
『対ありでした。~お嬢様は格闘ゲームなんてしない~』第1話&第2話先行上映イベント「対あり杯」レポート|「カプコンカップ」や「EVO」でも活躍するプロゲーマーたちが作品を見て感じた私見や過去の体験を赤裸々に語ってくれた!
2026年7月7日(火)からAT-X・TOKYO MXほかで放送開始となったアニメ『対ありでした。~お嬢様は格闘ゲームなんてしない~』。その第1話&第2話の先行上映イベント「対あり杯」が、先日7月4日(土)にRed Bull Gaming Sphere Tokyoで開催されました。
今回のイベントでは本作の第1話&第2話の上映に加え、なんと「カプコンカップ」や「EVO」をはじめとしたeスポーツシーンで活躍するプロゲーマー8名が集結し、格ゲーマーの視点から作品の感想を語り合うなどのトークが繰り広げられました。
もちろん、これだけの強豪選手たちが集まっているということで、ふたり一組のチームで対戦を行う大会「対あり杯」も実現! 本稿では、熱く盛り上がったイベントの模様をお届けします。
なお、本イベントはYouTubeのKADOKAWAanimeチャンネルでアーカイブが公開中! 熱き戦いの詳細をぜひチェックしてみてください。
『対ありでした。』はプロゲーマーたちも共感するポイントが盛りだくさん!
第1話&第2話の上映後にプロゲーマーの面々が登場。みなさん既に作品を視聴されているということで、まずは本作への感想についてトークが繰り広げられました。
深月綾と夜絵美緒の出会いと『ストリートファイター6』を通して仲を深めていく様子が描かれた第1話と第2話。とはいえ、ふたりとも格ゲー好きということで、少々普通の女の子とは違った言動や行動があった点が作品の強烈な個性の部分になっています。
まずはDetonatioN FocusMe所属の板橋ザンギエフ選手が、対戦している時は目の前の相手を倒すために最善を尽くしていると語り、綾や美緒の勝ちへの執着に共感を示すと、続いてKADOKAWA FAV gaming所属のりゅうきち選手が、作中で用いられているゲーム映像の撮影裏話を披露。
Crazy Raccoon所属の立川選手が語った、Burning Core所属で幼馴染の大谷選手との昔話では、夜な夜な親に黙って抜け出し、大谷選手の親御さんにバレないように格ゲーに興じていたというエピソードが飛び出しました。
このエピソードは親や学校、教師にバレないよう格ゲーを遊ぶという格ゲーマーなら覚えがあるようなものなのですが、作中の綾と美緒にも似たような描写があり、作中で格ゲーマーの生き様がしっかり描かれていることが伝わってきます。
Good 8 Squad所属のぷげら選手は、『ストリートファイターIV』とそのいくつかのシリーズ作品で遊んでいたことから、作中に出てきた“セビ滅”という単語に惹かれた様子。また、制服を着て格ゲーで遊んでいた当時を振り返り、自分もその頃が一番闘志を滾らせていたとノスタルジーを感じているようでした。
VARREL所属のマゴ選手は今も展開されているゲームが題材になっている作品なので、どんな風に格ゲーが扱われるのか気になっていたのだとか。しかし、『ストリートファイター6』が綺麗に取り入れられており、特に格ゲーマーの心理描写にはシンパシーを覚えたとのこと。中でも綾の自分語りを聞いた後に美緒が放った、そんな話はどうでも良いから対戦するぞといった想いの込められたセリフにも共感できると語りました。
KADOKAWA FAV gaming藤村選手は、格ゲーを題材にしたお嬢様のアニメだと思っていたら、綾と美緒の行動があまりにもぶっ飛んでいたので驚いたとコメント。また、美緒のプレイが、綾から「雑魚では!?」と言われるものから急成長を遂げていたので、この先どんなプレイを見せてくれるのか楽しみだと、今後への期待をあらわに。
VARREL所属のときど選手は、美緒が学校内で自分以外に『スト6』をやっている存在を見つけた際のリアクションに注目。『スト6』がここまで人気を得る以前は格ゲーに興味を示す人が少なく、同じゲームをやっている人を見つけた際は「お前もやってたのか」という高揚感があったそう。本作ではそこがしっかり表現されているので、格ゲー界隈をしっかり理解されている方が作品に関わっているのではないかと分析する場面も。
KADOKAWA FAV gamingのsako選手は、作品内のゲーム映像撮影に協力していたことから、自分たちが撮影した映像がどんな使われ方をしていたのかを知ることができ嬉しかったと語ります。制作時は台本と必要なゲーム映像の状況説明があったぐらいだったため、1本の作品として物語の中に組み込まれているところを見て感動したのだとか。
それぞれが感想を披露すると、作中でのゲーム映像に関する撮影秘話も。例えばリュウで波動拳を連発する中にモーションの似た波掌撃によるフェイントを混ぜ、それを警戒した相手の隙をついてドライブラッシュで接近しつつ投げを狙うといったシーン。
sako選手がリュウを担当し、りゅうきち選手と通話しつつ示し合わせて映像を撮影しようとしたものの、りゅうきち選手がとっさに実戦のつもりで無意識に投げ抜けをしてしまったり、sako選手が投げをすかしてしまったりといった失敗もあったことが明かされます。そうやってミスをしてしまった時は、互いを奮起させながら撮影に臨んでいたとのこと。
また、後々登場するガイルを使う本作のキャラクターのためにその映像を既に撮影しているそうなのですが、藤村選手からはそれについての暴露話も。なんと、本来はSA2のソリッドパンチャーを使って対戦相手を倒し切るだけで良かったそうなのですが、もっとダメージを伸ばせるのではないかと思い至ったsako選手がそのための練習に入ってしまったことがあったと明かします。しかも、いざ本番の撮影に入ると中々成功させることができず、この撮影のために結構時間がかかったことにも言及。
また、sako選手によるとガイルのコンボはどうしても長くなってしまうので、アニメの尺に収めることを考えると全部使えるかどうかは怪しいと言われていたとのこと。ただ、その状況にあった最適かつ最大ダメージのコンボを考えた場合、もっと凄いことができるのではないかと考えずにはいられなかったと、当時の胸中を吐露。そして、そのためにもドライブゲージを使わず、むしろ回復させる“社会人コンボ”なるものも練習したと語りました。
プロがプレイで魅せた格ゲーの魅力!
イベントは進み、この先に登場する本作のキャラクターたちを紹介するパートに。まずはMCを担当しているアールさんが演じるフランベルジュ。かなり過激な発言をしている衝撃的なコマがスクリーン上に映し出されていましたが、アールさんいわく元ネタがあるようで……!?
そのほかにも久保園嵐、gekido、禍腐餌悪霊(カフェオレ)、杉並イヴァノヴィチ、hideyoshiといったキャラクターたちが紹介されたのですが……彼らと目の前にいる選手たちの佇まいや雰囲気がどことなく似ており、会場から思わず笑いが漏れ聞こえる一幕が。
例えば、マーダーフェイスと海外で呼ばれるときど選手を思い起こさせるgekidoの“殺人笑顔(マーダースマイル)”や、PNの禍腐餌悪霊(カフェオレ)から「BOSSカフェオレ」を常飲していることに触れられるマゴ選手。
そして、杉並イヴァノヴィチと同様に地名とキャラ名を組み合わせたプレイヤー名の板橋ザンギエフ選手といった具合に、雰囲気が似ているキャラクターたちの特徴や過去、プレイスタイルなどが笑いを交えつつ語られていきました。
フランベルジュの収録についてアールさんからは、アニメのアフレコが初体験だったため1時間も早く収録に行ったにも関わらず、収録はすんなり終わってスタッフさんたちから褒められたという裏話も。
その後、それぞれの格ゲーとの出会いを振り返っていき、いよいよ選手たちがぶつかり合う「対あり杯」が開幕。今回は選手たちが本作のキャラクターたちを背負って戦うふたり一組のチーム戦となっており、チーム分けは以下の通り。
・チーム深月 綾:板橋ザンギエフ選手&りゅうきち選手
・チーム夜絵美緒:立川選手&ぷげら選手
・チーム犬井 夕:マゴ選手&藤村選手
・チーム一ノ瀬珠樹:ときど選手&sako選手
ルールは4チームによるシングルエリミネーションのBO3形式で、両チームが1本ずつ試合に勝利すると3試合目は代表者による代表戦が行われというもの。また、勝敗が決した後は必ず「対ありでした。」とあいさつを行わなければなりません。
対戦中では、どの選手も一切手を抜かない真剣勝負を披露。観客も固唾を飲んで見守っている様子が印象的でした。対戦中とは一転、ひとたびゲームの勝敗が決して対戦から離れると常に笑いが溢れるような、まさに格ゲーの面白さを詰め込んだ空気の中で進行していきます。
お互いを知る間柄だからこその軽口や遊び心、パフォーマンスの数々。まだオンライン対戦が盛んではなかった頃のゲームセンターを彷彿とさせる雰囲気に懐かしさを覚えた方もいらっしゃるかもしれません。
例えば第1試合では、チーム深月 綾のりゅうきち選手とチーム犬井 夕のマゴ選手が激突。最終試合でりゅうきち選手の舞の体力を確実に削りきるジュリのSAが決まった(※いわゆる勝ち確)段階で、マゴ選手が席を離れ敗者であるりゅうきち選手に「対ありでした。」を言うために待ち構える……といったパフォーマンスが。
試合終了時だけでなく、試合の最中にも隣にいるパートナーや、MCたちの後ろに控える対戦待ちの選手たちから、やいのやいのと様々な言葉が飛び交っており、常に笑顔で溢れていた本イベント。そういった空気感も含めて、『スト6』や格ゲーというゲームジャンルそのものの楽しさが伝わる時間となりました。
最終的に「対あり杯」優勝に輝いたのは、チーム夜絵美緒の立川選手&ぷげら選手。おふたりには本大会のトロフィーに加え、原作・江島絵理先生に似顔絵と優勝チーム名の夜絵美緒のイラストを描いてもらえる権利が贈られました。
格ゲーはこういった対戦相手とのバチバチとした空気感も含めて楽しいもの。その空気感や激戦の詳細は、ぜひ配信のアーカイブで確かめてください。本作の物語でもそういった空気感が再現されていますので、より『対ありでした。』を楽しめること間違いなしです!
作品情報
あらすじ
「……私もお嬢様オーラを全身に纏いたい……!」
しかしある日、綾は美緒が誰もいない教室で対戦格闘ゲームに興じている場面を目撃してしまう。
そして、美緒は綾が格闘ゲーマーであることを見抜き――!?
学内でゲームをすることは厳禁。それでも二人は、今、戦いたい!
お嬢さまたちの熱き格ゲーライフの火蓋が切って落とされる!!
キャスト
(C)2025 江島絵理/KADOKAWA/「対ありでした。」製作委員会










































