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メダリスト:小市眞琴、演じる理凰のコンプレックスに共感【声優インタビュー連載第3回】

理凰のコンプレックスに、“勝ち抜いていかなきゃいけない世界の人間”として共感ーー『メダリスト』リレーインタビュー第3回:鴗鳥理凰役・小市眞琴さん

捻くれちゃってる理凰は、人間味があって魅力的

──理凰は、話す相手によって口調や態度などがガラッと変わります。演じる時、特に意識したことなどがあれば、教えてください。

小市:たしかに、あそこまで変わるのは面白いですよね(笑)。今、喋る相手にどういう感情を持っているのかは、常に意識しました。それこそ明浦路先生に対して、最初のとげとげしい時と、初めて「明浦路先生」って呼んでからの態度の変化は、今、明浦路先生にこういう感情がある、ということを踏まえた上でやっているので、その距離感はかなり変わったかなと思います。

──私は、犬飼総太君と話す理凰を初めて観た時、「そういうキャラだったの?」と驚きました。

小市:理凰にとっての総太君は、本当に仲の良いスケート仲間の男の子ですけど、総太君はそうでもないみたいだし……。そこは、ちょっと切ない関係性ですよね(笑)。

──総太君とのシーンでは、テンションのギアを一段上げるみたいな感覚ですか?

小市:ギアを上げるのは明浦路先生に対する時で、総太君には本来の理凰の性格。子供っぽくて、ねじ曲がってない部分を見せるのが良いのかなって思っています。だから、上げるというよりは、ちょっと変えるって感じかも。

──小市さんの思う、理凰というキャラクターの魅力を教えてください。

小市:私は理凰のガチガチのコンプレックスこそ、魅力だと思うんです。親や光に対するコンプレックスとか、(光のコーチでオリンピック金メダリストの)夜鷹純に対するコンプレックスとか。周りが天才だらけなんですよね。たぶん(父の)慎一郎さんは秀才だと思うんですけど、理凰から見たら、すごく才能のある人だろうし。

才能のある人に囲まれ過ぎて、本人も同じように目指したいところがあるのに、そこへ行けない歯がゆさ。他の人から見たら、理凰も才能がある子ですけど、周りがすごすぎて「いや、俺なんて、まだまだ」ということが積み重なっちゃって。それで、感情が「俺は飛べない。もう無理」と苦しんでる。その結果、捻くれちゃってるところはすごく人間味があって、私は魅力的だなって思います。

『メダリスト』に出てくる子たちは、才能の塊みたいな子も多くって。理凰は才能がないわけではないけれど、そこにもがいている子なので。いのりや光とは違う悩みがある。実際の選手の中にも同じような悩みを持っている子もいると思いますし、そこを描けているのは、このお話の魅力にも繋がっているのかなって思います。

──理凰の場合、父親がレジェンド級の選手で、家族同然に育った光もすごい天才であるというのが、よりキツい環境ではありますよね。

小市:しかも、光に抜かされているのがキツいですよね。「なんでも聞いて。おれのお父さん、銀メダリストだから」とか言っていたのに、あっと言う間に抜かされて。たぶん、心の中では尊敬していたであろう夜鷹純には、「邪魔だよ」って言われて。可哀想すぎます(笑)。

──大人なら言葉を選びなよと思いました(笑)。

小市:夜鷹は言葉足らずな人だから、気持ち的には「ここにいたら、怪我しちゃうよ」って意味だったのかな(笑)。本心は分からないですけど、理凰はめちゃくちゃ傷ついている。そういう、すくすく育っていない感じも良いんですよね。

──そういうところが好きというのは、ご自身が演じるキャラクターとして? それとも、観る側としても好きなのですか?

小市:どちらもですね。私もわりとコンプレックスを抱えがちな人間で。周りと自分を比べて落ち込んでいたので、理凰の感情はよく分かるんですよ。でも、それってたぶん私だけじゃなくて、他にもそう考える人も多いのかなって。私の場合は、オーディションに勝たなきゃいけない。理凰の場合は、金メダルを目指している。ある意味、勝ち抜いていかなきゃいけない世界にいる人たちは、特に理凰の気持ちが分かるんじゃないかなと思います。

第1期の理凰の気持ちを引き継いでいけた

──ここからは、第2期について伺っていきたいと思います。理凰は、第16話で、いのり、明浦路先生、新キャラクターの八木夕凪と話すシーンが描かれます。第2期最初のアフレコでの心境やスタジオの雰囲気を教えてください。

小市:いよいよ、第2期が始まった〜という気持ちでした。スタジオの雰囲気に関しては、第1期の時は『メダリスト』の前から知っている方が多かったので、最初からとにかく和やかな感じだったんです。もちろん、収録の時は緊張感がありました。ただ、第2期からのキャストの方は初めましての方や、あまりご一緒したことのない方が多かったので、私が勝手に緊張していました(笑)。

──『メダリスト』のキャストとしては、先輩なのに緊張していたのですね。

小市:3話目からの参加だったので、「第2期はどんな空気感でやっていますか?」って探りを入れるところから始まりましたね。

──第2期は、第1期の終盤で司に心を開いた後の物語になるわけですが、演じる上で特に意識したことなどはありましたか?

小市:第1期から第2期にかけての間に、色々なイベントなどで理凰を演じる機会もあったので、理凰の気持ちとしては、そのまま引き継いでいけました。「よし、もう1回、ここで作り直そう」みたいな感じではなかったです。ただ、明浦路先生への気持ちは、(第1期最終話で)バッジテストを合格した後に、「ありがとうございます」という感情がもうちょっと乗ってるんじゃないかなと思って。「あ、明浦路先生!」って言うところのテンションの上がり方は意識していました。

──その結果、いのりに対する対応とのギャップがさらに大きくなっているわけですね。

小市:はい。いのりに対しては、変わっていないので(笑)。

──もう少しだけ第16話の内容に触れますが、理凰は、これから演技をする夕凪に「頑張って」と声をかけ、いのりに対しては、光が来るまでは夕凪がクラブのNo2だったことを伝えます。理凰にとって、夕凪はどのような存在だと思いますか?

小市:同じ名港ウィンドのチームメイトで、夕凪ちゃんは4歳からフィギュアを始めているので、小さい頃から知っているだろうし、幼なじみという意味では、最近、始めた子よりは仲が良いのかなと。でも、総太君ほどの距離感では、まったくないと思います(笑)。

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