音楽
寺島拓篤が「Glitter」に込めた『まおりゅう』プレイヤーへの感謝/インタビュー後編

寺島拓篤さんNEWシングル「明日天気になぁれ」リリース記念インタビュー後編|収録曲「Glitter」に込めた『まおりゅう』プレイヤーへの感謝。『転スラ』のすごさは、書きたいポイントが毎回新たに出てくるところ

 

音楽もアニメも「意図していないものは存在しない」。曲を作るときもファンにちゃんと説明できるように

──2025年の音楽活動を振り返った感想をお聞かせください。

寺島:2025年はタイアップ2曲(「明日天気になぁれ」とTVアニメ『異世界黙示録マイノグーラ』ED主題歌「more than W」)がほぼ同時進行だったので大変でした。でも『おれパラ』が夏に行われて(『Original Entertainment Paradise -おれパラ- 2025 夏場所』 7月5日開催)、今までとは構成が違う1年だったなという印象があります。

タイアップのお話はずっと前から予告されているようなものではないので、「タイアップをいただけたので、この期間までに作りましょう」みたいな、スピード感をもって進める感じなんです(笑)。その中でもちゃんと新しいことが絞り出せたかなと思います。

夏の『おれパラ』も野外という、いつもとは違う環境で楽しめました。音楽に対して前よりも肩の力が抜けてきたり、楽に向き合えるようになってきたのかなという気がします。今、次にやってみたいなと思うこともあります。今まで「これを今度やってみたいな」と強く思うことはあまりなかったんですが、音楽で「あれをしてみたい」「これもしてみたいな」という想いが生まれているのも変化した点かなと思います。

──これまでの13年の音楽活動の中でもいろいろな挑戦やあっと驚かせる試みをされていますが、まだまだやっていないことがあると?

寺島:そもそも音楽活動を始めたのは、「自分が歌いたい」という強い希望からではなくて、いつも僕が出演しているアニメやゲームなどを視聴したり、感想をくださる皆さんへの感謝や恩返しのつもりでした。でも音楽活動を続けてきて、いろいろな作品やクリエイターの方と出会ったり、ライブで皆さんと盛り上がってきたことで、音楽への欲も湧いてきて。

──音楽活動をしているからこそわかったことや、音楽や歌の可能性を知ったのも大きいんでしょうね。

寺島:元々、音楽をしてきたわけでも詳しいわけでもなかったので、そんな僕が音楽活動をすることに引け目ではないですが、構えているところがありました。でも13年も音楽をやらせてもらって自信がついてきた部分もあるし、土台みたいなものが出来上がっているようにも感じてきて。そこから「こういうCDを作ってみたいな」に付随して、「こんなこともやってみたい」といったアイデアも浮かぶようになりました。それをスタッフに相談しようかなと思えるようになったのも新鮮でした。

──2024年にリリースした初のEP「ELEMENTS」から、だいぶ遊べるようになったなと思いました。

寺島:そうですね、ようやく(笑)。あの1枚を作れたことが実績につながったかなと思います。タイアップ曲の「ヒカリハナツ」(完全新作アニメーション『転生したらスライムだった件 コリウスの夢』オープニング主題歌)も収録されていましたが、タイアップメインではない作り方ができました。やはり自分が考えたものや自分の中から生み出したものを人に見せるのはどこか恥ずかしかったり、勇気がいることだと思いますが、それを「ELEMENTS」で形にできたことは大きかったです。

──寺島さんは作詞するとき、タイアップ曲ではない場合、ご自身が慣れ親しんできたアニメやマンガ、ゲームの要素を入れていましたが、そこは今も変わらず?

寺島:変わっていないですね。今回のシングルは2曲ともタイアップなので、そういった要素はありませんでしたが、「ELEMENTS」の新録の4曲は踏襲して作っています。

──その芯が一貫して変わらないのもすごいですね。

寺島:それを取っ払える日が来るのかはまだわかりません。それができるのはより肩の力が抜けたときなのか、勇気が湧いたときなのか、はたまた考えるのが面倒くさくなったときなのか(笑)。でもここまで続けてきたら、もはや僕の音楽のカラーになっていると思いますし、インタビューなどでお話しするときに、自分自身に対してちゃんと説得力を持たせた発言ができるのは、そういう軸がずっとあるからだと思っています。

──確かに、寺島さんの発言は抽象的ではなく、具体的でわかりやすい印象があります。困るのはノータイアップのときに、どの作品をテーマにして作ったのか時々わからないことがあることくらいで(笑)。

寺島:ネタ元についてはたびたびご迷惑をおかけしてすみません(笑)。

具体的な発言を心がけているのは、アニメの作画に関してもそうだと思うんですが、「意図していないものは存在しない」世界だと捉えているんです。僕の歌詞も直感で置いたものは本決まりにしないようにしています。制作途中で何となく置いた言葉も、一旦立ち返って見直したときに「これ、すごくぼんやりしているな」と思ったら、別の案を捻り出したり、「ぼんやりしているけどハマりがいいからこれに理由を付けよう」とやっているので、説明はちゃんとできるようにしているつもりです。

──抽象的にして聴き手に想像する余地を残したり、「あなたのイメージしたものが正解です」というやり方もありますが、こちらもテーマやメッセージがわからないことがあります。でも寺島さんの曲はそういったことがないなと。

寺島:余白はちゃんと残しつつという点で、説明し過ぎないようにしつつ、ある程度イメージできるようにして、「あとはどう受け取るのかはお任せします」というスタンスなので、「自分自身にとっての答えがちゃんとあるように作ろう」というのはずっと変わらないと思います。そうじゃないと、何か気持ち悪かったり、曲を聴いたり、記事を読んでくださる方へ申し訳ない気持ちになったり、「それでいいの?」と自分から突っ込んでしまいそうで(笑)。

──寺島さん自身がオタクだからこそ、抽象的だったり、曖昧なものは作りたくないというか。

寺島:そうなんですよ。「ファンの方にちゃんと説明できるようにしようね」というのは譲れないことなので。

 

2026年はおもしろい挑戦をしたい。現在構想中のアイデアとは……?

──2026年の抱負を教えてください。

寺島:まず、やりたいなと思っている音楽制作ができたらいいなというのがあります。それが2026年にまとまるのかはわかりませんけど。まだスタッフに相談していないので(笑)。僕は1つタイアップをもらったら100%で、また次をいただいたら100%出し切るという感覚で、『転スラ』シリーズで培ってきたことが今回の「明日天気になぁれ」までは活かすことができたので、楽曲を皆さんに披露できるタイミングがあればいいなと思いながら、次の楽曲制作に取り掛かりたいなと思っています。

──寺島さんのアルバムはロックやポップな曲など、バランスよく収録されている印象があるので、例えばバラードやアコースティックに特化したアルバムも聴いてみたいです。あるいはカップリングコレクションとか。

寺島:今やりたいのはまさにそういうことです。「ELEMENTS」で1つのコンセプトで1枚アルバムを作れたので、コンセプトを変えながら、僕が今興味があることを音源にしていければいいなと思っていました。2026年は1つのコンセプトに絞ったアルバムを作る……機会があったらいいなと(笑)。

あと実は今回、今までの楽曲を新たに生まれ変わらせてもいいかなというアイデアもあったので、何かコンセプトに特化したおもしろいアルバムが作れたらいいですね。

──13年やってきたら、もう自由に好きな音楽制作が許されるのではないでしょうか?

寺島:誰に許されるかといえば僕自身になんですけど。「もうそろそろいいだろう?」って(笑)。好きなことをやってもいいかなと思えたり、やりたい音楽のイメージも見えてきたので、2026年は音楽でおもしろいチャレンジができたらいいなと思っています。もし実現できたら「わっ!ビックリした!」と大きなリアクションをお願いします(笑)。

──ではここでライトな質問も。「Glitter」の歌詞「瞳の奥で舞って焼きついた光のtrinity」にちなんで、最近見た、きれいだなと思った景色や情景を教えてください。

寺島:むしろ今、きれいな景色ばかりよく見ます。(取材時は)秋から冬に差し掛かったタイミングなので、街の中が紅葉できれいに色づいているし、空も高いし。晴天の日が多いので、それだけで最高ですね。歩いているときにふと深呼吸すると、いろいろなものがキラキラ光って見えます。特別なことは何もない、身近にある景色の素晴らしさに気付かないのは、日々せかせか働いていたり、生きているから周りを見る余裕がないんでしょうね。でも今はそこかしこが輝いて見えるということは「ラッキー!」って思います。

──ふと空を見ることはありますか?

寺島:あります。今はコントラストがきれいで、Xでも朝そんなことをポストしたことがあります。このシングルの2曲もそうですが、今は色に意識が自然と向いているのかもしれません。

──「未知への旅 日々の轍 似て非なる景色を行こう」にちなんで、2026年または今後挑戦したいことは?

寺島:あまりないんですけどね。挑戦している場合じゃないほど日々が詰まっているので。新しいコンセプトでの曲制作だったり、今までやったことがないモノ作りのアイデアを形にできたらいいなと思っています。それが今のところ思いつく挑戦でしょうか。

──最後に、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。

寺島:2025年は僕の楽曲を聴いたり、ライブに来てくださってありがとうございました。2026年最初のシングルは、2曲とも彩りを大事にして作ったので、このシングルが皆さんの生活に少しでも彩りを添えられたらと思っています。

TVアニメ『拷問バイトくんの日常』が現在放送中ですが、ご覧になっていただいているでしょうか? 拷問請負会社のスピリタスで働くバイトくん4人と周りの人たちのコミカルな日常を楽しんでいただけたら嬉しいです。本編が終わった後、EDで「明日天気になぁれ」を聴いて、キャラたちのドタバタ劇に想いを馳せながらも、「今週も頑張ろう!」とか「明日も頑張ろう!」と少しでもパワーを上げられたらいいですね。また、聴く時間や気分によって感じ方が変わると思うし、仕事や勉強、育児など頑張る皆さんに寄り添える曲になったら嬉しいです。

そして日頃、アプリ『転生したらスライムだった件 魔王と竜の建国譚』を楽しんでくださっている皆さん、ありがとうございます。きっともう「Glitter」をたっぷり聴いてくださっていることでしょう(笑)。『まおりゅう』が先日4周年を迎えましたが、皆さんのおかげです。僕もプレイしていますが飽きないし、主題歌を担当させていただくときもアイデアが尽きない、味わい深いゲームです。まだ『まおりゅう』を知らない方にはぜひプレイしていただきたいです。4月からアニメ『転スラ』第4期の放送が始まる前に、まずはゲームで『転スラ』の雰囲気を感じたり、感覚を取り戻してください。

『拷問バイトくんの日常』や、『まおりゅう』、そして僕が歌わせていただいているそれぞれのテーマ曲が皆さんの日常を彩ることができたらいいなと思っています。皆さんの2026年が色鮮やかで素敵な1年になることを願っています。

 

楽曲情報

 
【発売日】2026年2月18日
【価格】
初回限定盤(CD+グッズ):3,300円(税込)
通常盤:1,650円(税込)

 
≪収録内容≫
1. 明日天気になぁれ (TVアニメ『拷問バイトくんの日常』エンディング主題歌)
作詞:寺島拓篤 作曲:海野水玉, Seiji Iwasaki 編曲:Seiji Iwasaki
2. Glitter (スマートフォンアプリゲーム『転生したらスライムだった件 魔王と竜の建国譚』主題歌 第五弾)
作詞:寺島拓篤 作曲:和賀裕希 編曲:先田貴裕
1. 明日天気になぁれ (Instrumental)
2. Glitter (Instrumental)

寺島拓篤アーティスト公式サイト
https://takuma-terashima.lantis.jp/

寺島拓篤公式X(旧Twitter)
https://x.com/Terashima_dayo

寺島拓篤公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/@terashima_takuma

 

作品情報

スマートフォンアプリ『転生したらスライムだった件 魔王と竜の建国譚』

ジャンル:異世界最強体験×建国×3DバトルRPG
配信日:配信中

販売価格:ダウンロード無料
一部アイテム課金

配信プラットフォーム
App Store、Google Play

<アプリダウンロードはこちら>
Apple Store
Google Play

公式サイト
公式X(@tensura_m_game)
公式LINEアカウント

 
©川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会
©柴・伏瀬・講談社/転スラ日記製作委員会
©Bandai Namco Entertainment Inc.

 

アニメ『拷問バイトくんの日常』

拷問バイトくんの日常

あらすじ

ここは、殺しや拷問が合法化された世界

数ある<拷問請負業社>の中でも悪人のみを対象とする業界有数のホワイト企業「株式会社スピリタス」
そこで働く、4人のバイトくんたち

面倒見が良い先輩バイトは
何でもできて、誰とでも仲良くなれるエース・セロ
みんながあこがれる拷問界の生きるレジェンド・シウ

そして、期待の新人バイト
キュートで元気な頑張り屋・ミケ
マジメで心優しい大学生・ヒュー

彼らはアットホームな職場で今日もゆる〜く仲良くおつとめを果たします

ほかにも屑屋に掃除屋……そしてまさかの殺し屋!?
ゆかいで頼れる専門業者さんが わいわい登場っ

個性豊かな仲間たちとの毎日は、意外にも居心地がよくて──ちょっぴりダークなお仕事コメディ、始業です☆

キャスト

セロ:土岐隼一
シウ:寺島拓篤
ミケ:永塚拓馬
ヒュー:阿座上洋平
ヘラ:谷山紀章
ノエ:安田陸矢
ベルタ:山本希望
レウ:結木梢
ネロ:羽鳥颯希
フォン:大野智敬

(C)次見やをら・白泉社/「拷問バイトくんの日常」製作委員会

 
アニメ『拷問バイトくんの日常』公式サイト
https://goumonbaitokun.com/

 

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