
「心を揺らしながら楽しんでいただけたら嬉しいです」──TVアニメ『クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった』前原真樹役・石谷春貴さん&朝凪 海役・石見舞菜香さんインタビュー
真樹と過ごすシーンは「より素に近い感覚で」
──場面によってキャラクターの見え方が変わる本作ですが、演じ分けで意識したことはありますか?
石谷:真樹はモノローグが多いので、実は完全に一人のシーンは1話くらいなんですよね。その後は海や家族と一緒にいる場面が中心になっていきますし、一人で教室にいる時も海と目配せをしているシーンも多いですから。
ただ、真樹は人によって態度が大きく変わるキャラクターだと思っています。彼の中には自分を守るフィルターが何枚も張られていて、そのフィルターが相手によって少しずつ剥がれていく、という意識で演じていました。
海や友達と話すときと、その他のクラスメイトと接するときとでは明確に距離感が違うので、真樹は外面は良いと思うんですよ(笑)。その“外面フィルター”をどこまで張るかは、相手ごとに変えていました。
石見:海ちゃんにとっては、真樹君といる時間が一番開放的で楽しい時間で、童心に帰れる瞬間なんです。クラスにいる時、友達といる時も自然体ではあるのですが、真樹君と一緒の時はより素に近い感覚で演じていました。演じ分けるというよりも、真樹君といる時の「好きな時間」が際立つことで差が出ればいいな、という意識で演じています。
──前原真樹と朝凪海は“友達未満”の距離から始まり、徐々に関係性が変化していきますが、そのグラデーションを演じるうえで意識していたことはありますか?
石谷:掛け合いの中で、自然に変わっていった感覚が強いです。最初から距離感は割と近くて、“友達”というより“きょうだい”に近いイメージを持っていました。だから劇的に近づくというよりは、もともと近かった距離が少しずつ形を変えていったという印象です。
その中で、気持ちの区切りがつくタイミングは2人で少し違うなと思っていて。海のほうが先に答えを出していて、真樹は結構遅いんですよね。「好きな人をずっと好きでいられるのか」と考え続けて、やっと区切りがついた時にようやく海に寄り添えたという感覚が個人的にはありました。とはいえ、最初から恋人みたいなことをやっているんですけどね(笑)。
──(笑)。石見さんはどのように考えていましたか?
石見:振り返ると、本当に自然に変わっていったなという感覚ですね。仲のいい友達として一緒にいる中で、ふとした瞬間に「ドキッ」とする瞬間が少しずつ増えていったりして。たとえば海ちゃんが少し寂しくなりそうなタイミングで、真樹君は海が寂しくならないように自然と行動を取ってくれたりするんです。
物語が進むにつれて、そういった日常の中の小さな「ドキッ」が積み重なって、段々と気持ちが大きくなっていく。その流れがとても自然で、2人が近づいていくのもすごく納得できるなと感じました。
石谷:家庭などの環境も影響しているとは思いますけれど、確かに真樹は海のことによく気が付きますよね。海がちょっと寂しそうな表情をした瞬間に、パッと一言かけられるところとか。しかも、それが海の友達として真剣に考えた末の言葉だからこそ、言葉が薄っぺらくないんです。
──二人の関係性という観点から、海が真樹に対して「可愛い」と表現するのが印象的でした。お互いのキャラクターについて「ここが可愛い」と思うポイントを教えてください。
石谷:海は可愛い! ちゃんとヤキモチを焼いてくれるところがまず可愛いですし、海は真樹にしか見せない表情もあって。『クラにか』はその“特別感”をとても丁寧に描いていると思うんです。
学校ではクールだけど、自分の前ではすごく元気だったり、素を見せてくれたり……。それは「自分だけが特別」ということなので、本当に魅力的に映ると思うんです。だから海のどこが可愛いかと言われると……全部可愛いですね(笑)。
でも、確かにアニメだと女性から男性に対して「可愛い」とはあまり聞かないですよね。男性に向けては「格好いい」が多い気がします。
石見:二人の関係性が、友達からのスタートだったからこそ言えるのかなと思いました。からかってみたら真樹君の反応が可愛くて、そのいじり合いの中で「可愛い」と言えているのかなと。最初から気になる存在ではあったと思いますが、まずは趣味を共有できる友達、一緒にふざけ合える友達だったからこそ、「可愛い」と言葉にできるといいますか。
石谷:あと、物語の後半で海のお父さんとお母さんが出てきますけど……あそこのお父さん、可愛いよね(笑)。
石見:可愛い!(笑) 本当にそう思います。
石谷:だから多分「可愛い」は朝凪家の血なんでしょうね(笑)。































