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『うるわしの宵の月』一宮麗×鈴木崚汰×小野賢章が語る繊細な役作りへのこだわり/インタビュー

琥珀派・大路派をめぐって“バトル”が勃発!? 『うるわしの宵の月』滝口宵役・一宮麗さん×市村琥珀役・鈴木崚汰さん×大路拓人役・小野賢章さんが語る繊細な役作りへのこだわり【インタビュー】

やまもり三香先生が描く、ともに「王子」と呼ばれる男女による等身大の青春ラブストーリー『うるわしの宵の月』。本作のTVアニメが2026年1月より放送中です。

今回は本作に出演する、滝口宵役・一宮麗さん、市村琥珀役・鈴木崚汰さん、大路拓人役・小野賢章さんにインタビューを実施!

ありのままの真っ直ぐな気持ちで臨んだという収録の様子や、少女漫画原作ならではのお芝居について、3人が“今、恋しているもの”など、たっぷりとお話を伺いました。

 

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うるわしの宵の月
高校1年生の滝口宵は、誰もが憧れる存在。整った容姿、まっすぐな心。“お姫様というより、ヒーローか王子がしっくり来る”……自分も、周囲もそう思っていた。「好きで王子やってるわけじゃないんだけど…」だけど、ある日、現れたのはもうひとりの「王子」。同じ学校の先輩・市村琥珀に言われた一言が、宵の世界を揺らし始める。「……あんた、めちゃくちゃ美しいな」急接近したふたりの間に芽生えるのは、友情なのか恋なのか……。ともに「王子」と呼ばれる男女が紡ぐ、等身大の青春ラブストーリー。作品名うるわしの宵の月放送形態TVアニメスケジュール2026年1月11日(日)〜TBS系全国28局ネットにてキャスト滝口宵:一宮麗市村琥珀:鈴木崚汰利根のばら:山根綺日比谷寿:瀬戸桃子桑畑春:熊谷健太郎茜仙太郎:葉山翔太大路拓人:小野賢章宵の父:津田健次郎スタッフ原作:やまもり三香(講談社「月刊デザート」連載)監督:丸山裕介シリーズ構成:久尾歩キャラクターデザイン:福田裕樹音楽:伊藤翼アニメーション制作:イーストフィッシュスタジオ主題歌OP:「うるわし」UNISONSQUAREGARDENED:「アザレアの風」UNISONSQUAREGARDEN公開開始年&季節2026冬アニメ電子書籍『うるわしの宵の月』電子書籍...

 

収録を重ねる中で変化していった、宵の印象

──本作の役が決まったときの率直な感想と、どのようなシチュエーションで決まったのかを教えてください。

一宮麗さん(以下、一宮):私は事務所で直接マネージャーの方から「宵ちゃん、決まりました」と教えていただきました。あまり大きな声を出してはいけない場所だったのですが、「本当ですか!?」と思わずマネージャーさんの手をギュッと握ってしまうくらい驚きましたし、元々知っていた作品だったので嬉しい気持ちも強かったです。

でも、やっぱりどうしても責任感というものが、後から重くのしかかるような感覚があって、「しっかりしないとな」とも思いました。

鈴木崚汰さん(以下、鈴木):僕は買い物中にマネージャーさんから電話がかかってきて、そのときに聞きましたね。僕も元々この作品の読者で、すごく好きな作品だったので、嬉しかったですし、同時にプレッシャーも感じました。

これまであまり作中で「イケメン」といわれるキャラクターを演じる機会がそこまでなく、かつ原作が少女漫画のアニメ作品に出演するのは初めてだったので、僕としてもいつもとはまた違う表現を見せられるんじゃないかなと思って、新鮮な気持ちで楽しみでした。

小野賢章さん(以下、小野):僕はオーディションではなく、ありがたいことに指名で決まったんです。収録に向けて作品を読もうと思ったら、もうすでに数巻持っていたんですよ。多分発売された当時、表紙買いみたいな感じで買っていたんです。なにか運命を感じましたね。

アフレコは途中参加だったので、参加するのを楽しみにしていました。崚汰とは他の現場でも会っていたんですが、初めましての方が多かったので、どういうテンション感でいけばいいのかなって最初は思っていて……(笑)。

鈴木:ぶっちぎりで先輩ですものね(笑)。

小野:ぶっちぎりで先輩なので、気が緩んでいたらちょっとかましてやろうかなって。ガッと気合を入れて、現場の雰囲気をピリッとさせたろうかなと思っていたんですが、結局、現場で一番なめられていました(笑)。

一同:(笑)

──ご自身が演じられるキャラクターについて、どのようなことを考えてお芝居に反映していきましたか?

一宮:収録を重ねるうちに、自分が宵ちゃんに抱く印象は変わっていきました。最初はすごくクールで口数が少ない子で、心を開いた相手、のばらや琴、お父さんとか、そういう人たちの前ではよくしゃべる子なのかなと思っていたんです。

だけど実際は、全部心の中でちゃんといろんなことを考えている。外見や身長、王子と言われるゆえんになっている言動とか、そういったもので完璧だと思われがちな子なんだと思っていたのですが、収録を重ねて、宵ちゃんと一緒に進んでいくうちに、この子はすごく真っ直ぐで優しくて、それでいて不器用で、ただ素直な1人の女の子なんだなと、今はそういう印象があります。

鈴木:琥珀は宵とちょっと似ている部分があるなと思っていて、たとえば臆病だったり、不器用だったり。彼は今までわりと肩書きばかりを見られてきた人なので、そういう人間を寄せ付けないための処世術を自分なりに身につけた結果、デリカシーがなかったり、人を跳ね除けるような強い言葉を使ったりするんですが、本気のものに対しては不器用だったりして、そのギャップが愛らしいと感じます。

それでいて、不特定多数に対しては手を振ってあげたりと、ちゃんと“王子っぽい”振る舞いもしていてサービス精神もある。そういうところが面白いなと思いますね。総じて言うと、まだ少し子どもっぽい、そんなキャラクターだなと思います。

小野:大路は本当に単純明快で、「本当に宵ちゃんのことが好き」という印象ですね。3人とも外見がとても良くて、その見た目によって本人たちは口には出さないけれど、心の中でちょっとした「共感してもらえない」という孤独感や悩みを抱えていたりすると思うんです。その中でも大路は、もっと男同士でバカなことをしていたいという気持ちが強かったりとか、彼の中にも色々あると思うんですが……シンプルに言うとめっちゃ良いやつ!

一同:(笑)

小野:はい(笑)。良いやつという印象は最初から持っていましたし、それは最後まで崩れなかったです。

 

グイグイ引っ張っていく琥珀と、優しく背中を押してあげる大路

──演じる上で特に大切にされたことや、役作りでのこだわり、また印象に残ったディレクションなどがあればぜひ教えてください。

一宮:宵ちゃんはすごく考える子なので、私も自宅ですごくいろんなことを考えながら役を作っていきつつ、マイクの前に立つときは良い意味で何も考えず、鈴木さんが演じる琥珀や、小野さんが演じる大路くんの声を聞いて、そこから感じたものを全て出したいな、という気持ちがとても強かったです。

“作られた”不器用さ・可愛さ・かっこよさではなく、あくまで自然な滝口宵の気持ちを表現すること。この作品の魅力でもある「繊細な心の移り変わり」を、私もお芝居で丁寧に出していきたい、という気持ちが常にありました。

監督からも、琥珀に対する宵の心の変化だったり、自分が“王子”と呼ばれることに対しての受け入れ方などを丁寧に作っていこうというお話をいただいたので、そこは特に意識して大切にしていました。

鈴木:僕は、“夜の雰囲気”が出すぎないように気をつけました。シーンとしても距離がぐっと縮まる場面が多いんですが、高校生の青春を描いている作品ということで、乙女ゲームで出すような大人の雰囲気とは違う部分が多かったです。監督からも「エロくならないように」と、口酸っぱく言われました(笑)。

あとは、興味があるものとそうでないものへの雰囲気ははっきり変えないといけないなと思ったので、宵に対する声の掛け方とその他大勢に対する声の掛け方は大きく変化を付けました。他に対しては本当に興味がないようにしゃべったつもりです。仲のいい仙太郎と春、宵、その他大勢に向ける態度は全部接し方を変えました。

腹の読めなさやミステリアスな印象を出しつつ、いざ勇気を出して言葉を発するシーンも琥珀にはたくさんあって、それでいて少し子供っぽくて、どこまで感情に乗せたら良いのかというのは難しい部分でしたし、物語が進むにつれてより感情が豊かになっていくキャラクターでした。

小野:キャラクターを作っていく段階で、「もうちょっとトーン低めで」と言われて、それが印象に残っています。

普段、自分が話しているときだったり、芝居的にも出しやすい低い声のトーンよりも低くしてやると、暗い子みたいになりそうで不安だなと、めちゃめちゃ大路の雰囲気が暗くなってしまいそうだなと思ったので、そこはすごく気をつけてやりました。

あとは、琥珀がイケている感じでグイグイくるタイプという設定がある中で、大路はその対極にいるような描かれ方をしている気がしていて。宵をグイグイ引っ張っていく琥珀とは反対に、大路は優しく背中を押してあげるようなイメージがあったので、それがしゃべり方や雰囲気に出てくれたら良いなと思っていました。

──先ほど鈴木さんが、少女漫画原作のアニメ出演は初とおっしゃっていましたが、恋愛をしているキャラクターを演じる中で、少女漫画ならではの難しさや独特な雰囲気を感じることはありましたか?

鈴木:やはり、人間ドラマを描いていく作品なので、僕もお芝居においてキャラクターというよりかは表現を“人間”に寄せていきたい、自然な表現をしたいと思っていました。でも、少女漫画のヒーローとしてかっこよく見せなきゃいけない部分も多くあったので、自分がやりたい自然な表現だけじゃないものを求められた瞬間やシーンは結構ありましたね。

(漫画を読むときに)自分を主人公に重ねて読む人もいらっしゃれば、いわゆる“壁”になって2人のやり取りを見守りたい人もいらっしゃって、少女漫画にはいろんな読み方やさまざまな視点がある中で、ちゃんと夢を与えるではないですが、かっこいい琥珀の姿は見せなきゃいけないんだなと思いました。

── 一宮さんも王子のような女の子を演じる上で、今お話しがあった鈴木さんと同じような感覚になったりしたのでしょうか?

一宮:そうですね……(考え込む)

鈴木:なさそうです(笑)。

一宮:先輩はすごいなって思いました。

鈴木:(笑)

── 一宮さんはありのままに宵を演じられたのですね。

一宮:本当にありのままです。宵ちゃんが照れているときは私も照れていたし、宵ちゃんが怒っているときは私も怒っていたし、宵ちゃんが悲しんでいるときは私も悲しくて。ストレートな気持ちを前に出そうという想いで、精一杯お芝居していました。

──小野さんはいかがでしょうか?

小野:普段は、命をかけて戦っているような作品に出ていることが多くて。

一同:(笑)

小野:なので、ちょっと恥ずかしかったです。「こんなに浮かれていても良いのか!?」という気持ちになりましたね。

でも、崚汰が言ったように「ここはキメなきゃいけない」というところがあったりします。この作品だけではなく、シーンやシチュエーション、現実ではあまり聞きなれないような台詞をいかに現実的に聞こえるようにするか、自然に見せていくかということを考えるのは少女漫画ならではだなと思います。

実は僕も少女漫画原作のアニメへの出演は片手で数えるくらいしかなかったので、現場の女性の多さにまずビックリしました。普段は(現場の男女比率的に)女性が多いというのはあんまりないので、本当に海外旅行しているような気分になりました(笑)。

 

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