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春アニメ『バルよめ』鈴代紗弓インタビュー【連載第2回】

鈴代さんがセラのように新たな世界を知った出来事とは!?『姫騎士は蛮族の嫁』セラフィーナ役・鈴代紗弓さんインタビュー【短期連載第2回】

作品特有の固有名詞……そのアクセントに苦戦した収録現場

──収録で印象に残ったディレクションはありましたか?

鈴代:収録は初回から意外とスルスル終わったのですが、当初からあまりシリアス過ぎなくていいと言われていました。捕虜になった時は戸惑っているけれど、それ以降はもうはっちゃけて構わないということになったので、初回からそこが定まっていたおかげで、それ以降はより演じやすかった感覚があります。

ただ、モノローグでイルドレンの民のことを想ったりだとか、これまでの東方征伐に関して考えることがあったりだとか、そういう真面目な部分は割とトーンを落とし目で、少し差を出したほうがよかったり。それ以外はあまり言われなかった気がしています。それに、果敢にアドリブを入れて良さそうな感覚が強くありました。

その他に収録で大変だったのはアクセントですね。私はイルドレンが一生言えませんでした……。実はこれ、ナシゴレンと同じアクセントなんですよ。このイルドレンのアクセント問題はこれから登場するキャラクターの方もみんな引っ掛かってしまったようで、「あれ、どっちだっけ?」みたいに言いながらやっていました。

あとは、セラフィーナ・ド・ラヴィラントの「ラヴィラント」ですね。ラ(↑)ヴィ(↓)ラントではなくラ(↓)ヴィ(↑)ラントなので、アクセントはちょっと大変でした。

──それ以外にも聴き慣れない固有名詞がいっぱい出てきますよね。

鈴代:“ヴェーオル”と書いていますが、実際の発音は“ヴェイオル”だったりしますからね。やっぱり難しい単語やこの世界観ならではのワードが多くあるので、そういう部分は耳で聴いてわかるような説明の仕方をしたいなと思っていました。

普段も考えながら台本をチェックしているところではあるのですが、この作品では変なところで台詞を切らないよう、ブレスの位置はかなり考えながら演じていましたね。そのために長台詞でも最終的に一番言いたい部分がきちんと際立つように逆算して、そこに持っていくためのグラデーションをつけるように台本をチェックしていたと思います。

キャラクターが複数登場しますし、絵がついて理解しやすくなるところも多いのですが、そもそもの言い回しの部分が、例えばセラだと「~である」だとか「~なのだが」など、硬めの文章でした。喋り口調ではない分だけ使っているワードもかなり硬いものになるので、そこに込められた意図やニュアンスをしっかりわかってもらえるように意識しましたね。

──先ほど果敢にアドリブを入れても良い空気があったと話してくれましたが、アドリブシーンで印象に残っているところもお教えください。

鈴代:アドリブと言っても色々な種類があるので、コミカルなものだけではなくて。第1話のセラだと面白おかしくしているというよりも、状況に戸惑って割とドタバタしていることがわかるようなものを入れました。

おそらく、普段はセラもかなりの強さなのでちょっとやそっとでは動じないと思うのですが、この時は普通ならあり得ない状況なので、周囲の物音や人の声に対して敏感になっているような部分を出してもいいかもしれないなと思いました。

これ以降の話数だと、食事シーンや「何だこれは!?」みたいにワーキャー驚いているところは、かなり激し目に入れていたかなって思います。

──また、今後はツェツィをはじめ、色々なキャラクターとの掛け合いが増えていくかと思います。このあたりはいかがでしょうか?

鈴代:ツェツィは冷静にセラのことを綺麗にして着替えさせたりしてくるし、最初は「なんなんだ」という感じでした。そんなよくわからない状況の中でも一緒に過ごしていくと潜在的な信頼感や安心感が芽生えてきて、ツェツィならなんとかしてくれるだろうとか、ツェツィならひとりでもなんとかなるだろうみたいに、いつも一緒にいるからこその自然な安心感が出てくるようになったかなって思います。

序盤はまだセラが状況に戸惑っているので、ヴェーオルとの掛け合いがメインになっています。けれど、後半になるとセラも少しずつ状況になれていくので、新しいものに触れながらも序盤よりは落ち着いたリアクションを見せるようになっていきます。

そんな中でもツェツィはかなり空気を読むのが上手なので、セラが気になりそうなものを教えてアシストしてくれるイメージがあります。だから振り回されている感覚はあまりなく、ツェツィのマイペースさに自然と流れていくようなイメージですね。

菱川ちゃんも私の台詞がかなり押してしまってもしっかり受けてくれるので、本当にキャラクターと同じように空気を読んで色々やってくれていました。本当に良いバランスでアフレコができたなって思っています。

休憩時間などではくだらない話ばかりしていました。それこそ、ヴェーオルの真似をしたり、今日は何のおにぎりを持ってきたのかを当てる……といったゲームをしたり、ほのぼのした雰囲気でしたね。

──それでは、第2話以降の見どころもお教えください。

鈴代:たくさんありますが、食事シーンですね。これに関しては終盤まで出てきますし、ずっと美味い美味いと言っているくらい食べ物がいっぱい出てくるんです。毎回の楽しみになるのかなと。

あとは、物語の中でセラたちと戦うことになる存在も登場するのですが、そういう相手と対峙している時のヴェーオルでしょうか。普段のにこやかな感じとは違う一面が見られますし、“雷声”という咆哮を放つシーンはかなり壮観だと思います。そういう戦闘シーンが度々挟まれます。

また、途中から登場する豊崎愛生さん演じるマルシアスはあの見た目でとんでもないキャラクターなので、そこも大きな見どころのひとつです。豊崎さんのキャスト発表時のコメントの通り、猟奇的とでも言えばいいのでしょうか。

かなりぶっ飛んだ一面がありますし、愛ゆえの狂気……の部分はやっぱり先輩は凄いと思いながら見ていました。そんなマルシアスが入ってからまた全体の雰囲気がガラッと変わってくる気がしています。

マルシアスはセラと同じ側の人間なので、マルシアスが本格的に物語に登場する頃には、もうセラが異文化交流の先輩っぽくなっているんです。だから、ヴェーオルたちと関わる中でマルシアスが驚くようなことがあると、「やっぱり驚くよな」と思っていたりしていて。

むしろ、マルシアスが来たことの方に驚いているくらいのテンションといいますか。いつの間にかセラもヴェーオルたちの側になっているところも面白かったりするので、そういったところに注目していただけたらと思います。

──セラが新たな体験をするごとに視聴者のみなさんも本作の魅力に触れていくかと思います。鈴代さんが考える『バルよめ』の世界観の魅力についてもお教えください。

鈴代:生まれや育ちが違っても、知らない土地に行って、まったく違う文化や生き方に触れられることが作品を通して見えてくると思います。でもそれは、私たちの現実でもあることだと思うんです。

私自身も知らない土地に行って知らない人と会って、新しく自分の中に経験をインプットして人生が変わっていくことが往々にしてあったので、きっとそういう気持ちにもさせてくれる物語なんじゃないかなと。

ヴェーオルたちの暮らす“蛮地”はおおらかで、時間の流れがゆっくりしているし、食べ物も美味しくて住んでいる人たちも優しい……セラからすると本当に驚くべき状況が広がっています。そういうところからも人の温かさがわかるような世界観なので、見ていて心が洗われる瞬間があるかもしれません。

(蛮地の人々は)セラ自身ずっと敵対している相手ということもあって、最初はヴェーオルたちに良い印象を抱いていませんでした。だけど、彼らのことを知らずにそう考えてしまっていたので、相手を知っていくことの大切さや、他の人より先に彼らの実情を知ったことで同じように違ったイメージを持っていた人にも伝えることでわかりあえる部分もある……そういう希望も描かれているように感じました。

綺麗な空や風景の描写も多数挟まるので、私も楽しみにしています。そんな綺麗な景色の中、二人でしかできない話をヴェーオルとするシーンもあるので、コミカルなだけじゃない真面目な、物語の核になる部分も楽しんでいただければなと思います。

──ちなみに、鈴代さんご自身は挑戦したことで新たな世界が広がるような経験はありましたか?

鈴代:新たな世界……と言ってしまっていいのかはわからないのですが、サウナですね。この間、初めて整うことができました。今までは懐疑的に見ていたのですが、人間ってこんな感覚になれるんだと実感しましたね。

実は、前に一度チャレンジした時は整うことができなかったんです。ただ温かいところにいて、そこから身体を冷やして風邪をひいてしまう……みたいになってしまっていたのですが、この間は遂に成功して衝撃を受けました。これはハマるわと思いましたし、知らないのはもったいないと思うくらいでした。もう、セラくらいテンションが上がりましたよ。

──整うことに失敗した時と成功した時の差や、整った時の感覚はわかるものなのですね。

鈴代:失敗した時と成功した時の差については、おそらくちゃんと身体が温まっているかどうかということと、外に居過ぎないこと、あとは水風呂の温度が大事なのかもしれません。まだ一回しか整えていないのでこうだ! という正解は掴めていないのですが、これが整うってことなんだというのはわかるので、興味のある方はぜひやってもらいたいです。

これは私も知らなかったのですが、水風呂の温度が施設によって違うようで。私が整えたのは17度~18度くらいの、初心者向けに最適だとされている温度の水風呂がある施設だったんです。それでも結構冷たいのですが冷たすぎないので、それくらいの温度の水風呂があるところがいいかもしれません。

私も足ぐらいまでしか入れないかなと思ったのですが、「うわぁ!」って言いながら頑張ってみたら意外と慣れてくるんです。そうすると、身体の内側から徐々に凄く温かくなってきて、1~2分浸かってから水風呂を出て寝転がっていると全身がポカポカしてきます。これは凄いなと思いましたので、ぜひ行ってみてください。夏場は冷えすぎず、外気浴には良い感じの季節らしいので!

──最後に第2話以降の放送を楽しみにしている視聴者へのメッセージをお願いします。

鈴代:第1話の前半と後半とのギャップで、この作品のテイストやスタンスがわかってもらえたかと思います。肩の力を抜いて第2話以降もご覧になっていただいて、セラは本当にヴェーオルの嫁になるのか、そしてイルドレンはどうなっていくのか、そういう部分を楽しみにしてもらえたら嬉しいです。新しいキャラクターたちもどんどん登場しますので、ぜひお楽しみに!よろしくお願いします!

 

作品情報

姫騎士は蛮族の嫁

あらすじ

西方のイルドレン王国が東方の蛮族征伐に乗り出して数百年――。王国最強と名高い“姫騎士”セラフィーナ・ド・ラヴィラントは、熾烈を極める東方征伐にて蛮族に敗れ、捕虜となってしまう。「…くっ、殺せ!」敗北した女騎士に待ち受けるのは陵辱の日々。……ではなく、蛮族王ヴェーオルとの結婚だった!熱烈に求婚されながらも、セラフィーナは強靱な意志で拒絶。しかし、異文化との接触、新たな出会い、そしてヴェーオルの素顔が、セラフィーナの心に変化を与えていき……!?姫騎士 vs. 蛮族王、元敵同士が紡ぐ異世界婚姻譚、開幕!!

キャスト

セラフィーナ・ド・ラヴィラント:鈴代紗弓
ヴェーオル:猪股慧士
ツェツィ:菱川花菜
アリッサ・マルシアス:豊崎愛生
キマキ:富田美憂
シディウス:神谷浩史
ユファ:金元寿子
ヴュフメーク:朝井彩加
カルカ・ロト:小林裕介
ニムハラ:久保ユリカ
ヴァス:相馬康一
グアス:菊池康弘
バルハス:辻親八
ナィレア:大地葉

(C)コトバノリアキ・講談社/「姫騎士は蛮族の嫁」製作委員会
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