
アニメ『うちの弟どもがすみません』第6話放送後:小野賢章(成田柊役)インタビュー|第6話は「いきなりクライマックス」──柊の心情と演技を振り返る
出てきてすぐにクライマックス、第6話の収録を終えての気持ち
──柊くんといえば、やはり第5話と第6話だと思いますので、ここで印象的なシーンを振り返っていただきたいのですが……。ゲームの中で、違う役者さんがお芝居しているのが面白かったです(笑)。
小野:糸のアバターは稲田徹さんですね(笑)。稲田さんが、糸の気持ちになって演じてくださっていて、すごく楽しかったです。
印象的なシーンだと、やっぱり柊と糸のやり取りですね。柊からしたら、もうほっといてという気持ちだと思うんです。自分の居場所はあるし、楽しくやれているところもあるから、別にそれ以上は望んでいないというスタンスだったというか。
後々さらにわかってくるんですけど、柊ってすごく家族思いで、自分のことよりも家族のことを考えているような優しい子なんです。だから自分のことに糸の時間を使ってほしくないというか。「僕を気にかけているせいで……」というのも許せないタイプだから、「僕は僕で、ゲームの中に居場所はあるから大丈夫だよ」みたいな気持ちもあったと思うんですよね。
そこを糸が「それじゃダメだー!」って、それこそゲームのキャラクターのような感じで乗り込んでくる。柊も「外の世界でうまくやれたら良かったな」という気持ちを閉じ込めていた部分はあると思うので、それをいきなりドンドンドンドンと叩かれて、無理矢理引っ張り出される、みたいなところはあったのかなぁと思います。
──そこは大空さんのお芝居にも心打たれるようなところもあったのですか?
小野:ありましたし、原作でも本当に糸が魅力的に見えていたので、その踏み込み方だったり、かき乱し方だったりで、糸のキャラクターの魅力が引き出されているなと感じました。
──個人的には、糸とは貼り紙とかでコミュニケーションが取れていたので、糸ちゃんなら…という気持ちがあったのかな?と思ってしまったのですが。
小野:どうなんですかね。でも、話してみたいという気持ちはあったと思うし、どちらかというと新しい家族が増えたのにこんな状態で、挨拶も会話も交わせなくてごめんなさい、なんか申し訳ない、という気持ちが強かったのかな?というふうに思います。
──そうかもしれない。
小野:それでもなかなか勇気は出せなくて、部屋に閉じこもることしかできない……みたいな。そんなことしかできない自分にフラストレーションも溜まるという負のスパイラルに陥っていたのかなと。
──第6話では、過去回想もありました。源とのやり取りはいかがでしたか?
小野:学校でいじめられていたところですね。あそこのシーンが、柊の優しさがすごく見えるところだと思っていて、学校に行かなくなった理由が、いじめられるからではなく、源に迷惑をかけちゃうからという。その理由って、源からしたら申し訳ない気持ちになるのかもしれないけど、そこに柊の優しさとか、家族を思う気持ちがすごく表れているなと思いました。
──源も、自分が悪かったことを認めて「柊。ごめんな」と言えるくらい大人になっていたところも素敵ですよね。
小野:なんか、ゲームのことを全然わからない源というのも、源らしかったですよね(笑)。本当にお互い申し訳なく思っていたけど、それをようやく言えた……やっぱり最後にお互い心に引っかかっていたものが出てくる瞬間というのはすごく感動的だったし、それを引き出すきっかけになった糸の行動力も、すごく重要だったなと思いました。
──それは間違いないですね。
小野:「俺本当はね……ずっと誰かと話したかった」と、ずっと心の中にあったけど言えなかったことを言えて、そこから一歩踏み出せたことが、一番良かったと思います。
ただ、第5話から登場して、第6話でいきなりクライマックスみたいな感じだったので、どういうふうに演じていったらいいかなというのは結構悩みました。僕の中では、この第6話がひとつの山場だったので、ここの収録が終わったタイミングは、僕自身もホッとした瞬間でしたね。
──柊に関しては、このあともいろいろありますからね。
小野:そうですね。このあともいろいろありますね。「柊、会いに行く編」みたいな(笑)。
──ありますね。その流れで、最後に今後の見どころをお聞かせいただければと思います。
小野:柊は、第6話でやっとみんなと同じスタートラインに立ったので、ここからいろんなことに影響されたりするのかなと思います。でも、とりあえずは柊良かったね!と思える回でした。このあとの柊も本当にいろんな人に出会ったり、いろんな感情が出てきたり、2クール通して一番変化があるので、どう変化をしていくのかを、楽しんでいただけたらと思います。
ひと筋縄ではいかないのが『うちの弟どもがすみません』だと思うので、柊に限らず、そんな展開!?みたいなことだったり、そうだったの!?ということが起きるので、いろんなことを予想しながら観ていただければ嬉しいです。
[文&撮影・塚越淳一]
作品情報
〇放送情報
2026年7月3日(金)より毎週金曜24:00~TOKYO MX、群馬テレビ、とちぎテレビ、BS11にて、
ABCテレビは7月8日(水)より 毎週金曜26:45~順次放送!
〇配信情報
7月3日(金)24:00よりdアニメストア・ABEMAにて地上波同時最速配信
7月7日(火)12:00よりその他配信プラットフォームにて順次配信予定
あらすじ
キャスト
(C)オザキアキラ/集英社・「うちの弟どもがすみません」製作委員会


































