
TVアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』第3期 集貝はなさん(優敷山女役)×古賀 葵さん(茂見紅葉役)インタビュー|山女の"重心"、紅葉の"温度感"、対照的な新ヒロインの役作り
“特濃”な彼女たち お当番回の感想は?
──アニメの物語の話をしていきたいのですが、第29話は優敷山女のお当番回でした。
集貝:山女ちゃんは優しい女の子なので、ストーリーもそういう空気で進んでいくんですけど、途中で現れる教頭先生のパンチ力がすごすぎて……。
古賀:あははは(爆笑)。強烈だった。
集貝:恋太郎と山女ちゃんのシーンは「本当に『100カノ』かな?」というくらい、ほっこりまったりするんですけど、教頭先生の登場で『100カノ』だということを思い出すという(笑)。これが好きに全力でやるということなんだと思いました。他にも、植物や虫を踏まないように竹馬に乗っていたり、雑草畑があったり、「優しい」ってあまり変な方向には行かなそうなのに、突き詰めて「優しい」をやると変なんだとわかるという。
古賀:野に咲く花を強風から守っているシーンも、この1本に全力でっ!と思いました(笑)。
集貝:あれも動機でいうと草花への愛なんですけど、見ている方からしたら何なんだろうと思いますよね。
古賀:慈愛の心ですね。日々の生き方を見直さなきゃなと思うくらい「優しい」がいっぱい詰まっていました。
集貝:あと、本人は自分の背の高さにコンプレックスを抱いてきて、私が山女ちゃんを客観的に見ると「そこがあなたのかわいいところじゃない」って思うんですけど、本人的にはそこが気になってしまう。そんな中で出会ったのが恋太郎で本当に良かったなと思いました。恋太郎が「全部萌えるッッッ!!」ってすごい熱量で言っていましたけど、コンプレックスごと丸っと愛してくれるのが恋太郎なんですよね! そこに嘘もないから、山女ちゃんの積もりに積もったコンプレックスを溶かせたんだろうなと思いました。演じている加藤さんも全力でやってくださったので、ありがたかったです。
──第30話はいかがでしたか?
古賀:紅葉ちゃんは、たくさんの凝った女の子を揉みほぐしたいという大きな目標のため、日々鍛錬をしている子なんですけど、見ただけで相手がどれだけ凝っているのかがわかる特殊能力を持っているんですよね。
恋太郎が紅葉ちゃんの元に帰ってくるたびに「これが……恋!!!!」と言ってたんですけど、私は「そこで!?」と思いつつ(笑)、紅葉ちゃん的には、自分のために毎回カチカチで帰って来てくれる人を揉みほぐすというのが初めての経験だったんでしょうね。そこに今までになかった感情を抱くんですけど、恋心に気づいていく表情やリアクションも紅葉ちゃんらしさがよく出ていて、とてもかわいかったです。でも総じて、面白い回だったなと……。
集貝:それは間違いない(笑)。
──恋太郎がなぜカチカチになっていたのかというところで、先ほど話に出た野澤先生が登場するメタ的な展開も面白かったです。
古賀:アニメの背景を見ながら「あのベタ、俺が塗ったとこだ」みたいなのも面白くて……。こういうことができるのが『100カノ』の遊び心ですよね。
この回は恋太郎だけでなく、先生の愛も感じるんですよね。「みんな大切な子たちなので」という台詞には私もギュン!ってなりました。あと、そこでの恋太郎の雄叫び。加藤さんも命を削って恋太郎を演じてくださっているのを感じましたし、このアニメってギリギリを攻めているなと思いました。
──ちなみに、集貝さんは紅葉の声を聞いていかがでしたか?
集貝:原作を読んでいるときに、結構読む人によって想像する紅葉ちゃんの声に幅があると思っていたんです。古賀さんが話されていた、感情が表に出てくるわけではないけど、中では感情の波があるというのがすごく伝わってきました。あと揉んでいるときの紅葉ちゃんが好きで。好きなことをしている熱量が伝わってくるのがかわいいんですよね。私、小さいキャラを好きになりがちなので、声からも小さい感じが伝わってくるのも良かったです。
古賀:ありがとうございます!
──お二人はどの彼女が特にお気に入りですか? 濃いと思ったキャラクターでもいいです。
集貝:濃さで言ったら、どのキャラクターも濃かったですよね(笑)。それぞれ違う方向に濃い。
古賀:特濃みたいな子ばかりですよね。みんなアニメを観ていてすごいなと思っていたけど、羽々里さんを同じブースで見られたのは嬉しかったです。あと、唐音ちゃんのツッコミがすごかったんですよ!
集貝:すごいですよね!
古賀:パワー系のツッコミは、全部唐音ちゃんが担っているんです。
集貝:こんなに女の子がいるのに……(笑)。
古賀:本当にスパーン!とキレよくさばいてくれるのが気持ちいいなと思いました。あとはやっぱり静ちゃんがかわいいですね。
集貝:かわいいですよね! 小さい女の子大好き! 静ちゃんを演じている長縄まりあさんのやってやろう!という感じがすごくて。淡々としているのに、なんて面白いんだ!と思いました。
古賀:絶妙なんですよね。
集貝:そして忘れた頃に静ちゃん本人の声が出てきたりすると「うわ!! かわいい!」となるんです。このギャップもすごいんですよ。あと、楠莉ちゃんも好きです。
古賀:いいですね~!
集貝:まだ大きくなった楠莉ちゃんと一緒にお芝居はしていないので、いつか一緒にお芝居をしたいです。
育ちゃんもすごく好き。爽やかさの中にあるドMさ。冷静に聞くとおかしなことばかり言っているんですよ。
古賀:本人は至って真面目で、何も疑うことなくただただストイックにやっているだけなんですけどね。
──でも、紅葉は育の筋肉痛をほぐす天敵になってしまいましたね。
古賀:すべてを揉みほぐしてしまうから(笑)。普通だったら揉みたい時にいつでも揉めて、相手も凝りがほぐれて両者ハッピーなのに、育ちゃんからしたらとんでもない苦行になってしまうという・・・。揉みほぐされた後の「キッツぅー」が渾身すぎてとても申し訳ない気持ちでした(笑)。
集貝:山女ちゃんはすべてを素直に受け取るから、育ちゃんにはよく戸惑ってるんですけどね(笑)。
──この話、ずっと話せそうですね(笑)。
古賀:本当に。毎回、アフレコではいろんな刺激をもらっております。
主題歌を歌った感想は? 今後の見どころは、彼女たちの新たな一面!?
──古賀さんが参加されているOPテーマ「大好き♡ずっと永遠に♡」と、集貝さんが参加されているEDテーマ「来れ恋・至れ愛」について、歌われたときの感想をお聞かせください。
集貝:私、キャラクターソングを歌ったことはあったんですけど、キャラクターで主題歌を歌うのは初めてだったんです。それがこの曲で(笑)。メタルっぽいところもあれば、展開も多く色んな要素があって、なかなか攻めてる曲で歌いがいがありました。台詞も多いので、キャラクターの出しがいもありましたね。ただ、本編と同じように台詞もひと言ずつみたいな感じだったので、いかに濃く言うか、みたいなところは、本編に通じるところがあって「やってやろう!」という気持ちでした。
あと、皆さん声のトーンが高い中で、山女ちゃんと原賀胡桃ちゃんはトーンが低いので、サビは際立たせるために1オクターブ低いところで歌わせていただいたりもしました。そうやってキャラクターが魅力的になるように考えてくださるのが嬉しかったです。ガヤの収録も多かったんですけど、「ここは音をはめないでいいので、全力でやってください」というディレクションがあったので、そういうところも聴いていただけると『100カノ』ならではのワイワイ感とカオス感が伝わってきて、楽しいんじゃないかなと思います。
──山女で歌うのはいかがでしたか?
集貝:本編で役作りをしたときに、加藤さんから「きっと山女ちゃんで歌うことになるから、今日の感じを覚えておいたほうが良いかもです」とアドバイスをいただいていたんですけど、歌のほうが、意外とスッと山女ちゃんで歌えた気がします。歌に乗せたほうが自然に感情を乗せられたんです。
──古賀さんはいかがでしょうか?
古賀:OPテーマもすごくハチャメチャ感があって、合唱みたいな感じだったんです。それが美しかったんですけど、歌詞に「恋太郎♡恋太郎♡」っていっぱい出てきて、すごい連呼するな~と思いました(笑)。こんなに主人公の名前を連呼するOPテーマって、なかなかないですよね。でも、それぐらい好きなんだって気持ちが自然と伝わってくる。彼女たちの恋太郎への特大の愛が溢れ出し過ぎている曲になっています。テンポよく始まったかと思ったらゆったりにもなり、ジャズっぽい感じもあったり、色んなものを詰め込んだ楽曲だったので、それが『100カノ』に登場する彼女たちの個性ともリンクしている感じがしたし、歌っていても楽しかったです。好きの気持ちをいっぱい歌っている曲なので、紅葉ちゃんも普段は声のトーンもテンションも落ち着いているんですけど、歌では少しトーンを高めにさせていただいたり、好きが溢れ出すポジティブな感情で歌いました。あと合いの手がいっぱいあって、そこでも「恋太郎」を連呼しているんですけど、そこでは紅葉ちゃんらしさを全開でやらせてもらいました。
──最後に、今後の見どころを教えてください。
集貝:ここからの彼女も楽しみにしてほしい!
古賀:本当にめちゃくちゃ期待してほしいです。あと、新しい彼女の話ばかりではなく、これまでの彼女にもスポットが当たる話があるのが良いところなので、「こんな一面を見させていただきありがとうございます!」なお話もあります! ヒロイン同士の関係性の深まり具合も楽しんでほしいです。
集貝:彼女たちが違った方向で尖っているから、彼女同士の組み合わせが変わると空気が変わるので、そういうところも楽しんでいただきたいです。
[文&撮影・塚越淳一]
作品情報
あらすじ
しかし神様いわく、運命の人と出会った人間は、その相手と愛し合って幸せになれなければ死んでしまうという……。
次々に待ち受ける運命の人との出会いーーどうする恋太郎?どうなる100人の彼女!?
キャスト
(C)中村力斗・野澤ゆき子/集英社・君のことが大大大大大好きな製作委員会




































