
「私がお届けする音に身を任せて、ただただ楽しんで欲しい」──オリジナル曲・カバー・初披露の新曲で紡いだ“はじまりの音”『小日向美香 Music Session vol.01』レポート&ライブ後インタビュー
ベースを弾いてなかったら泣いていた
──チャンネルという意味では、今日はいろいろなチャンネルがあって。
小日向:そうですね(笑)。今回は“ファーストライブ”ということで、自分のルーツになっている楽曲を届けたいなと思っていました。昔から聴いてきた曲や、好きな作品に関わる楽曲を中心に選びました。特に「Don't say“lazy”」の盛り上がりがすごくて(笑)、やっぱり『けいおん』ってすごいなと。
──すごい盛り上がりでしたね。他のセットリストも「エールアンドレスポンス」や堀江由衣さんの「虹が架かるまでの話」など、幅広い選曲だなと。
小日向:「エールアンドレスポンス」は最初は“どんな曲だろう?”って聴いていた方が、後半にはすごく笑顔になっていて。それを目の前で感じられたときに、“音楽の力ってすごいな”って改めて思いました。その光景を見られただけでも、“ファーストライブをやってよかった”って思えましたね。
また、堀江由衣さんの楽曲は、今後のソロアーティスト活動の中で自分もこういった曲を歌っていきたい、という気持ちがあって選ばせていただきました。特に「虹が架かるまでの話」がすごく好きで、自分にとっては挑戦でもあったんですけど、聴いてくれた方が喜んでくださったら嬉しいです。
──今回のライブを通して、小日向さんの声は情景が浮かぶような歌ととても相性がいいように思いました。
小日向:ありがとうございます。新曲にも〈波打ち際〉という言葉が出てくるのですが、今後、“海”をひとつの題材にしていきたいと思っていて。(出身地の)南房総の景色だったり、そういう風景をすごく大切にしたいなと考えているんです。だからこそ、言葉や楽曲の中にも、情景が思い浮かびやすい要素を入れていきたいと思っていて。今回のライブでも、そういった楽曲を選んでいました。
──新曲にも“都会の喧騒”という言葉がありましたね。
小日向:あの言葉は、私自身の視点の変化を一番象徴しているものです。都会に来て、南房総の景色や海が見えなくなって、少し孤独を感じることもあったんですけど、みんなの応援があって、こうして会える時間があるから頑張れる。そんな想いにつながる言葉として入れました。
──ラストの「ひなたぼっこ。」のシンガロングもすごかったですね。
小日向:この曲は、アーティスト活動を始める前にできた、私にとって最初のオリジナル楽曲です。リリースされた音源にも、番組(『小日向美香のひなたぼっこ。』)のイベントで録音したみんなのコーラスを使っていて。だからこそ、“みんなの声があって成立する曲”だと思っていたので、今日みんなの声が聴けて嬉しかったです。
正直、ゆったりした曲なので“ライブ映えする曲にはならないかも?”と思っていた部分もあったのですが、今回こうして最後に持ってきて、みんながすごく楽しそうに歌ってくれているのを見て「こんなにライブで輝く曲だったんだ!」と気づかされました。自分で作詞作曲をした曲だったからこそ、感慨深い気持ちになりました。ベースを弾いてなかったら泣いていたと思います(笑)。
──ベースにも意識を持っていかなきゃですもんね。「ひなたぼっこ。」は指で弾かれていて。
小日向:指弾きしていました。他の曲はルート弾きにできたんですけども、一小節ごとに音やフレーズが動く曲なので、すっごく難しくて。最初もらった譜面だと不可能に近くて「申し訳ないんですが、もう少し簡単に……」と言っていたくらい難しい曲でした。だからこそベースにも、歌にも集中していたのですが、弾いていなかったら泣いて歌えなかっただろうなって(笑)。もうみんなの声、景色が温かくて……。この曲を最初の一曲としてリリースできたことも、こうしてみんなと一緒に育てていけていることも、すごく幸せだなと感じました。本当に素敵な景色でした。
──最後に、これからに向けた想いをお聞かせください。
小日向:改めて、この記事を読んでくださった皆さま、そしてライブに来てくれた皆さま、応援してくださっている皆さま、本当にありがとうございます。ライブでもお話しした通り、まだまだ未完成で、ライブも含めて未熟だと感じる部分も多いのですが、これからも楽曲や作詞を通して、自分の想いをたくさん届けていきたいと思っています。
ライブでは“私という人間”を全力でお届けしていくので、もし気になってくださった方は、ぜひ私の音楽に触れていただけたら嬉しいです。これからも応援よろしくお願いします。ありがとうございました!
【取材・文:逆井マリ 写真:あずき】





























