井上:その状態で家族と対峙するシーンをやっていたんだ。

小松:正直「大丈夫かな?」と思っていました。でも、間に合って良かったです。スケジュールも色々と調整していただいてたので……。

井上:本当に良かったです。全員一緒にアフレコできたのですが、いきなり遊佐さんもいて(笑)。

ーー遊佐さん演じる禪院直哉は、このエピソードの中心人物でもあります。

井上:もちろん知ってはいましたが、インパクトが強いので「なんだこのキャラは!?」と改めて驚きました。

ーー「遊佐さんにピッタリ!」というファンの声もあって。

井上:ピッタリってどうなんでしょう(笑)。でも、ファンの方の9割は遊佐さんだと思っていたんじゃないですか?

小松:それだけの説得力がありますよね。原作から遊佐さんの声で脳内再生されている方もいたと思います。

井上:私も久しぶりでしたし「突然の登場ですよね」と話していたら、遊佐さんは「僕はもう退場しちゃったけど」って(笑)。

一同:(笑)

井上:遊佐さんだけでなく、初参加の方が沢山いる回かつ殆どが退場回でもあったので、皆さん少しソワソワしていました。

小松:いつものメンバーがほとんど居ない現場でしたから。

井上:禪院家の人たちが急に出てきて全員退場という。

ーー姉妹で掛け合うシーンはいかがでしたか?

小松:かなりスムーズでしたが、事切れた真依に向かって名前を呼び続けるところは色々なパターンで取りました。

井上:最終的には感情的な言い方が使われたんでしたっけ?

小松:そうですね。色々なパターンの演出がある中で、色々試してくださったんだろうなと。

真希と真依の"魂”の美しさ

ーー第51話ラストでは、真希・真依・母のシーンが描かれました。

井上:真依視点では、母親がどうなったのかも分からなかったので衝撃でした。

小松:このシーンは色々な解釈ができますよね。ただ、3人の穏やかな幼少期が描かれただけでも救われたような気がしました。ある種、3人で囚われていた呪いを断ち切ったとも言えますよね。真希たちの母親自身も、禪院家に巻き込まれた被害者のひとりだと思います。

ただ、「産んで……よかった……」という言葉が何を意味しているのか。真希が全部壊してくれたことへの言葉かもしれないし、これまでの「産まなきゃ良かった」という思いの裏返しなのかもしれない。或いは、3人で過ごした数少ない思い出のシーンかもしれないです。

井上:禪院家の中では、女性が生きていくこと自体、今の感覚からすると苦しかったんだろうなって。母親自身も蔑まれて生きてきたと思うし、その上で真希と真依も女性で、双子で、能力も中途半端。この世界で“忌み子”と呼ばれるような子を産んでしまったという烙印を押されています。

彼女にも複雑な感情があったと思うのですが、個人的には怒りを覚えてしまう部分もあって。真依と真希を守らなければいけなかった人が「一度くらい産んでよかったと思わせて」って……できれば心に留めておいてほしかったです。

ーー真希が呪具を探して奥へと向かうシーンですね。

井上:真希を止めるところも、解釈が分かれると思いますが、父親である禪院扇に殺されてほしくなかったという思いもあった気がします。ただ、最後の「産んで……よかった……」というセリフに関して…すごく身勝手に感じてしまって。全部壊して、解放する、禪院家の人間を抹殺するという業を真希に選ばせてしまったわけです。母親が我が子にそんな選択をさせてしまった時に出る言葉なのかと、色々と考えてしまいました。

ーーどこまでいっても家柄や伝統から逃れられない。

井上:そうですね。すごく複雑な思いで見ていました。しがらみが作品のテーマでもあると思いますし、「人間って何なんだろう?」って。夏油の気持ちが少し分かりました……(笑)

小松:「猿め……」みたいな(笑)。

ーー井上さんが呪詛師に(笑)。

井上:そんな中、捻れた思いを抱きながらも、自分を貫いた真希と真依は強い姉妹だと思います。ある種、禪院家の女性の強さかもしれない。

小松:たしかに。あの家庭環境で育って、道を間違えなかったのはすごいですね。

ーー最後にお伺いしたいのですが、おふたりにとって、真希と真依はどんな姉妹でしたか?

井上:あのふたりは家よりも自分たちの中にある正義を貫いたわけじゃないですか。あの禪院家の環境の中にあったにも関わらず最後まで魂は美しいままでいられた。

小松:分かります。そして、それは“姉妹”だったからですよね。ふたりだったからこそ、支え合えた。

井上:同じ遺伝子を持ったふたりが支え合ったから、最後まで美しくいられたのだと思います。

[インタビュー/タイラ]

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『呪術廻戦 死滅回游』作品情報

イントロダクション

廻れ呪え 死の遊戯の中で

「渋谷事変」を経て、羂索により呪霊が蔓延る魔窟と化した
全国10の結界(コロニー)。
戦いは、呪術を持つ者達による殺し合い「死滅回游」へ。

加速していく混沌の中、伏黒の姉・津美紀が巻き込まれたことが発覚する。
五条の復活と津美紀救出の術を見出すべく動く虎杖たちだが…。

果たして、羂索の目的は何なのか。
「死滅回游」平定のためゲームに参加する彼らの行き着く先とは―。

キャスト

虎杖悠仁:榎木淳弥
伏黒恵:内田雄馬
禪院真希:小松未可子
パンダ:関智一
乙骨憂太:緒方恵美
脹相:浪川大輔
九十九由基:日髙のり子
天元:榊󠄀原良子
秤金次:中井和哉
星綺羅羅:榊原優希
禪院直哉:遊佐浩二
日車寛見:杉田智和
髙羽史彦:鶴岡聡
レジィ・スター:青山穣
コガネ:ニーコ
夏油傑(加茂憲倫):櫻井孝宏

スタッフ

原作:「呪術廻戦」芥見下々(集英社ジャンプコミックス刊)
監督:御所園翔太
シリーズ構成・脚本:瀬古浩司
キャラクターデザイン:矢島陽介 丹羽弘美
副監督:高田陽介・佐藤 威
美術監督:東潤一
色彩設計:松島英子
CGIプロデューサー:淡輪雄介
3DCGディレクター:志賀健太郎(モンスターズエッグ)
撮影監督:伊藤哲平
編集:柳 圭介,ACE
音楽:照井順政
音楽プロデューサー:小林健樹
音響監督:えびなやすのり
音響制作:dugout
制作:MAPPA

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