
『幼女戦記Ⅱ』第5話「貧乏籤」を振り返ろう! 島流しにあったゼートゥーア……その部下であるターニャにも苦難が待ち受ける【ネタバレ注意】
2026年7月8日(水)より放送開始となったTVアニメ『幼女戦記Ⅱ』(以下、本作)。
原作は著:カルロ・ゼン先生&キャラクター原案:篠月しのぶ先生による、KADOKAWAから刊行されているライトノベル。東條チカ先生によるコミカライズも人気を博しています。
本稿では、そんな本作の第5話「貧乏籤」を振り返りつつ、今後の見どころやキャラクターたちの動きを整理していきます。なお、まだご視聴前の方はネタバレが含まれますのでご注意を。
第5話「貧乏籤」あらすじ
イルドア王国経由の和平交渉は先送りとなり、帝国軍は更に有利な条件を得るべく、連邦の資源地帯制圧を目指す大規模攻勢「アンドロメダ計画」を発動する。
ゼートゥーアが冷飯を食わされることになり、ショックを隠せないターニャ
今回のエピソードは起床して、奥さんと思われる方と朝食を済ませてから帝都ベルン中央駅へと向かうゼートゥーアの姿から幕を開けました。見送りには「貴様の情けない姿は滅多に見れん、こんな機会を逃すものか」というルーデルドルフの姿が。
なんと、講和の道を探ろうと最高統帥府に楯突いたことで、ゼートゥーアは中央からターニャたちが守っている東部へと島流し……いわゆる左遷となってしまったのです。
別れる時に「貴様と俺、我俺で勝つ」「武運を祈る……凱旋将軍閣下として戻ってこい」というルーデルドルフに、「高い酒と葉巻を用意しておいてくれ、破産させてやる」と返したゼートゥーア。果たして、この約束が果たされる日はくるのでしょうか。
その後ターニャが東部本面軍に呼び出されるシーンへ。実際に行ってみると、そこにはゼートゥーアの姿が。まさかの展開に「え?」と呆然とした様子。そしてゼートゥーアが島流しの憂き目にあったことを知り、自派閥のボスがしくじってしまったと動揺した姿まで見せてくれました。
続いて講和が頓挫したこと、さらなる戦果を上げるためにこれまで以上に働いてもらわなければならないことを伝えられ、自分の描いていた未来が実現しないことが決まりどうしたって動揺を隠せないターニャ。
その頃、中央ではルーデルドルフとレルゲンが新たに実施する「アンドロメダ計画」について語っていました。これは連邦との間により良い講和条件を獲得すべく行われる東部での大規模攻勢作戦となっており、連邦の資源地帯を制圧して継戦の意思を削ぐことを目指したもの。
東部軍を攻めのA集団と防衛のB集団のふたつに分け、計画を完遂させることで自軍の継戦能力を維持しつつ、連邦側の継戦能力を削ぐことが可能だと想定されています。その後、帝国側は講和交渉で譲歩を引き出せると考えているようですが、そんなにうまくいくものなのでしょうか。
東部では、ターニャがゼートゥーアに問われこの作戦を無謀だと一蹴しました。B集団が守るべき戦線が広すぎかつそのための兵力が足りておらず、この状態で戦線を伸ばしても針の一突きで瓦解しかねないというのです。
また、個人的には“アンドロメダ”という計画名も癪に障るとバッサリ。その名が意味するのは銀河の星々であり、ロマンは感じるが遠大過ぎる目標だとも。このターニャの指摘にゼートゥーアは思わず笑うと、命名者は無骨に見えて意外と繊細な奴だと知り合いであることを窺わせ……!?
そんなゼートゥーアは、ターニャの指摘は合理的だとしつつも作戦内容の変更が許可されていないため、B集団が防衛を担当するという前提を覆さない形の妙案を求めました。
ここでターニャが必要だと答えたのが“主導権”。劣勢なのでカウンターを狙うべく囮を使って敵を誘き出し、優位な場所まで引き込んで撃滅しようと提案しました。しかし、敵が血眼になって追ってくるほどの餌になりうる存在に加え、その餌役が敵が食いつくまで耐える必要があります。
ゼートゥーアは「その点については心配いらん」と一言。ターニャは「どなたか存じ上げないが、お可哀そうなことだ」と他人事みたいに考えていましたが、そんな過酷な任務が可能な部隊はこの東部ではひとつしかないことはわかりきっています。
もちろん、この作戦の要はターニャたちサラマンダー戦闘団です。そうなるのがわかっていたのか、現実逃避をしたかったのか、ひょっとこみたいな口で目が虚ろになっていたターニャですが、「そこまでは求めんよ」と言われると「ご配慮に御礼申し上げます」と大喜び。
「貴官の発案だ。貴官に実行させるのが当然だろう」「連邦の首都を焼いた部隊が餌だ。さぞかし敵が釣れるな」とゼートゥーア。もはや蚊の鳴くような声で叫びを上げるしかないターニャは、やっぱり囮役を務めるよう告げられてしまうのです。
しかし、ここでたとえ虎の子の機甲師団を動かしたところで、ゼートゥーアは手札が足りないことに気づきます。ここぞとばかりにターニャは、自分の思い付きは実現できる可能性が乏しいので別の案を検討すると言って逃げようとするのですが、ここで「貴官のところの中隊を使おう」との声が。
なんと、これから囮役として敵の注意を引き付け籠城しなければならないのに、ゼートゥーアはターニャがここまで手塩にかけて育ててきた魔道部隊を貸せと言ってきたのです。
非常に危険な任務にも関わらず自分の手持ち戦力が削られることに、流石に黙ってはいられないターニャも食い下がりますが、「でないと包囲される貴官を救いにいけんぞ」と一言。これに渋々了承したターニャは、グランツが率いている第一中隊を仕方なくゼートゥーアに預けることに。
そんな今回の作戦の地は、連邦が車両整備拠点としていたソルディム528陣地。鉄槌作戦で占拠したものの、戦力が引き抜かれており放置されていた場所となります。鉄道沿線に位置するため補給地としては申し分なく、連邦側が再奪還を目指してくると踏んで設定されました。
ターニャたちはこの地で、友軍が到着するまで敵を迎え撃たねばなりません。しかも、戦況によって現場指揮官であるターニャの判断で撤退することも許されず、死守を命じられてしまいました。これではここが死に場所になりかねません。
まさしく貧乏籤な役回り
視点は変わって連合王国の義勇軍部隊。ドレイクが叔父と再会して、部隊の問題児であるメアリーにリリーヤという友人ができてしまったことを嘆いていました。するとドレイクの叔父は、そんなドレイクにせめてもの差し入れとしてスコッチを差し出してきました。
その瓶と共に渡された紙片には、帝国側に潜んでいるスパイからの情報が!? 加えてアンドロメダ計画や帝国軍と帝国行政府の対立、参謀本部の将軍だったゼートゥーアが今東部にいることまでがバレていました。しかも、ゼートゥーアに関しては最優先で命を奪うべき人物とされているようで……!?
そんなゼートゥーアは、鉄槌作戦で撃滅したはずの連邦の航空戦力が合衆国の武器供与で再建されており、アンドロメダ計画が前提から破綻していることを把握していました。「あやつも大荒れだろう」とルーデルドルフを思い起こしているようでしたが、本当に荒れに荒れて額に血管が浮くレベルで苛立っているルーデルドルフ。
中央ではゼートゥーアがいなくなったことで事前の根回しがなされなくなっているだけでなく、計画がバレていたことから軍の動き自体も鈍くなっている様子。
ウーガ中佐からは西方の工業地帯に夜間爆撃があり、兵器などの生産効率が落ちることが伝えられ、苛立ちを隠せないルーデルドルフは「貴官はクソ真面目か」「口を開けばつまらん報告ばかり……冗談のひとつもどうかね」と現代ならパワハラに抵触しそうな発言まで飛び出すなど計画自体に暗雲が立ち込めていました。
その頃、連邦の同志ロリアのもとにはラインの悪魔ことターニャが当該陣地を占拠しているとの報告が。ターニャにあまりよろしくない視線を向ける同志ロリヤは、報告に訪れた担当者の「軍に通知し、対応させましょう」との発言に「馬鹿を言うな!我々で生け捕りだ!」と激昂。
無茶な命令ではありますが、同志ロリヤは「見せしめ裁判で嬲り倒すのだ!」「逃がさず、殺さず、なんとしても!」とターニャへの執着がまだ続いていることを見せ……!?
同志ロリヤには別な意味で執着がありそうですが、ターニャたち二〇三航空魔導大隊が劇場版でルーシー連邦首都モスコーでしでかした煽り・挑発以外の何物でもない行為を考えれば、執拗に狙われるのは理解できてしまいます。
他国の首都で政治的な象徴や建物を次々破壊した上で、自国の国旗を突き立て国歌まで歌った挙句、プロパガンダ映像を撮影……流石にどこぞの極東の島国だとしても遺憾だけで済むような事態ではありません。
そして、早速包囲されてしまうターニャたち。しかも敵は、何も遮蔽物のないところを大量の歩兵が走ってくるという凄まじい戦術を取っており、まさに肉の壁。帝国側もあらかじめ土嚢を敷き詰めて陣地を作り懸命に迎え撃っていたのですが、肉壁の数を減らしても次から次へと出てくる敵兵のあまりの数に、想定より早く戦線を維持できなくなっていました。
ターニャは各隊に状況報告をさせると、機甲部隊も砲兵隊もまだ戦力を維持できており、第1話では考えられないレベルでアーレンスとメーベルトが優秀な働きを見せていました。そして、歩兵部隊のトスパンからは意見具申が。
その内容は、軍想定ではこれほどの敵と接した場合は原則後退を要求するが、ここで部隊指揮官であるターニャの権限で死守を通達しろというもの。任務がこの地での籠城である以上下がる場所はこれ以上なく、逃げたところで待っているのは敵前逃亡による銃殺刑。生き残るためにはトスパンの提案の通り、ここで死守するしかないのです。
修羅場をくぐってきただけあって、新人たちも適切な働きができるようになってきたサラマンダー戦闘団。このトスパンの意見具申に「気に入ったぞ中尉……直ちに死守命令を書類で運ばせる!」とターニャ。
その時、砲撃音が轟いてきました。なんと、歩兵を肉壁にして銃砲を放つ……だけならまだしも、味方もろとも敵を銃砲で吹き飛ばすというあまりにも悪辣な戦い方までしてきたのです。流石は兵は畑で取れると揶揄されるような国といったところでしょうか。
ターニャはそんな銃砲の対処に、ヴァイスたち魔道部隊をあたらせます。ヴァイスは二個中隊ではカバーできないと意見を述べるのですが、「古参の貴官がそれでは困るなぁ……再教育を望むのかね?」と奮起を促しヴァイスたちは大人しく敵との交戦へ。
すると、連邦側に魔道部隊がおり……それを追ったヴァイスがドレイクに先陣を任されたミケルによって、喉元を銃剣で切り裂かれて墜落してしまい……!? といったところで第5話は終了。
Cパートでは、ルーデルドルフの言葉を気にしたウーガが、クソ真面目にもたまたますれ違ったレルゲンに何やら失言をしてしまったようでした。
ターニャがヴァイスの生存を心配するような声が響きましたが、果たしてヴァイスは生きているのでしょうか。そして、ターニャたちはこの過酷な戦場を生き延びることができるのか。次回の放送ではまた激しい戦いが繰り広げられるはずなので、目が離せません。






















