
小西さんも下野さんも森嶋さんも駒田さんも種﨑さんも江口さんもみんなモブ! 史上最強のバイプレーヤー声優・高橋伸也さんが主演し、すべてが詰まった舞台「デビュー25周年記念特別朗読劇「主演」」2月15日夜公演をレポート
『SPY×FAMILY』『薬屋のひとりごと』『葬送のフリーレン』『呪術廻戦』『ダンダダン』など、数多くの話題作に出演し、2025年のTVアニメ出演本数で第1位を記録(スタッフ調べ)した声優・高橋伸也さん。
そんなアニメ業界に欠かせない存在である高橋伸也さんのデビュー25周年記念特別朗読劇「主演」が、2026年2月14日(土)・15日(日)の2日間にわたり、雷5656会館・ときわホールで開催されました。
14日(土)の公演には、高橋伸也さん、岡本信彦さん、平川大輔さん、興津和幸さん、久野美咲さん、斉藤壮馬さん、花江夏樹さん、梅原裕一郎さん、山下大輝さん、仲村宗悟さん、杉田智和さんが、15日(日)の公演には、高橋伸也さん、小西克幸さん、下野紘さん、森嶋秀太さん、駒田航さん、種﨑敦美さん、江口拓也さんが出演しました。(山中真尋さんはインフルエンザB型罹患のため欠席)
アドリブ満載でアフレコ現場のような絶妙な掛け合いや、高橋さんの歌唱など、デビュー25周年の全てが詰まった充実した内容が披露され、多くの観客を魅了しました。
本稿では2026年2月15日(日)に開催された夜公演の様子と高橋さんへの終演後インタビューをお届けします。
デビュー25周年にして初の「主演」
史上最強のバイプレーヤー・高橋伸也さんのデビュー25周年を記念して開催された特別朗読劇「主演」。
開演前に高橋さんによるアナウンスが数回にわたって流れます。その声はショタ風のかわいらしいものから色気たっぷりの成熟した男性の声まで高橋さんならではの幅広い演技力が存分に感じられる内容となっていました。そんな開演前から飽きさせない趣向に会場からは笑いや歓声が自然と湧き上がります。
本公演の大きなポイントは、史上最強のバイプレーヤーである高橋伸也さんが「主役」を務めること。そして、豪華声優陣が全員「モブ・脇役」として登場するという斬新な設定です。普段のイベントなどではなかなか見ることのできない声優陣のマイクワークやガヤを間近で楽しめるようです。
期待感を煽るアナウンスとともにいよいよ開演の幕が上がりました。まず登場したのは「モブ・脇役」の小西さん、下野さん、森嶋さん、駒田さん、種﨑さん、江口さん。そして自らの呼び込みで「主演」の高橋さんが登場。
物語の幕開けは、喧嘩で世界中を旅する一刀と、一刀の弟子である飛鳥の物語の架空アニメ『喧嘩統一』のワンシーン。高橋さんは劇中の声優・陣野陽太として飛鳥を演じます。
旅の途中、主人公たちは村で食事ができる場所を探していると、次々と盗賊たちが現れる展開に。その盗賊たちこそが、「モブ」キャラクターとして物語を盛り上げる存在です。
盗賊A、B、C……と順番に登場するのですが、その振る舞いがまさに「モブキャラ」の王道。登場してすぐに主人公たちにやられてしまいそうな雰囲気満載の盗賊役を、普段は人気アニメで華々しく活躍している声優陣が演じているという贅沢な趣向が、大きな見どころとなります。この豪華声優陣による「モブキャラ」の徹底した演技に、観客から笑いを交えた感嘆の声が上がり、始まりから大いに盛り上がりました。
本シーンで一番盛り上がりを見せたのは、モブキャラたちから高橋さんへのアドリブ攻撃。小西さんからの「“ショタ声”で俺に攻撃してみろ」というアドリブや、続く下野さんからの「来てくれたお客さんに“ショタ声”で感謝の言葉を述べろ」など、無茶振りが続き会場は大爆笑。
その他にも「いつも現場にいるから、いないと逆に不安になるんだよ。ずっと一緒にいてくれよ」など告白のような攻撃もあり、序盤から高橋さんへの愛が溢れる内容となりました。
続くアフレコ現場のシーンや、その後に描かれるアフレコ終了後の打ち上げシーンでは、声優現場で実際にありそうなリアルな描写が散りばめられ、まるで声優の仕事風景を覗き見しているような気分にさせられます。何気ない日常を描いたパートでありながら、声優陣の巧みなマイクワークや声色の絶妙な変化などが随所に感じられ、一瞬たりとも目を離せない内容となっていました。
そこから物語は本公演の核心に迫るパートへ突入します。年間40本以上の作品に人気キャラや重要キャラとして出演し、声優やスタッフ、多くの関係者から慕われている陣野陽太は、なぜ「主演」を受けないのかの理由を明かします。
この後も見どころは続き、高橋さんによる1人5役のアフレコパートでは、25年間で培ってきた技術が存分に発揮され、その演技力に観客は魅了されました。そして、受けないはずだったアニメの「主演」を受けるという驚きの展開が待ち受けます。
そこからは、高橋さんの声優人生25年の集大成とも言える迫真の演技や力強い歌唱が次々と披露されました。その情熱的なパフォーマンスに加え、高橋さんを支える「モブ」の皆さんの卓越した演技力もまた圧巻。その一つ一つの瞬間が心を震わせ、自然と涙が溢れるほど感動的な場面の連続となり、会場にいる誰もが胸を熱くするひとときを味わいました。

愛のあふれるアフタートークは笑いと涙の連続
本編が終了し、大きな手拍子とともにアフタートークがスタート。まずはモブの皆さんから挨拶が行われ、最後に「センター・主役・主演」の高橋さんが呼び込まれると、会場中から大きな拍手と「伸也コール」が沸き起こり、熱気に包まれました。
高橋さんは本公演の感想を求められると、「メンバーたちの隠された技を間近で体感でき、それに応えるやり取りが楽しかった」と語り、さらに「お客さんと同じように、自分自身も心から楽しんだ」と笑顔を見せました。
続いて、各キャストが高橋さんとの思い出や深い想いを語る場面では、夜公演から参加した江口さんが「現場で伸也さんは積極的に様々な方とコミュニケーションを取り、たくさん話されていました。その姿を見て、現場の空気を作る人とはこういう方なんだなと勉強させていただきました」と語りました。そして、通しリハーサルに参加できなかったため、本番で高橋さんの迫真の演技を目の当たりにした際には「食らってしまった」と振り返り、途中で涙を流したというエピソードを披露する一幕もありました。
さらに、本編最後に披露されたオリジナル楽曲「主演声優賞」の歌唱について、高橋さんはサプライズで客席に降りた際の挙動や心境を明かし、場内は笑いに包まれる和やかな空気になりました。なお、劇中で歌われたオリジナル楽曲はApple Music ・Spotify ・Amazon Musicなど全世界音楽配信サイトにてダウンロード、ストリーミング配信が開始されています。
そしてなんと2026年7月11日(土)セシオン杉並にて追加公演が行われることが発表されました! この発表に観客からは大きな拍手と歓声が起こりました。
最後に、高橋さんからの挨拶が行われ、来場者や配信を観た方々への感謝が述べられました。その中で高橋さんは、「現場では自分が周りを見ていると思っていましたが、実は周りからも見守られていることに気づき、それが本当に嬉しかった。もう誰にも見つけてもらえないんじゃないかと思い、見つけてもらうことを諦めていた部分もありました。しかし、25周年というこの特別なタイミングで自分を見つけてもらい、夢のような経験をさせてもらえて、心から感謝しています」と語りました。途中、涙で言葉が詰まる場面もありましたが、その真摯な想いが観客に届き、温かな雰囲気の中で幕を閉じました。
















































