
2戦隊がぶつかり、そして繋がる――Vシネクスト『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVSブンブンジャー』が描く“チームの絆”。歴代戦士&ロボ戦も必見!【レビュー】
2026年3月20日(金)より期間限定上映中のVシネクスト『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVSブンブンジャー』。本作は『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』と、『爆上戦隊ブンブンジャー』、2つのスーパー戦隊が夢の共演を果たすファン待望のクロスオーバー作品です!
“ナンバーワン”を目指し、個性の強いメンバーがさまざまなバトルを繰り広げる『ゴジュウジャー』。一方で、『ブンブンジャー』は「自分のハンドルは自分で握る」というテーマのもと、王道のヒーロー像を描いてきました。作風も空気感も大きく違う2つの戦隊が、どのように出会い、どんな化学反応を起こすのか。気になっていたファンも多かったのではないでしょうか。
さらに、『ブンブンジャー』の範道大也(はんどう・たいや)/ブンレッド役の井内悠陽さんが『ゴジュウジャー』第1話にゲスト出演したこともあり、両作品のつながりに期待が高まっていました。そんな中で幕を開けた本作は、その期待に応える、ワクワクもドキドキもぎゅっと詰まった作品となっています。
本記事では、そんな『ゴジュウVSブンブン』の見どころを紹介していきます。今作でしか味わえない“バクアゲナンバーワン”なコラボレーションを、ぜひ一緒に振り返っていきましょう!
※本記事はネタバレを含みます。未見の方はご注意ください
ラブリー&フレンドリー! “光吠”に困惑が止まらない⁉
物語は惑星シャフトから幕を開けます。大也と相棒のブンドリオ・ブンデラスの前に現れたのは苦魔獣ギャラクシーサーキットグルマー。そこへ駆けつけたのが、遠野吠(とおの・ほえる)/ゴジュウウルフでした。しかし吠は、逃げ遅れたヤイヤイ・ヤルカーを庇い、敵の光線を浴びてしまいます。
一週間後、ゴジュウジャーの仲間たちの前に現れた吠は、“荒くれ者”とはほど遠い、品行方正な光のような吠(以下、光吠)へと変貌していました。黒いジャケットは真っ白に変わり、滞納していた家賃や“ツケ”を支払った上、口癖は「ラブリー&フレンドリー!」……あまりの豹変ぶりに、メンバーたちも困惑を隠せません。
そして、この“光吠”こそが、物語を大きく揺るがす波乱の火種となります。彼はセイントゴジュウウルフへと変身し、「平和な世界」を作るため敵と手を組み、仲間たちへ牙を剥くのです。
あまりのギャップに、驚きと戸惑いを覚えた人も多いはず。そしてゴジュウジャーのメンバーと同じように、「やっぱり吠には“光”だけではなく“影”の部分も必要だ」と感じた人も多いことでしょう。
そんな吠を迎えに行ったのが、大也であるという展開も胸が熱くなるポイントです。先述の通り、大也役の井内さんは『ゴジュウジャー』TVシリーズの第1話・第2話に堤なつめ/クワガタオージャーとしてゲスト出演しています。なつめは、吠が“願い”を意識するきっかけとなった存在。
だからこそ、この共演に特別な意味を感じずにはいられません。吠自身も本作で「“友達”に似ているヤツがいる」と語っており、2人のつながりを感じさせる演出に、思わず胸が熱くなりました。
ブンブンジャーが示した“チームの強さ”
セイントゴジュウウルフの力によって、ゴジュウジャーとブンブンジャーは3つのチームに分断され、異空間へと飛ばされてしまいます。そして「ユニバースNo.1」を自称するユニバースノーワンの力によって、各チームの前には、スーパー戦隊の歴代戦士たちが姿を現します。
暴神竜儀(ばくがみ・りゅうぎ)/ゴジュウティラノ、猛原禽次郎(たけはら・きんじろう)/ゴジュウイーグル、振騎玄蕃(ぶれき・げんば)/ブンオレンジの前には、明石暁(あかし・さとる)/ボウケンレッド。
さらに、熊手真白(くまで・ましろ)/ゴジュウポーラー、鳴田射士郎(めいた・いしろう)/ブンブルー、阿久瀬錠(あくせ・じょう)/ブンブラックの前には、キャプテン・マーベラス/ゴーカイレッド。
百夜陸王(びゃくや・りくお)/ゴジュウレオン、一河角乃(いちかわ・すみの)/ゴジュウユニコーン、志布戸未来(しふと・みら)/ブンピンクの前には、風切大和(かざきり・やまと)/ジュウオウイーグル。
敵の強力なバリアを突破するためには、“オリジナルのスーパー戦隊”のセンタイリングが必須。それぞれのレジェンドの流儀のもと、チームは試練を乗り越え、ボウケンジャー、ゴーカイジャー、ジュウオウジャーのセンタイリングを手に入れます。
しかし、それでもユニバースノーワンの力は圧倒的でした。敵側についたセイントゴジュウウルフの存在もあり、戦況は絶望的に。
「吠が戻らないなら、セイントゴジュウウルフを倒すしかない」とゴジュウジャーのメンバーたちが、諦めかけたその時。
「あきらめんな!」
その場の空気を切り裂いたのは、未来の一喝でした。吠が大好きで大切なら、吠を信じろと、未来はゴジュウジャーのメンバーたちに力強く言葉を投げかけます。
思えばブンブンジャーは、これまでも“仲間を信じること”を決して諦めませんでした。復讐にとらわれた玄蕃や、敵組織・ハシリヤンを欺くため、一度チームを離れた射士郎。
どんなときも、錠や未来を中心に、ブンブンジャーは仲間を信じ続けてきました。
数々の困難を“チーム”で乗り越えてきたからこそ、彼らは目の前のゴジュウジャーという存在も、簡単には見捨てません。個性が強く、本人たちは“チーム”だと思っていないゴジュウジャーの面々を、ブンブンジャーは確かに“チーム”として見ていたのです。
スーパー戦隊としての先輩という立場だけではない。“チームとしての先輩”でもあるブンブンジャーの言葉に、胸が熱くなる瞬間でした。




































