
矢吹健太朗先生をはじめ、一流クリエイターが集結!「推しが生活を支える」新IP『キャラミクス™』が誕生──40kgのダイエットに成功した創業者・橋本竜氏が目指す“キャラクターインフラ”とは
「キャラクターインフラ」構想
──睡眠や健康以外の領域も考えていらっしゃいますか。
橋本:はい。睡眠はあくまで最初の入口です。 睡眠は毎日接触する機会になるので、そこを起点にして、スケジューラーとの連携など、他の情報も伝えられるようにしていきたいです。
例えば、最近は飲食店でモバイルオーダーが増えていますが、居酒屋に行ってメニューに迷った時に、自分の好きなキャラクターを呼び出すことで、「今日は睡眠不足で疲れていそうだから、スタミナがつくものにしたら?」と言われたら、多くの人がそれを選ぶと思うんです。
そういう「迷って決められない」という場面を、キャラクターがレコメンドしたり、サポートしたりする。推しのキャラクターをどこにでも持ち出せるインフラを目指しています。
──キャラクターがパーソナルアドバイザーのようになるイメージですね。
橋本::そうですね。すでにいろいろなパートナーさんとお話をさせていただいており、美容、金融、学習、見守り、予防医療、アンチエイジングなど、人々の生活や健康を支えるさまざまな領域へ展開していきたいと考えています。
将来的には「キャラミクスID」という共通IDの構築も目指しており、これにより、ユーザーは自分の好きなキャラクターと一緒に、さまざまなサービスを横断できるようになります。企業にとっても、単なるチャットボットではなく、ユーザーに継続的に寄り添い、行動を後押しする新しい接点機会の創出につながります。そうすることで、生活のあらゆる場面で推しのキャラクターとコミュニケーションができる世界にしたいです。
特にこれからは感情を持つキャラクターとのやり取りはますます重要になると考えています。だからこそ、キャラミクスの拡張性をふまえて、単なるアプリではなく、キャラクターOSやキャラクターインフラと位置づけています。
──AIをどのように活用されるか、もう少し詳しく伺わせていただけますか。
橋本:キャラクターの人格そのものをAI任せにすることはありません。
AIはユーザー理解や最適化のために活用します。ユーザーの情報や行動を分析し、何を望んでいるのか、どんなタイミングでどんな声かけをすれば行動につながるのかを推論するために使います。
裏側ではLLMも活用していきますが、どのモデルが最適かは今後も変わっていくと思いますので、その時々で最適なモデルを使い分けていく予定です。
一方で、キャラクターの世界観やセリフ、声の表現は、クリエイターと声優さんによって丁寧に作り込んでいきます。
──生成AIや合成音声に頼りすぎない理由をお聞かせください。
橋本:理由はいくつかありますが、第一にキャラクター性の崩壊を防ぐためです。「このキャラクターはこんなことを言わない」という事態は、キャラクタービジネスにおいて絶対に避けなければいけません。
生成AIを使えば、あらゆるシーンに対応できるように見えますし、コストも抑えられるかもしれません。でも、キャラクターの人格や世界観を守ることを考えると、それを安易にAI任せにするべきではないと考えています。
だからこそ、基本となるセリフや世界観はクリエイターが作り込み、それを声優さんに演じていただく。AIはあくまでユーザー理解や最適化を支える裏側の技術として活用していきます。
──声優さんの存在を重要視されているのは、これまでの事業経験もあってのものでしょうか。
橋本:そうですね。私は声優のキャスティング会社に10年以上関与しており、幅広い方々とお仕事をさせていただきました。そこで感じたのは、声優さんのポテンシャルの高さです。今では声優さんは、演技だけでなく、アーティスト活動やタレント活動、さらにインフルエンサー的な役割も担っています。
キャラクターと声優さんは切り離せない存在です。どれだけ優れたイラストや設定があっても、声が入った瞬間にキャラクターは魂を持ちます。だからこそ私たちは、生成AIだけではなく、クリエイターと声優さんが生み出す表現、収録した生の声、演技の力、0から生み出される物語などを大切にしたいと考えています。
なので、キャラミクスは、キャラクターを支えるクリエイターや声優さんの活躍の場を広げるプロジェクトでもあるんです。
先日、「キャラミクス」のキャラクターボイスのオーディションも行ったのですが、若手だけでなくベテランの方からも多くのエントリーをいただき、このサービスの意義とコンセプト、そして将来性に共感していただけていると感じています。
──「キャラミクス」に興味を持たれている方々にメッセージをお願いします。
橋本:睡眠や健康をはじめとしたヘルスケア領域、家計や資産をどうするかといった金融領域、学び直しや資格取得といった学習領域など、ひとりではなかなか続けられないことはたくさんあります。かくいう私も、自分に甘いタイプでした。
これからAIの普及が本格化していく中で、AIを使いこなすための知識や、新しい仕事に挑戦するための学び直しも必要になっていくと思います。その時に、キャラクターが褒めてくれたり、頑張った結果を一緒に喜んだり、時には励ましてくれたりする「心のパートナー」として伴走してくれれば、行動は続きやすくなりますし、人生はもっと楽しくなるはずです。
「キャラミクス」を通じて、キャラクターが日常生活に溶け込み、人々の人生をより豊かに変えていく。そんな世界を本気で作っていきますので、ぜひ今後の展開に注目してください。まずは8月2日のお披露目イベントで、キャラクターたちの魅力や今後の展開をお見せできればと思っており、現在、そのチケットが先行で申し込みができるキャラミクスのサポータークラブも会員を募集していますので、ぜひご参加いただき、一緒にコンテンツを盛り上げていただけると嬉しいです。
──最後に、橋本さん個人としては、今後どのような活動を予定されていますか。
橋本:これまで続けてきた社会貢献活動は継続していきたいと考えています。特にアイドルや声優のセカンドキャリアの支援は10年以上続けており、実際に私が経営する会社で働いていた元タレントの方が秘書検定を取得して企業で秘書として活躍したり、アイドルのセンターだった方が制作会社のマネージャーになったりしています。
他にも声優の可能性を広げるアプローチとして、幼稚園や保育園で声優による絵本や紙芝居の朗読会を定期的に行っています。その朗読音声も、幼児だけでなく大人たちもキャラミクスで聴けるようにしたいと考えております。
また、キャラミクスではユーザーやクリエイターの皆さんが参加できる企画も考えています。シナリオコンテストなどを通じて、新しい才能や作品が生まれる場にもしていきたいですね。かくいう私も長編小説を書いていますのでどこかで発表できたらと思っています。
──今後も、より一層精力的に活動されていくのですね。
橋本:橋本:はい。キャラミクスやコンテンツを通じて、「推しがいるから頑張れる」という体験を、もっともっと多くの人に届けたいと思っています。
日本が世界に誇るキャラクター文化には、人の人生を前向きに変える力があると本気で信じています。キャラミクスを通じて、その力を日常の中で当たり前に感じられる世界を作っていきたいと思っています。
[取材・記事:はるのおと、写真:佐藤ポン、編集:二城利月]

































