
『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』連載インタビュー第21回:蝙蝠男役・吉野裕行さん 後編|「いよいよ現場に出ることになりそうです」――“アニメならではの描き方”が導く、蝙蝠男の行く末とは?
「メディアが変われば違う描かれ方をして当然なんです」
ーー蝙蝠男は怪人の中でも特に世界征服に積極的ですが、彼のモチベーションはどこにあると思いますか?
吉野:僕にも分からないんですよ(笑)。『仮面ライダー』の世界であれば、悪の首領の命令があったり、単に好奇心であったり、殺害に喜びを感じるタイプだったり、といった理由があると思います。
当然のように、「ショッカーは世界征服をするものだ」と蝙蝠男の中に刷り込まれているのでしょうね。きっと生まれた時からそうなんじゃないですか。そういった意味でも、彼はちゃんとした“悪”です。
ーー蝙蝠男は“悪”としてはすごく真面目だと感じます。
吉野:それも能力のおかげだと思います。世界征服をするなら、色んな部下を増やせる蝙蝠男の能力は便利ですから。他の怪人の部下の増やし方は分かりませんが、どの怪人も噛みついたり引っ掻いたりすることで人をコントロールできるはずなのに、やってないですよね。
その中でも蝙蝠男はショッカーとして世界征服をすることが目的ですから、とても明確で分かりやすいです。
ーー第21話の蝙蝠男いわく、「世界征服にはまだ戦闘員が足りない」のだとか。
吉野:今の時点では日本も征服できないでしょう。都心部の人間なら「やや言うことを聞く」くらいじゃないでしょうか。それでも東京ドームが埋まるくらいですから、すごい数の戦闘員だと思います。ただ、世界征服はまだまだ先の話ですね。漫画もそうですし、アニメもどうなるのか……。原作はすごいところに切り込んだなと改めて思いますね。
ーー蝙蝠男の今後についてはいかがでしょう?
吉野:アニメを区切り良く終わらせるという意味では、やっぱり蝙蝠男を倒したほうが良いですよ(笑)。作品を作る側の人間としては、そんな風に考えてしまいますね。ただ、僕ももらった台本しか見ていないので、これからどうなるのかは本当に分からないです。
原作が好きな方は大勢いますけど、本来アニメとか漫画とか映画とか小説って全部違うものですから、メディアが変われば違う描かれ方をして当然だと思います。
ーーアニメならではの部分も含めて楽しんでほしいと。
吉野:そうですね。漫画だからこそ効果的なカットを、アニメで同じようにやったとしても、美味しくないこともいっぱいあると思います。そんな中で、今回のアニメは順序を入れ替えるなど、スタッフがチャレンジして作られている。一方で「すごく変わった」という感じではなく、流れはありますから。残りの話数でちゃんと決着がつけられると良いなと思います。



















































