
夏アニメ『「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます』石川由依さん×斉藤壮馬さんインタビュー|不器用な二人が少しずつ夫婦になっていく尊さ
“契約結婚”から始まる“むずキュン”ラブコメディ『「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます』(略称:『きみ愛』)が7月4日よりスタート!
没落した貴族令嬢・エルサとこじらせ次期公爵・ユリウスが契約結婚をするところから始まり、そこから徐々に心を通わせ、やがて本当の夫婦、そして家族になっていく。放送に先駆け、エルサ・ユカライネン役の石川由依さん、ユリウス・ロイアス役の斉藤壮馬さんに、作品の魅力を語ってもらった。
エルサとユリウス演じる際に大事にしていたこと
──原作の印象をお聞かせください。
エルサ・ユカライネン役 石川由依さん(以下、石川):タイトル通り、初っ端から「きみを愛するつもりはない」と言われてしまうんですけれども、エルサは言い返すことなく、それを受け止めた上で、恋愛感情とかではなく、家族としてユリウスを見ていくんです。それによって彼の閉ざされた心が徐々に溶かされていき、夫婦としての愛が築かれていく。その2人の関係性がすごく尊いんですよね。ただ、そこに至るまで、もどかしいシーンがたくさんあるので、ずっとムズムズはするんですけど(笑)、応援する気持ちで優しく見守りたいと思える作品でした。
──「きみを愛するつもりは一切ない」のあとに契約結婚の条件を並べられたのに、それに対して「なるほど」で返すのも良かったですよね。
石川:そこで受け止めるのがすごいんですよ。私も「なんてすごい子だ」と思ったし、誰かのためを思って生きられるエルサが、すごく素敵だなと思いました。
ユリウス・ロイアス役 斉藤壮馬さん(以下、斉藤):僕が最初に原作コミックスに触れたとき、表紙の絵がすごく素敵だなと思いました。ページを開いても、ずっと美麗な世界が続いていくのが、最初に引き込まれたポイントでした。それにタイトルがだいぶ物語を説明してくれているので、これは僕が「きみを愛する気はない」と言うんだろうな。でも、溺愛していくんだろうなと思いました(笑)。
で、「きみを愛するつもりは一切ない」という言葉も衝撃的なんですけど、由依さんがおっしゃったように、エルサがそれを受け止めるところも一筋縄ではいかないところなんですよね。僕もエルサをすごく魅力的な人だと思ったし、多分ユリウスも、今まで出会ってきた人とは少し違う感性を持っている人なのではないかと思い始めたと思うんです。ただ、不器用な2人なので距離が一気に縮むわけでもなく、行きつ戻りつというじれったさを感じながら、でもそれにキュンとくるみたいな。まさに“むずキュン”ストーリーだなと思いました。
──では、お二人が演じたキャラクターの紹介と、演じる際に大事にしていたことを教えてください。
石川:エルサは没落貴族なんですけど、元々ユカライネン家は王家だったんです。でも、そこから没落し、今となっては隙間風で家が寒かったり、ご飯すらまともに食べられない生活をしている。ただ、すごく愛情のある家庭で育ったので、エルサ自身は野菜を育てたり、お裁縫ができたり、生活力がある地に足がついた人間なんですね。天然な部分はあるんですけど見た目もかわいらしく、誰かを傷つけたりしないで誰かが幸せになるために生きようと思える、芯のあるしっかりした子だと思いました。だから演じる上では、この作品全体を通して、エルサの愛で包めるような優しさで、よこしまな心を一切持たずに、素直に演じていけたらいいなと思っていました。
──まさに慈愛に満ちた声だと感じました。今も公爵家なのですが、確かに隙間風が吹いていましたね。
石川:本当にちょっとかわいそうですよね。これでよくこじらせなかったなと思うくらい大変なお家に住んでいましたけど、両親がポジティブだったのが良かったのかもしれないです(笑)。
──ユリウスについてはいかがですか?
斉藤:ひと言で言うならば、不器用な人なんですけど、奥底には愛情であったり優しさがあるんです。だから、冷淡な人物でもなければ悪人でもなくて、彼も彼で、幼少期からいろんなものを背負ってきたり、奪われてきたりして、自分の気持ちを素直に感じることが苦手になったのかなと思いました。感情にどこか蓋をして生きてきた感じがするというか。それは出自以外にも、アレクシスの命令で諜報活動をしていたりすることも関係していると思うんですけど……。すごくピュアなんだけど、そのピュアさをアウトプットすることに慣れていない、そういう意味で不器用な人なんじゃないかなと感じました。そんな彼がエルサと出会ってどんな風に変化をしていくのか。愛する気はないというスタート地点から、どうやって溺愛にたどり着くのか。彼の変化は、ぜひ見てほしいです。
──演じる際、その感情の変化をグラデーションで見せていくようなことは意識したのですか?
斉藤:そうですね。とはいえ、ユリウスも、エルサのことが好きだと自覚するまでに結構時間がかかるんですよ(笑)。「もしかして(好きなのかも?)」と思うようなシーンもあれば、「これは違うだろう」と、気づき始めた気持ちに自分から目を背けたりするんです。だからシーンとか話数によって、3歩進んで2歩下がる的な塩梅を、細かく演出付けてもらっていたので、割と曲線のようなグラデーションのアプローチになっていきました。
──お二人で掛け合ってみて、お互いに対してどんな印象を持ちましたか?
石川:ユリウスは壮馬くんが言っていたように、本当に不器用な人なんです。諜報員をして、女性の扱いに長けているはずなんですけど、いざ自分個人となったとき、ここまで女性の扱いがド下手になるのかと(笑)。でも、中学生ぐらいのピュアさがあって、それがもう個人的にかわいくて。
最初、壮馬くんのイケメンボイスで、あんなに冷たく言い放ったにも関わらず、そのあとに発する言葉やエルサに対しての想いがすごくピュアなんですよね。だから最初だけは、2人はどうなっちゃうんだろうという気持ちがあったんですけど、途中からはユリウスを応援したくなってしまいました。「ユリウス、頑張れ! 早く素直になれ!」みたいな(笑)。
──それも、斉藤さんの演技があればこそというか?
石川:よりギャップを感じましたね。声が聡明でかっこいいからこそ、そうじゃないところが見えたときにキュンとしてしまうみたいな。私自身もキュンをいっぱいもらいながら演じていました。
──斉藤さんはいかがでしたか?
斉藤:エルサのような人に出会えたことが、ユリウスにとって、ものすごくありがたいことだったんだなと感じるぐらい、人間的にとても魅力がある人なんですよね。エルサって、かわいらしくてほわほわしている部分もあるけど、人間としては一本芯が通っているんです。ある意味ではタフな部分があるので、そういうところが、ユリウスの頑なだった心を溶かし、ほぐしてくれたんだなと思いました。僕、斉藤壮馬個人としても、エルサみたいな人が近くにいてくれたら、ものすごく幸せだろうなと思うぐらい、魅力を感じたんですよね。
ただエルサって、素敵な面がたくさんあるけど、演じる上ではバランスがかなり難しいと思うんです。元気過ぎても違うし、可憐過ぎても違うし、そうかと思えば「きみを愛するつもりはない」と言われて「なるほど」と返したりするので、かなり繊細なハンドルさばきが要求されるキャラクターなんです。でもそれを由依さんがとっても素敵に演じられていたので、ユリウスも自然とドギマギしてしまったり、自然と心がほだされてしまうんですよね。それにエルサって、ある種無償の愛をくれるような人だから、関わった人の心が浄化されて、結果、みんな良い方向に進んでいくんです。それを無意識でやっているので、すごいできた人だなぁと思いますね。
──ただ明るいだけではない、高貴さや芯のしっかりしたところがエルサにはありますよね。
石川:そうできていたなら嬉しいです。














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