
春アニメ『リラックマ』幾田りらさんが語る“憧れの存在”と主題歌「stay with me」【インタビュー】
「リラックマへの愛と感謝」を込めて生まれた一曲
──アニメ『リラックマ』の主題歌「stay with me」ですが、とても癒やされて、聴いていると涙が出るような素晴らしい曲だと感じました。この曲を書くに当たって意識したこと、大事にしたことを聞かせてください。
幾田:自分が大好きなキャラクターとのコラボレーションということで、とにかくリラックマへの愛と感謝…。自分の人生のそばにいてくれて、そして支えてくれた言葉たち、その存在に対する感謝と愛を楽曲に込めることを、一番意識しました。リラックマって自分の生きたい姿があって、その通りに過ごして、それがらしさになっている……そういう愛らしい部分が魅力だと思うんです。
だから、この曲が誰かに伝わったときに、すぐそばにいてくれる存在……それは家族であったり友達であったり、あるいは恋人であったり、いろんな存在があると思うんですけど、ただそばにいてくれるだけで、自分の心が少し軽くなったり、温かい気持ちになったりする存在がいるとしたら、そこに重ねてもらえる曲にしたいなというのはすごく思っていました。リラックマというひとつの像はありながらも、みんなにとって、それぞれの大切な人に重なるような曲になったらいいなと思っています。
──何かをしてもらうとかではなくて、ただそばにいてくれるだけで幸せ、ということが感じられる曲だと思います。また、聴いていて癒やされる、リラックスできるメロディや曲調というのも考えましたか?
幾田:耳に入ってきたときにまったくストレスがないような、耳からリラックスできる音楽にしなければと思いました。アニメーションに乗るということも含めて、その世界の中にちゃんと溶け込める音楽にしようと思ったら、それくらい心地良くて、勝手に心がふわっと軽くなる音楽、曲調がいいと思うんです。
──アレンジも心地良いですよね。
幾田:リラックマは、老若男女、大人から子供まで、大好きな方がたくさんいらっしゃるので、どの世代の方が聴いてもリラックマの世界をちゃんと感じられるように意識していたんです。アニメーションPVで使われている尺の部分だと、言い方は難しいんですけど、“全世代の方が聴いて安心できる音作り”というのは、メロディだけでなくアレンジ面でも意識しました。その中で口笛を入れていただいたんですけど、あれは私の口笛ではないんです。私、全然口笛ができなくて(笑)、アレンジャーさんが入れてくださったんです。
あとは歌詞に関してもそうですね。小さい子が聴いても何となく意味がわかって、身近にいる家族やお母さんを思い浮かべられるような言葉を使いたいなと思いました。
──本当に、何十回でも聴けるような曲でした。
幾田:嬉しいです。リピートして聴いても重くならない、くどくならない曲にしたいなとは思っていました。
──今回のアニメでは、ナレーションも担当しています。こちらに対しては、どのような気持ちで臨まれましたか?
幾田:お話をいただいたとき、「私がナレーションをやっても大丈夫なんですか!?」という気持ちだったんですけど、お任せいただいたからには、しっかりリラックマの世界観を音楽と共に彩れたらいいなと思いました。アフレコが始まるときにスタッフさんが、「今回のアニメは、音楽もナレーションも最初から最後まで幾田りらさんの声だけで作品を作りたいんです」とおっしゃってくださったんですよね。あぁ、そんな光栄な言葉をいただけて……と嬉しく思ったんですけど、私は小さい頃から声というものにすごく向き合ってきて、それは歌声もそうですし、しゃべるときもそうなんです。
声のお芝居の現場もやらせていただいたことがあったので、声という部分では自分の中でこだわりを持って表現してきたんです。それが今回、歌声とナレーションという形で、ひとつの作品を彩ることができたということは、自分の中で宝物のような体験でした。アフレコも楽しかったです。
──ナレーションならではの難しさはあるのですか?
幾田:アフレコを始めるまで、ナレーションってどんな声だ?というところから、この世界観に合うナレーションのテンション感はどんなものだろう? 私そのままでやるのか、もう少しお姉さんやお母さん的な声色を意識して話したほうがいいのか?と、すごく迷ったんですけど、私が思うリラックマの世界のナレーションであれば、こうなのではないかというものを試してみたときに「素敵ですね」と言ってくださったので、自信を持ってやることができました。
──やはり、役のあるお芝居とは全然違うものですか?
幾田:そうですね。ストーリーテラー的な立場だったので、それもまた新鮮な体験で、リラックマの世界に入り込みすぎる人ではないので、ちょっと俯瞰して、リラックマに声を掛けながらストーリーが進んでいく感じでした。リラックマたちがいろんな世界を見ていくのを、同じ目線で見つつも、物語を語っていく人といった感じが、すごく面白かったです。
──いろんな世界を旅するアニメ『リラックマ』を観て、どうでしたか?
幾田:アフレコのときは、まだ完成していない状態なので、PVの映像やシーンの切り出しの画を見させていただいての感想になるのですが、いつもリラックマはお家の中にいるイメージでしたけど、今回はたくさんの世界を旅するんですね。いろんなおとぎ話や昔話の世界に飛び込んだりしているので、リラックマって、こんなに外の世界に行ったりするんだ!と驚きました。
──公式サイトやPVを見ていると、リラックマが海賊とか西遊記の世界にいて、いろんな格好している!と思いました(笑)。
幾田:それもリラックマファン的にはたまらなくて、もうかわいい!が止まらなかったです(笑)。リラックマが好きな人からしても、嬉しいリラックマのアニメーションになるのでは?と思いました。しかもそれを物語といっしょに体感できるから、楽しいですよね。
──では最後に、幾田さんがリラックスする瞬間、癒やされる瞬間はどんな時ですか?
幾田:「stay with me」の曲の中でも言っていることに近いんですけど、自分にとって大事な人たちと一緒に、何気ない会話をしているときとか、一緒にご飯を食べているときですね。心を許し合える人たちと一緒に、他愛もないことをしている瞬間というのが、一番癒やしをもらっていると思います。
あとは湯船タイムが癒やしで、バスエッセンスを入れるのにハマっていて、その香りで、すごくリフレッシュするんです。最近はツアーとかでいろんな場所を回っていたので、自分の寝る場所が変わっても、お風呂で同じ香りでリラックスできるというのは良いなと思って、続けています。
[文&写真・塚越淳一]
作品概要




























