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『バルよめ』EDテーマ担当 sajou no hanaインタビュー

出会いが世界を変えていく。「一歩を踏み出すとき、この曲が少しでも背中を押せる存在になれたら嬉しい」──春アニメ『姫騎士は蛮族の嫁』EDテーマアーティスト sajou no hanaインタビュー

“明るくしすぎてはいけない”という己のなかにあった固定概念をふりほどいて、sajou no hana/sanaが新たな一歩を踏み出した。

ファンタジーラブコメ界の異才・コトバノリアキ先生が原作を手掛けるTVアニメ『姫騎士は蛮族の嫁』エンディングテーマ「シルベキコト」が4月10日に配信リリースされる。異世界での出会いと変化を描いた本作に寄り添うように、本楽曲でも“人と人のつながり”がテーマに。

本楽曲は、これまで自分のなかにあったsajou no hana像を全部手放して、“一人の女の子としてのまっすぐな気持ち”にフォーカスを当てたという。その上で、ケルト調のサウンドに乗せて、守ってきた場所から一歩踏み出す勇気や揺らめく気持ちを鮮やかに描き出した。

今回は、海外リスナーへの想いを込めて英語詞を導入するなど、現在の活動のひろがりも反映されているのもポイントだと語る、制作の背景についてsanaさんに話を聞いた。

 

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女性の細やかな感情を楽曲に落とし込む

──テレビアニメ『姫騎士は蛮族の嫁』の印象や本作に触れた際の感想を教えてください。

sanaさん(以下、sana):まず原作を読ませていただいたのですが、本当に面白くて。「作り込みがすごい作品だな」と感じました。ファンタジー作品のなかにも今いろんなジャンルがあると思うんですが、キャラクターだけじゃなくて、世界そのもの、そこに生きる動物や文化まで丁寧に描かれていて、とても奥行きのある作品だなと感じました。

──見どころがいっぱいあって、一言では説明しきれない魅力がありますよね。

sana:そうなんです! ラブコメではあるんですけれども、一言で括るのが難しい作品だなと感じました。この世界観がアニメとしてどう表現されるんだろう、っていう楽しみがすごく大きくて。気になる場面もたくさんありました。

──実際に主題歌が決まったときのお気持ちはいかがでしたか?

sana:それはもう本当に嬉しかったです。今回、女性主人公の作品ということもあって、「女性の細かい心情を音楽で表現してほしい」というお話をいただいていて。

これまで関わってきた作品は、男性キャラクターが多かったり、アクション要素が強かったりと、どちらかというと外に向かうエネルギーが大きいものが多かったんです。でも今回は「恋愛要素も入れてほしい」というお話をいただいて、最初は大丈夫かなと思いつつも、「頑張ってみよう」と思いました。

──昨年の「THE IOLITE」がsanaさんひとりによる初の作詞となりましたが、今回も作詞を手掛けられています。

sana:これまで自分はどうしても、ネガティブな感情や暗い部分にフォーカスした楽曲が多かったんです。sajou no hanaもこれまでそういった部分が多くて。でも今回は一度sajou no hana像のようなものを全部手放して、“一人の女の子としてのまっすぐな気持ち”を書いたほうが、この作品には合うんじゃないかと思って。

──これまでのご自身のイメージを一度壊すような挑戦ですね。

sana:そうなんです。自分の中で「sajou no hanaはこうあるべき」という固定観念があったので、それを崩す意味でも大きな挑戦でした。あとは、これまで男性リスナーの方に多く聴いていただいていた中で、もっと女性のリスナーや同年代にも届く楽曲にしたい、という思いもあって。

──等身大の楽曲をというか。これまでのsajou no hanaとしてのイメージと、これからの表現について、ご自身の中で変化は感じていますか?

sana:バンド時代は「明るくしすぎてはいけない」という意識がどこかにあったんです。明確に決めてはいなかったんですけども、なんとなく3人のなかで「これ以上明るくしちゃいけないよね」といったラインがあって。今回の楽曲を通して、もう少し自由に、等身大の感情を表現してもいいんじゃないかって思えるようになりました。

──sanaさん自身も明るい表現よりは、少し陰のある楽曲のほうがしっくりくる部分があったのでしょうか。

sana:そうですね。もともと自分自身が、すごく元気いっぱいなタイプではなくて。楽しい、嬉しいっていう時間よりも、不安だったり、少し落ち込んでいる時間のほうが長かった気がするんです。体感でいうと、8割くらいはそういう気持ちを抱えていたというか……。でも、そういう自分も少しずつ変えていきたいなと思っていて。そのためにも、まずは歌詞の中で、もっといろんな感情を描けるようになりたいなって思っています。

──その変化のきっかけは、やはりソロになられてから?

sana:そうですね。これまでは2人に支えてもらっていた部分が大きかったんですが、ソロになってからは、自分自身がより前に出るようになって。自分の感情や行動も、よりそのまま見られるようになると思ったんです。

だからこそ、応援してくれている方を引っ張っていける存在になりたいですし、そのためにはまず、自分のことをちゃんと知ってもらわないといけないなって思っていて。そうじゃないと、リスナーの皆さんにsajou no hanaの曲として受け取ってもらえない気がして。今は「もっと素直になりたいな」と思っています。

──素直さって大事ですよね。「シルベキコト」は、少しざらついた質感や陰影を残しつつも、前に進んでいくような力強さがあって。ケルト的なサウンドも相まって、まるで冒険譚のような広がりを感じました。

sana:嬉しいです。オファーの段階から、民族音楽っぽい、ケルトっぽい要素を入れてほしいといったお話があって。作品がファンタジーで、冒険の物語でもあるので、その要素は大切にしながら制作していきました。

 

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