
特装限定版BD発売記念、亀山陽平監督&カート役・内山昂輝さん&マックス役・山谷祥生さんインタビュー!『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ 各駅停車劇場行き』
SFなのにどこか懐かしさを感じるビジュアル、独特でナチュラルな会話劇、気持ちよく音にハマる演出で大きな話題を呼んだショートアニメ『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ』。
YouTube総再生回数2.9億回を記録した全12話を再編集し、新シーンも加えた劇場版が待望のBD化!
それを記念して、亀山陽平監督、カート役・内山昂輝さん、マックス役・山谷祥生さんにインタビュー! 作品の魅力&見どころを語ってもらいました。
亀山陽平監督インタビュー
――とても個性的な設定・世界観を持つ本作ですが、どのようなきっかけから生まれたのでしょうか? また、制作するにあたり、とくにこだわった部分をお聞かせください。
亀山陽平監督(以下、亀山):『ミルキー☆サブウェイ』のベースにあるのは、私の卒業制作であり、今作の前日譚でもある『ミルキー☆ハイウェイ』でした。ハイウェイの時から映像的特徴として重視しているのは、宇宙空間という非現実的な要素と、なつかしいディテールという現実的な要素のギャップです。加えて、12話のエピソードをまとめ上げるため、「人はどうして悪いことをしてしまい、どうすれば仲良くなれるのか」というシンプルな物語的テーマも持たせています。
――本作ではプレスコ形式が採用されていますが、どのような狙いからでしょうか?
亀山:プレスコ方式では、声優さんが画にタイミングを合わせることを気にせず、ご自身にとって丁度いいと感じられるペースで演技をしてもらえるので、芝居を重要視している今作ではこの方式を採用しました。5話の後半、チハル、マキナ、アカネが作戦会議をするシーンなどは、プレスコ方式のおかげで、脚本の段階では思いつきもしなかったような掛け合いになっています。
――オーディションでキャストを決定されたとのことですが、特に印象に残っている方を、その方の好きなセリフとあわせて教えてください。
亀山:カート役の内山昂輝さんは、オーディション会場に現れた瞬間から、私自身の中では“ご本人登場”感が漂っていました。終始クールな姿勢でオーディションに臨む姿には緊張感を感じさせつつ、プライベートに関する質問をした際には思わずニヤけてしまうようなユーモラスな回答で場を和ませるギャップにキャラクターとしての圧倒的な強さを感じました。地味に好きなセリフは、7話で排除くんと対峙する前に言う「よろしくお願いしまーす」です。
カナタ役の小市眞琴さんのキャスティングも印象深かったです。カナタは声を男性に演じてもらうか女性に演じてもらうか最後まで決めかねていたキャラでした。小市さん自身、学生のころに男子と混ざって遊んでいたらしいのですが、体力差を感じる瞬間があってコンプレックスを抱いていたという話に、説得力のあるかたちでカナタとの共通点を感じました。好きなセリフは10話後半の「うわー最悪だーお前のせいでみんな帰れないわー」というセリフです。クソガキ感が最高です。
――劇場版では既存の映像が再編集され、新たなシーンも追加されました。これらはどのような狙い・コンセプトでおこなわれたでしょうか?
亀山:まず、テレビ版『ミルキー☆サブウェイ』の構成は3分半12話というものでしたが、これを一本の映像に集約して映画としてまとめるのは非常に大変な作業でした。各話、オープニングタイトルでテンポをとっていたり、ぶつ切りで物語を強制的に終えていたりしていたので、そういった瞬間を繋ぐ追加の映像の存在が必要でした。
そうなった際、テレビ版ではあまり描けていなかったリョーコやその他の警察サイドの物語を追加しようと思い立ちました。テレビ版は受刑者たちの物語でしたが、追加部分では、彼らを社会のはみだし者で終わらせまいと奮闘する側の姿も描ければという思いでした。
――本作の中で、監督おすすめのシーンや、特に注目してほしいシーンを3つ挙げるとすると…?
亀山:【1シーン目】ハガがカップヌードルを食べるシーンでラーメンがどアップで映りますが、これはなかなか難しいカットでした。3Dで食べ物を美味しそうに再現するのはそもそもかなり難しく、参考に実際カップヌードルをつくって撮影してみましたが、スマホで撮影した映像をそっくりそのまま再現したのでも画面映えしません。3Dツールのあらゆる機能を使い、部分的に虚構も織り交ぜてつくりましたが、最終的に我ながらなかなか美味しそうな映像に仕上がったのではと思っています。
【2シーン目】物語終盤、リョーコがハガとの口論の末に長めの台詞を喋るカットがあります。『ミルキー☆サブウェイ』は2人以上による会話が多めですが、ここの台詞は一人による語り、いわゆるモノローグになっています。個人的に一人のキャラの演技を集中して見せるという演出に挑戦したかったため制作したカットです。かなり時間をかけてつくったカットですが、自分では勝手にこの映画版の一番の見せ場だと思っています。
【3シーン目】物語のラストで、ロボに変形したマキナが、車に乗っているアサミとリョーコとすれ違っていくシーンがあります。ロボマキナが移動するレアな映像で、なかなかカッコ良くつくれているのではと思います。効果音もかなりいい感じにつけてもらっています。
――制作の裏話を1つお聞かせください!
亀山:劇場版の予告が公開された際、アサミのガタイの良さが少し話題になっていました。個人的にそこまでムキムキにしたつもりはなかったのですが、アサミの3Dモデルを制作している時期に、Amazon Prime Videoで公開されている『リーチャー ~正義のアウトロー~』というドラマシリーズを観ていたのが影響したのだと思います。主人公がとにかくバカでかい筋肉の塊のような体格なので、自分の中で平均的な男性の体格の基準がおかしくなっていたのだと思います。




















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