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アニメ『鬼の花嫁』遠藤 綾インタビュー【連載第10回】

演じる中で「もっと新しい一面を見てみたい」と思わされた桜子の魅力──TVアニメ『鬼の花嫁』連載インタビュー第10回 鬼山桜子役・遠藤 綾さん

シリーズ累計650万部を突破し、待望のTVアニメ化を果たした和風あやかしシンデレラストーリー『鬼の花嫁』。本作は人間と“あやかし”が共に暮らす日本を舞台に、家庭に居場所をなくしていた女子高生・東雲柚子と、あやかしの頂点に立つ鬼の次期当主・鬼龍院玲夜の運命の恋を描く物語です。

優れた能力と美しい容姿を持つあやかしたちは、社会の中核を担い、絶大な権力を誇る存在。そんな彼らが本能で見つけ出す、たったひとりの運命の相手が「花嫁」です。妖狐の花嫁である妹・花梨と比べられ続け、家庭の中で傷ついてきた柚子。ついに心が折れかけたその日、彼女の前に現れたのは玲夜でした。

「見つけた、俺の花嫁」

その一言をきっかけに、柚子の運命は大きく動き始めます。

今回は第9話までの放送を記念して、鬼山桜子役・遠藤 綾さんにインタビューを実施。登場時は近寄りがたい印象も漂わせながら、物語が進むにつれて思いがけない一面ものぞかせていく桜子を、遠藤さんはどのように捉え、演じたのか。作品全体の印象からキャラクターへの向き合い方、そしてアフレコ現場の空気感まで。たっぷりと語っていただきました。

 

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人間と“あやかし”が共生する日本──。優れた能力と容姿を持つ“あやかし”は日本の中核を担っていた。そんな絶大な権力を持つ“あやかし”は本能で運命の「花嫁」を見つけることができ、その「花嫁」に選ばれることは女性の憧れであり、名誉なことだった。平凡な高校生・東雲柚子は、妖狐の花嫁である妹・花梨と比較され、家族にないがしろにされながら育ってきた。ついに心が破れた日、柚子は偶然、類まれなる美貌を持つひとりの男性と出会う。「見つけた、俺の花嫁」彼の名は鬼龍院玲夜、“あやかし”の頂点に立つ鬼だった。──この出会いから、柚子の運命が大きく動きだす。作品名鬼の花嫁放送形態TVアニメスケジュール2026年7月4日(土)~TOKYOMX・BS11ほかキャスト東雲柚子:早見沙織鬼龍院玲夜:梅原裕一郎東雲花梨:石見舞菜香狐月瑶太:逢坂良太透子:千本木彩花猫田東吉:花江夏樹荒鬼高道:坂泰斗鬼山桜河:島﨑信長鬼山桜子:遠藤綾ソウ:寺澤百花アオ:小橋美憂鬼龍院千夜:石田彰鬼龍院沙良:福圓美里スタッフ原作:クレハ漫画:富樫じゅん原作装画:白谷ゆう監督:大宮一仁シリーズ構成:鎌倉由実メインキャラクターデザイン:田中日香里キャラクターデザイン:重國浩子美術監督・美術設定:...

 

前回のインタビューはこちら

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“面白い女の子”に変化した、桜子への印象

──まずは、台本や原作の小説・コミックなどに触れた時の印象を教えてください。

遠藤 綾さん(以下、遠藤):最初にオーディションの段階でコミックスを読んだのですが、表紙の印象から、とにかく華やかなあやかしの世界が中心になるお話なのかなと思っていたんです。けれど、実際に読んでみると現代が舞台になるんですね。しかも思っていた以上に家庭環境や人間関係が壮絶で、その濃さに圧倒されました。

特に序盤、柚子が玲夜に出会うまでの流れでは、ここまで意地悪な人たちが出てくる作品も久しぶりに読んだ気がして、「柚子に早く幸せになってほしいな」と思いながら見ていました。

──そうした過酷な状況があるからこそ、柚子と玲夜のロマンスもより際立って見えます。おふたりの関係性には、どんな魅力を感じましたか。

遠藤:玲夜って見た目の印象からすると、もっとクールで距離を取るタイプなのかなと思っていたんです。でも実際は意外とぐいぐい来るというか。スキンシップも含めて、「そんなに行くんだ!」と驚く場面もあって(笑)。思っていたよりずっとまっすぐなんですよね。

見た目がクールだからこそ、もっと引いたり気持ちを抑えたりするのかなと思っていたので、そのギャップは印象的でした。でも、変に駆け引きをしている感じではなくて、玲夜にとってはそれがすごく自然なんだろうなとも感じて。だからこそ、見ている方も柚子との関係をすんなり受け止められるんだと思います。

──桜子というキャラクターについては、どのような人物だと捉えていましたか。特に桜子はいろいろな一面を持っていると思うのですが、収録を重ねる中で印象が変わった部分があれば、あわせて教えてください。

遠藤:最初は、見た目や設定だけを見ると、もう少し近寄りがたくて、隙のない綺麗な人なのかなと思っていました。でも、読んでいくうちに意外ととぼけていたり、純粋だったり、好きなものに一生懸命だったりして。思っていた以上に面白い女の子だなと思ったんです。

本当にいろんな面が見えてくるキャラクターですし、もっと新しい一面を見てみたいと思わせてくれるんですよね。登場の仕方だけを見ると、嫌われる立場にも見えると思うんですが、ただ嫌な人では終わらないところが桜子の魅力なのかなと感じています。完璧な美しさを持っているのに、私たちが共感できるような等身大の感覚もある。そこが彼女の素敵なところだと思います。

──役を演じるうえで、特に意識されたことや大切にされたことがあれば教えてください。

遠藤:桜子って、見た目の華やかさや立ち位置の強さがあるぶん、どうしてもきつく見えやすいと思うんです。でも実際は、それだけではない人物なんですよね。だから、ただ強く見せるだけではなくて、彼女の中にある素直さや純粋さもちゃんと感じてもらえるようにしたいなと思っていました。

演じていて楽しかったのは、そのギャップの部分でもあります。セリフもそうですし、絵も含めてそういう見え方が作られているので、そこに乗っていけるのは面白かったですね。どこまで崩していいのか。どれくらいコミカルに振っていいのかは探りながらではありましたが、その加減も含めて楽しく演じていました。

──音響監督とのやり取りの中で、印象に残っているディレクションはありましたか。

遠藤:大きなディレクションはなかったんですが、印象に残っているのは、桜子の一人称ですね。桜子は「わたくし」ではなく「私」なんですけど、お着物の印象に引っ張られて、うっかり「わたくし」と言ってしまったことがあって。本番では自分でも気づかなくて、あとでリテイクになったんです。

でも、もし桜子が「わたくし」と言っていたら、また少し印象の違うキャラクターになっていたかもしれないなと思っていて。「私」という言い方だからこその見え方もありますし、逆にそれがあることで、等身大に感じられる部分もあるのかなと思いました。

 

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