
『幼女戦記Ⅱ』第4話「鉄槌作戦」を振り返ろう! 作戦成功して戦争の現実的な落としどころが見えたとしても、それを許さない存在が……!?【ネタバレ注意】
2026年7月8日(水)より放送開始となったTVアニメ『幼女戦記Ⅱ』(以下、本作)。
原作は著:カルロ・ゼン先生&キャラクター原案:篠月しのぶ先生による、KADOKAWAから刊行されているライトノベル。東條チカ先生によるコミカライズも人気を博しています。
本稿では、そんな本作の第4話「鉄槌作戦」を振り返りつつ、今後の見どころやキャラクターたちの動きを整理していきます。なお、まだご視聴前の方はネタバレが含まれますのでご注意を。
第4話「鉄槌作戦」あらすじ
イルドア王国を介した講和の機運が高まる中、帝国はより有利な条件を押し付けるため、大規模反攻作戦「鉄槌作戦」を発動する。
タンクデサントで敵地を陸路で往くターニャたちサラマンダー戦闘団
今回は書斎のソファで横になるルーデルドルフの姿が見られたところからスタート。起床後即座に煙草に火をつけ一服すると、髭や衣服など身なりを整えて外出。町中には今にも剥がれ落ちそうになっている“帝国軍の快進撃は続く……”という文字の躍ったポスターがあり、帝国の民衆に軍が順調に勝利を重ねていることが伝えられていることがわかりました。
ルーデルドルフが向かったのは、おそらくこの戦争で亡くなったであろう親族か戦友かの墓。煙草が好きな方だったのか、火をつけた煙草を供えて書斎に帰ってくると、ゼートゥーアが朝食へ誘いに訪れていました。
また泊まり込んだのかと尋ねるゼートゥーアに対して、家に帰っても誰もいないとはルーデルドルフの談。細君(※奥さんのこと)は娘と南部の実家にいるようで、娘婿が亡くなってからは心の整理がつかないためずっと実家にいることが明かされていきます。軍の偉い人の家族すら亡くなっているなんて、この戦争で一体どれだけの命が失われたのでしょうか。
その後の会議シーンでは連邦から持ちかけられた「無賠償、無割譲、無条件」についてが話し合われており、そんな講和条件は呑むことができないと安全保障最優先と前置きしつつ、最高統帥府の意向を受けて緩衝地帯の設定や可能であれば賠償も狙っていくことに。
ターニャたちサラマンダー戦闘団の下には鉄槌作戦の指令書が到着。同じ頃に航空機から空挺部隊がパラシュートで降り立つ描写が入ったことから、この部隊が今回の作戦に何か関わっていることがわかります。
未だ戦線整理もできておらず、敵地に攻めて押し込んだとて押し戻されるのではいか……そして補給不足も解消しきれていないと不安げなサラマンダー戦闘団の新人たち。ターニャ自身も無条件での講和になると思っていたのに、大規模攻勢に打って出ることになってどうしたものかと悩む様子を見せていました。
ところが、二〇三航空魔導大隊の頃からの付き合いがあるメンバーは動じておらずいつも通りの雰囲気。ターニャも彼らを見習わなければと思い直しいざ作戦説明へ。
今回の作戦の目的は連邦の野戦軍の包囲殲滅。これによって主軍を壊滅させ、戦争継続能力を奪います。作戦の第一段階は、敵地後方の大河を巨大な障壁に見立てるべく先行した空挺部隊が数か所の橋を橋頭堡として確保。敵もそれを取り返しにきますが、そこに機甲戦力を主軸とした部隊を鉄槌として突入させて降下部隊と合流する流れ。
完全に敵の退路と補給線を断ち切った後に、敵野戦軍を分割包囲。ここで挟み撃ちになる形でさらなる友軍を投入して敵殲滅を狙います。そこでターニャたちサラマンダー戦闘団は、突進の先鋒として敵地を中央突破をせねばなりません。
ここで空から撃たれながら機甲部隊を動かすことは不可能なため、アーレンスから航空優勢が確保できているのかと指摘が入ります。これについては確保できているのですが、敵地を突破せねばならないことからトスパンからはどう突破するのかとの質問が。
ここでターニャは連邦軍の管轄図を持ち出すと、地図で示された間隙を小細工を行いつつ進むとしました。その小細工とは、戦車に歩兵たちを乗せたまま行軍する“タンクデサント”。こうすることで帝国の他の航空魔導士の部隊に注目が集まるので、突破の成功率が格段に上がると踏んでいました。
しかし、固い戦車に座ったままの行軍……かつ敵地を進む緊張感から、徐々に疲弊していくサラマンダー戦闘団。ヴュステマンが案山子と敵を誤認して敵襲だと騒いでしまったり、草むらから出てきた野兎の立てた物音すら気にせねばならないなど、常に神経を張り巡らさなければいけません。
グランツが戦車が揺れたことから落ちそうになったり、ノイマンが眠気に負けて落ちそうになったところをケーニッヒが助けたり……様々なアクシデントはありつつも、ようやく目的地の河が見えて来る頃には目の下にクマができ疲労の色が濃い隊員が多数。
到着する頃にヴュステマンが伏撃を報告してきたのですが、グランツが双眼鏡で確認してみるとその相手はなんと味方。危うくフレンドリーファイアになりかけましたが、なんとか作戦通り合流を果たすことができました。
合流した降下猟兵たちは3日ほど孤立状態だったため弾薬が付きつつあり、ここでサラマンダー戦闘団の弾薬と降下猟兵たちが得た水との物々交換を行うことに。そんなこんなで両部隊の合流が参謀本部に伝えられると、作戦はいよいよ次の段階。ルーデルドルフが敵司令部の襲撃を提案してサラマンダー戦闘団がその任務に付くことになってしまいました。
当初の予定になかった任務に「相変わらず参謀本部は人使いが荒い」と愚痴るターニャですが、敵陣地からの苛烈な対空砲火に晒され接近もままならず一時撤退を選択。とはいえ命令無視と判断されるとマズイので、対地襲撃隊列で離脱しながらの捜索撃滅に努めるという体裁で撤退しつつあったのですが……
なんと、これまで誤認続きだったヴュステマンが敵司令部を発見してしまいす。お手柄ではあるのですが、見つけてしまったからにはもう離脱は叶いません。司令部を見つけたにも関わらず逃げ帰ったとあっては、たとえ生きて帰っても大問題になってしまいます。
「あのバカ散々誤認しておきながら、なぜこんな時だけ!」と苛立ちを隠せないターニャ―は、セレブリャコーフから「中佐殿、今こそ牛になる時ですね!」と先ほど赤い布へ突撃する牛をたとえ話に罠の可能性を訴えた自分自身の話を踏まえた進言を受け、鬼か悪魔かといった形相で「ああ、クソ!」とひとり上昇していきます。
その際、ターニャが胸のエレニウム九五式に触れていたことから、セレブリャコーフは敵陣地及び司令部付近で行動している味方部隊に退避を勧告。「クソったれめぇ!」と忌み嫌う存在Xの恩恵ともいえるエレニウム九五式を用いた広範囲かつ高威力の射撃で敵司令部を叩いたことで、現状望める最大限の成果を得られる形でこの鉄槌作戦は成功となりました。
国の政治がそれを選ぶのであればもう止めようがないのか!?
再び墓参りに訪れるルーデルドルフ。その後は以前訪れたバーでゼートゥーアと一杯やる様子が描かれました。停戦合意は時間の問題……とのことですが、ここでふたりに最高統帥府から緊急会合のお呼びがかかりました。
その頃連邦では、同志ロリヤがもはや戦争を続けられる状況ではないこと、そしてターニャを諦めざるを得ないことに怒り、大量の資料を散らばせてしまっていました。ふとそこからはらりと落ちた帝国の新聞を見ていくと、そこには“圧倒的な要求条項”や“巨額の賠償”といった見出しが。
これを見た同志ロリヤは「これだから統制されていない衆愚主義は」と馬鹿にします。帝国国内の民意がこうであるのならば、まだ戦いようはあるのかもしれません。連邦側の政治局は手打ちにしたがっているようですが、同志ロリヤは「やはり、我々は政治で戦うべきだな」とほくそ笑んでおり……!?
最高統帥府での緊急会合ではルーデルドルフやゼートゥーアたち軍部の面々が、帝国の政治家たちからこれから連邦に突きつけようと軍がまとめた外交合意案を「こんなものが優位な条件だと……本気でそうおっしゃるのですか?」とこき下ろされていました。
「現時点での軍事境界線を境に全軍が停戦」「現融支配地は暫定的な統治とみなし、領有権の移譲は行わない」「国境数十キロには非武装地帯を設定」「現在帝国が占領した連邦領では、住民による帰属・独立投票を条件に多国籍の監視を受け入れ、講和成立と共に投票」と現実的なラインではあり、ゼートゥーアもこれが最良だと支持するのですが、「それでも帝国軍人ですか?」とまで煽ってくるのです。
「こんな条件でどうして講和などと」という言葉にはルーデルドルフも憤り、「将兵の献身があればこそ、このような条件を相手に呑ませられるのですぞ」と苦言を呈しました。それでも政治家たちはこんな条件での停戦・講和は認められないと一刀両断。また、国内世論が認めないとも。
確かに帝国の被った損害は甚大であり、賠償を取らない限り国家財政は破綻することはゼートゥーアも認めます。国家機構まで危うく、下手すると帝室の安寧までとも語ったぐらいです。内乱を恐れ国家の大事を誤るぐらいなら……と、ある種の過激な発言までしてこれ以上の継戦を諫めようとするのですが……!?
政治家たちはここで、作戦の担当者であるルーデルドルフに「帝国軍はこれ以上の勝利を望みえないのか」と見解を問いました。ルーデルドルフの回答は「率直に言えば、難しいでしょう」。不可能だとは言わなかったことに付け込んだ政治家たちは、軍人としての回答を期待しているような様子でした。
ルーデルドルフはこれに乗ってしまうような形で、「さらなる犠牲を払う価値があるかはわかりません」「しかし、無限の犠牲を前提とした時、今更どうして無責任に勝てぬと言えましょうか」と断じてしまいます。
これに政治家たちは、「さらなる勝利のために必要な措置を講じることができれば、賞賛はあるのですね?」「では我が国の未来のために戦っていただかねば」とさらなる犠牲を払ってでも戦争を継続することを要求してきました。国の政治がそれを選択するのであれば、軍はその命令を拒否するのは難しいところがあります。
「たとえ、どれだけの犠牲を払ってでも?」と焦るゼートゥーアに対し、さらなる犠牲も覚悟の上だと語る政治家。そこに「よろしい」「そこまで勝てとおっしゃるなら、勝ってご覧にいれましょう」とルーデルドルフの声が響いていました。
ゼートゥーアは「よせ……やめろ……その口を噤め……ルーデルドルフ!!」と心中穏やかでない様子で血が滲むほどの力で拳を握りしめますが、その声が届くことはなく……ルーデルドルフは「いかなる犠牲を払ってでも、我が軍は勝利いたします」と政治家たちの前で宣言。これを言ってしまったことで、もう戻ることができなくなってしまいました。このままいくと国家総動員法的なものが始まりそうですが、果たして……!?
そしてさらなる戦火を防ごうとしたゼートゥーアに対して、戦争継続を宣言してしまったルーデルドルフ。このふたりの友情はまだしも、選んだ道はもう完全に分かたれた印象。そんなラストからのエンディング「Weiter! Weiter!」が今回は中々に染み入ります。
次回のタイトルは「貧乏籤」。果たして誰がそんな籤を引かせられるのかに期待しておきましょう。ついでに今回は「ようじょしぇんき2」も必見。ルーデルドルフが不器用にも軍人として職務を全うしようとしていただけということがわかります。要チェックです。























