
『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ 各駅停車劇場行き』チハル役・寺澤百花さん&マキナ役・永瀬アンナさんインタビュー|より深く作品を知れる新作パートに注目!これが『ミルキー☆サブウェイ』の世界観だ!
2025年7月より放送・配信された、1話3分半のショートアニメ『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ』。強化人間やサイボーグが登場するSFの世界観や、個性豊かなキャラクターたちによるゆるい会話劇などが魅力の話題作です。
アニメ最終話の放送後には、全12話を再編集し新作パートを加えた劇場版の公開も発表されました。そこで本稿では、『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ 各駅停車劇場行き』の公開決定を記念して、チハル役・寺澤百花さん&マキナ役・永瀬アンナさんにインタビューを実施。
「少しドロッとした関係性がある」というチハルとマキナの関係性や、作品の世界観が詰まった劇場版新作パートについてのトークは必見。さらには本作の魅力やキャラクターとの共通点、収録現場のエピソードなど、さまざまなお話も伺いました。
「すごく映画向きの作品だと思っていました」
──『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ』の映画化を知った時の率直なご感想をお聞かせください。
寺澤:実は私たちも映画化の発表はサプライズで知ったんです。『ミルキー☆サブウェイ』の特番の収録中に、エンディング終盤で急に亀山(陽平)監督から「劇場版が決まりました」と聞かされて!「えー⁉」ってものすごくびっくりしているところが映像に残っています(笑)。
私は出演している側ですけれど、この作品のファンでもあるので、あの世界観がまた劇場版で見られることが純粋に嬉しいです。サプライズの時に新作パートもあると伺っていたので、本当に視聴者の皆さんと同じ気持ちでワクワクしながら待っておりました。
永瀬:私は元々『ミルキー☆サブウェイ』の台本や映像を見た時から、すごく映画向きの作品だと思っていました。映画好きならではの演出があったり、キービジュアルにも80年代の映画ポスターの雰囲気があったりして、「映画館でやるべきだよな」とアニメ放送中から思っていたんですよ。なので、映画が決定したとお聞きした時はとても嬉しかったです。
──本作に出演したことでファンの方や周囲から何か反響はありましたか?
寺澤:SNSのタイムラインにファンアートが流れてきたり、プライベートや現場でも『ミルキー☆サブウェイ』を見たという声をいただいたりしましたね。中には、私が出演していることを知らずに見ていた方もいました。
グッズの写真を送ってきてくれたり、描いた絵を見せてくれたりする子も周りにいて、「すごい作品に出られたんだな」と改めて実感しています。
永瀬:私も色々な方からお声をいただきました! 中でもクリエイターさんやスタッフの方、音響監督や監督、演出の方々から「すごく面白いアニメーションがあるんだね」というお話を多くいただいて、面白い作品として認識されていることをとても実感しました。
あと、私もたくさんのファンアートを見ました。こっそり“いいね”するので「みんな、ずっと描いてて!」という気持ちです(笑)。収録をしている時から、この作品の楽しさを早く共有したいと思っていたので、そういった反響は本当に嬉しかったです。
──アニメが盛り上がるのと同時に反響もだんだん増えていったのでしょうか?
寺澤:そうですね。やはり後半はミステリー要素や先の気になる展開が続いていたので、口コミが口コミを呼んで、アニメを見る方もどんどん増えていった印象です。後半になるにつれてキャラクターの魅力も出て来ていたので、それもあって魅了された人が多かったのかなと思います。
──寺澤さんや永瀬さんの目から見て、本作がここまでたくさんの人に愛されている理由はどこにあると思いますか?
寺澤:まず、会話劇としての魅力が大きいと思います。日常会話をこっそり聞いているようなリアルさがあって、親近感がありますよね。こうした“日常のリアル”をそのまま見せてくれる作品は珍しいと感じています。そして日常会話だけでなく、そこにしっかりとストーリーが展開していくところも、とても面白いポイントだと思いました。
宇宙が舞台なのに、すごく日常っぽい。新しく見えるのに、ちょっと古く見えるというか。そういったチグハグ感が面白い作品だと思います。
永瀬:CGアニメの良さは、普通の人間や絵だけでは表せない現実離れしたものが作れるところにあると思っていて。そのCGアニメのファンタジーにリアルな会話や昭和の音楽が合わさることで、良い意味で“ミスマッチ”になっているところが作品の面白さに繋がっているのだと思います。
『ミルキー☆サブウェイ』は3分半の中に毎回面白い見どころがあって、だけど決め技を見せるような派手さはなく、とてもナチュラルに見せているんです。そこも他のアニメとは異なる魅力だと思いました。
「実は少しドロッとした関係性があると思う」
──チハルとマキナについて、2人の関係性の魅力はどんなところにあると思いますか?
永瀬:全然違う二人だからこその面白さがあると思います。多分、声優である私たちもタイプが少し違うので、その違いがチハルとマキナにも反映されて、より面白さが出ていたのではないでしょうか。
寺澤:チハルとマキナの関係性の魅力は二人が正反対であるところにあると思うんです。チハルを常に支えてあげているマキナと、助けてもらうのが嬉しいチハル。需要と供給のバランスと言うのでしょうか(笑)。この正反対で凸凹なところがちょうど良い具合にハマっていて、すごく相性の良い二人なのだと思います。
──そんな2人の関係性を感じたシーンはどのあたりでしょうか。
寺澤:3話の取り調べの回で、二人にこれまで何があったのかが判明するシーンです。チハルのためにいつもマキナが暴走してしまい、チハルもそれを止められず、二人一緒に逮捕されてしまう。そんなことが過去に何度もあったことが分かるシーンです。
ここでは同時に、マキナは「チハル以外とうまく関われない」という点を、チハルは「駄目だと思ってもマキナを止められない」という点をそれぞれ指摘されていました。でも、11話12話あたりで二人ともそれを克服しているんですよね。
マキナはチハルのためだけでなく、「みんなで一緒に脱出しよう」というチハルの思いを受け取って行動し、最後には全員で協力してO.T.A.M.ちゃんと戦っています。この短い間に二人はここまで大きく成長したんだなと感じました。
永瀬:もう言いたいことは大体言っていただいたんですけれど(笑)。一見コメディで軽く見えるのですが、二人の間には実は少しドロッとした関係性があると思うんですよね。
マキナはチハルのためなら何でもやれてしまうし、チハルはずっと受け身だから、二人で何度も逮捕されてきた。その“グダグダさ”が心地よくて続いてきた関係でもあるんですけれど、11話12話あたりで少しギアが変わったんですよ。
マキナは振り回されても嫌じゃないし、チハルもそれを嬉しいと思って受け止めている。ちょっと言い方を選ぶと、共依存に近いというか、少し執着っぽいところもあるのかな、と。でも後半、いろんな人と関わっていく中で、その関係性が少しずつ変わってきた気もしました。
──キャラクターとご自身の共通点や、共感できる部分はありますか?
寺澤:根本の部分は私とチハルは似ていないと思うんですけれど、周りに助けられることが多いところや、ちょっと子どもっぽい部分はすごく共感できますね。知らないうちに助けてもらっていることもありますし、自分で言うのもアレなのですが、素直にいろんなものを受け取れる性格でもありますから。
ただ、マキナのような友達はいないです(笑)。でも、お会計する時に荷物を持ってくれたり、一緒にお寿司を食べに行った時に「袖に醤油つけてるよ」とおしぼりで拭いてくれたりする友達が周りにいて。本当に恥ずかしい話なんですけれど、そういうところはチハルとの共通点かもしれません。
永瀬:私はマキナの大胆なところが似ている気がしています。
実は、テープオーディションの時のマキナは今とは全然違うキャラクターで演じていたんです。しかし、スタジオオーディションでは様々なディレクションが入り、「何でもやってやりますよ…!」って謎の反骨精神が出てきたんですよね(笑)。自分の意志がはっきりしているところはマキナと似ていると思います。

































