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『さよならララ』でララが食べた魚の数を数えてみた【考察・レビュー】

【考察・レビュー】人魚が魚を食べるって、なんかグッとこない? アニメ『さよならララ』でララが食べた魚の数を最終回まで数えてみます!

2026年7月より放送開始、アニメスタジオ・キネマシトラス15周年を記念したTVアニメ『さよならララ』。

オリジナルアニメーションでありながら、放送されるやいなやインターネットで話題沸騰中で、「夏アニメの本命では?」との声もあがっている作品です。童話『人魚姫』を元ネタにしながら、舞台設定を滋賀県にしたり、OP映像の一部に昔ながらのセル画を使用したりと、誰がどう見たって意欲作である本作。

筆者も毎週楽しく視聴させてもらっていますが、とあるシーンを見て思ったのです。「ララが魚食べる姿、なんかグッとこね……?」と。どうやらこの直感は、間違いではないのかもしれません。先日放送されたばかりの第2話でも、ララは焼き魚を頭から喰らっています。彼女の捕食行為に、何故か惹かれてしまうので、本企画ではララが食べた魚を数えてみることにしました。

数える意味は全くわかりません。完全な見切り発車です。しかし、彼女が魚を食べることは、きっと重要だと思うのです。

 

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さよならララ
昔々あるところに、ララという人魚のプリンセスがおりました。海の王である父と、姉たちに愛されて、すくすくと育ちました。ある日、ララは地上に生きる人間の王子に恋をしてしまいます。それは人魚たちの世界では許されぬ、禁じられた恋でした。それでもララは地上へ旅立ちます。魔女グレイスにもらった薬を飲み、人間の姿になったのです。しかしそれは、”本当の愛”を見つけなければ、泡となって消えてしまう禁忌の薬でした。人魚のプリンセスでありながら、人間との愛を望んだララ。けれど———その願いは叶わず、泡となって海へ消えてしまうのでした。それから200年。長い時を経て、人魚姫ララは琵琶湖に蘇る。今度こそ“本当の愛”を見つけるために———作品名さよならララ放送形態TVアニメスケジュール2026年7月5日(日)〜TOKYOMX・BS朝日ほかキャストララ:菱川花菜大津茉里:川石奈奈グレイス:深見梨加ルカ:村瀬歩大津祥弥:大野智敬大津誠:真殿光昭大津江万:住友七絵ローワン:てらそままさきリサ:津田美波コータ:山本和臣スタッフ原作:キネマシトラス監督:小出卓史シリーズ構成:川原杏奈キャラクターデザイン:谷紫織美術監督:藤野真里(studioPablo)色彩設計:山下宮緒 相澤里佳 ...

 

魚を頭から喰らう人魚姫・ララ

物語冒頭、生まれたばかりのなんとも可愛らしいララが描かれます。しかし、その直後小魚がララの口内に侵入。ギャグシーンかと思いきや、頭をボリボリと食べるではありませんか。しかも、頭をかじられた魚はぶつ切り状態になっており、骨や筋繊維まで丁寧に描かれていました。少し血の気が引くような感覚と、ブラックなギャグに対する笑い、そして「人魚が魚を喰う」という光景に、勝手ながら感じてしまう禁忌的な背徳感。

筆者はこれでグッと来て、作品に惹きつけられてしまいました。しかも、このシーンは二度描かれていますね。劇中にて、ララの叔母であり、魔女であるグレイスが哲学者・ジャン=ジャック・ルソーの著書『エミール』から引用して、「人は二度生まれる」と語っていましたが、ララは二度生まれて、二度魚を食ったことになります。そもそも人魚って何を食べるのでしょうか。ディズニー作品の影響か、なんとなく海藻だよな、みたいなイメージがどうしても強い。少なくとも、魚を頭から食べる人魚の姿は、あまり見覚えがありません。

「人魚が魚を食べたらおもしろいんじゃないか」というアイデアは、ありふれたものなのかもしれません。ただ、このクオリティとギャグに振りすぎない演出で、そして意味ありげに反復されると、「何かあるのでは?」と勘繰りたくなります。第2話でも、後半の夕食のシーンで焼き魚を両手で持って、まるでタイヤキを喰うかのように美味しそうに食べていました。これは、数えるしかない。理由は、グッと来たからです。(ちなみにグレイスもクラゲを喰っています。)

 

光=本当の愛で、皆を救う

人間の王子様に惹かれたことがきっかけで、人魚の世界を崩壊させてしまったララ。選ばれしプリンセスである彼女には、人魚の世界を救う光の力があると言います。全てを照らす希望の光、それは"本当の愛"。愛によって種族を救済するという構図には、『人魚姫』という原典も相まって、どこか西洋的な物語の香りを感じます。

ストーリーに話を戻すと、ララは光=本当の愛を探すべく琵琶湖の海底から飛び出し、女子高生ボクサーである大津茉里と出会います。大筋としては、茉里やこれから出会う人間たちとの間で、ララが本当の愛を探していくことになるのでしょう。当の本人は美味しそうに頭から魚を齧っているわけです。本当の愛、救済といった理想的なものと、生きるために他の生き物をがぶりと捕食するリアリティ。

また、王子様に拒絶されたララは「人魚は醜いのかもしれない」と考えています。本作が描くララの生はかなり生々しい。魚を頭から齧る姿も、そのひとつでしょう。だからこそ、「本当の愛」という美しい理想を求めるララの姿が、より面白く見えてきます。しかも、ララの舌には縫い目もありますね。人魚らしい「声」や「歌」を連想させるモチーフではありますが、味わう・食べることにも使われる重要な器官です。

ワクワクしてきませんか? 作品は始まったばかりですので、何かを断定することは難しいですが、理想としての「本当の愛」や「救済」と、現実を生きるための「食べる」という行為は、決して無関係ではないのかもしれません。

 

現時点での魚食カウントは3!

さあ、本来の目的に戻りましょう。ララは人魚の世界で2匹、人間界で焼き魚を1匹食べたので、ここまでで3匹の魚を食べました! 魚食カウントは「3」です。

ここから、あのグッとくる捕食シーンを何度見ることができるのか。そして、魚を食べながら「本当の愛」を探すララは、どこへたどり着くのか。

今後もララの物語を見守りながら、魚を数えていきたいと思います。果たして最終回までに何匹食べるのでしょうか。これ以降、全く食べない可能性もあるけど……。

 
[文/タイラ]

作品情報

さよならララ

あらすじ

昔々あるところに、ララという人魚のプリンセスがおりました。
海の王である父と、姉たちに愛されて、すくすくと育ちました。
ある日、ララは地上に生きる人間の王子に恋をしてしまいます。
それは人魚たちの世界では許されぬ、禁じられた恋でした。
それでもララは地上へ旅立ちます。
魔女グレイスにもらった薬を飲み、人間の姿になったのです。
しかしそれは、”本当の愛”を見つけなければ、
泡となって消えてしまう禁忌の薬でした。
人魚のプリンセスでありながら、人間との愛を望んだララ。
けれど———その願いは叶わず、泡となって海へ消えてしまうのでした。
それから200年。
長い時を経て、人魚姫ララは琵琶湖に蘇る。
今度こそ“本当の愛”を見つけるために———

キャスト

ララ:菱川花菜
大津茉里:川石奈奈
グレイス:深見梨加
ルカ:村瀬歩
大津祥弥:大野智敬
大津誠:真殿光昭
大津江万:住友七絵
ローワン:てらそままさき
リサ:津田美波
コータ:山本和臣

(C)キネマシトラス/「さよならララ」製作委員会
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