2.5次元
舞台『ブルーロック(ブルステ)』にハマったオタクの軌跡

舞台『ブルーロック(ブルステ)』にハマったライターが、2.5次元舞台の魅力とオタクの今と未来について綴ります

累計部数6500万部を突破した、今もっともアツいサッカー漫画『ブルーロック』。アニメ、映画はもちろん、展示会、POP UP SHOP、コラボカフェ……あらゆるメディアミックスにおいて人気を博しているなか、舞台『ブルーロック』もまた、そのひとつ。2026年10月には5th STAGEの公演が行われ大盛況でした。
 
『ブルーロック』が大好きな私は、今まで原作とアニメを追いながらグッズを買うだけで満足していました。それが今『ブルステ』にドハマり中。舞台に関してはまだまだ新参者ですが、なぜ『ブルステ』がファンを魅了するのか、そして沼ったオタクの今と未来を綴りたいと思います。少しでも共感していただけたら幸いです!
 


 

私と2.5次元舞台の出会い

3次元の世界から遠ざかっていた私は、2次元の『ブルーロック』を推す日々を過ごしていました。そんな中2.5次元舞台に足を踏み入れることになったのは、私の推しキャラ・御影玲王の相棒、凪誠士郎が主人公のスピンオフ作品『ブルーロック -EPISODE凪-(エピ凪)』が舞台化されることになったから。生身の人間がキャラクターを演じることに抵抗があったのですが、『エピ凪』なら観てみようかなと少し不安を抱えつつ、お試しで1公演だけチケットを取ったのが始まりでした。
 
観終わって第一声が「めちゃくちゃ良かった!」でした。推しが実在した……。そう思えるほど、役者さんがキャラクターになりきって演じていたことに感動したのです。


 
凪と玲王の気持ちがすれ違い、玲王のことを想うと原作でも映画でも何度も号泣してしまう、けれど大好きなシーンがいっぱいの『エピ凪』をどのような脚本で、どのように演じるのかと思っていたのですが、凪役の佐藤たかみちさんと玲王役の菊池修司さんが本当に“凪と玲王だった”んです! たった一度の観劇で、私は二人のファンになりました。
 

2.5次元俳優さんのココがすごい

2.5次元舞台の魅力は何と言ってもキャラクターの再現性だと思います。私達に見えているのは本番のステージ上での動きと台詞だけですが、役者の方々はキャラクターを深く研究されて臨んでいます。性格や言葉遣いはもちろん、彼らの生い立ちや抱える思いなど、すべてを頭と体に叩き込んだ上でそのキャラクターを演じている。キャラクターをリスペクトし愛してくれているのが演技から伝わってくるので、キャラを推している私たちも見ていて嬉しい気持ちになります。


 
どの俳優さんも当たり前にいろんな作品に出演されています。でもどれを観てもちゃんとその作品のキャラクターに見える! その根底には化粧映えする美しい顔立ちとキャラに寄せた体作りがあると思いますが、私は2.5次元俳優と呼ばれる方々はキャラクターを立たせるというマインドを持っていると感じました。
 
あくまで個人の見解ですが、2.5次元舞台は「御影玲王役の菊池修司さん」ではなく、あくまで「菊池修司さんが演じる御影玲王」が舞台に立っている。常に御影玲王を感じさせてくれるんです。逆に実写だとどうしても役者さんが際立って見えてしまう。私は実写の玲王も大好きで何度も映画を観に行きましたが、やはり“キャラクターを感じられる”ところが2.5次元舞台特有の良さで、私が感じた「キャラクターが実在する」というファンの心をグッと掴む魅力なのではないでしょうか。
 
そして舞台が終わったあとのアフタートークやFC配信など、キャラクターが抜けた俳優さんの素の部分が見えたときのギャップに、オタクはさらに落とされてしまうのです。
 

凪&玲王オタクなら絶対ハマる『舞台 エピ凪』

先ほど俳優さんのキャラクターの再現性が凄いと記しましたが、凪と玲王役の二人が本当にハマり役なんです(もちろん二人だけではありませんが!)。
 
凪は無表情で無気力なキャラクターなのですが、佐藤さんの表情管理が完璧! あまり感情を見せない喋り方をする凪ですが、サッカーの楽しさを知ってからは声音からちゃんと意思を感じるのです。言葉足らずと言われがちな凪ですが、心の中ではしっかりと玲王との約束を忘れずにサッカーをしている。その意思の強さを感じられる演技に惹き込まれます。高身長から繰り出されるアクロバットも佐藤さん演じる凪のカッコいいところです。
 
反対に玲王は喜怒哀楽がはっきりしていて、嬉しかったり楽しかったりすると目をキラキラさせて笑うキャラクター。菊池さんの大きな目も同じようにキラキラしていて、凪と一緒にいるときは本当に嬉しそうな顔をしています。逆に凪と離別し涙を流すシーンでは、もう見ていられないほどつらい表情で、人が悲しむ姿ってこんなに苦しいんだと思うほどでした。
 


 
原作やアニメで見ていたときは、玲王の泣いている顔と台詞から読みとれる感情の機敏、そしてBGMも相まって号泣していた私ですが、人が演じることでリアリティが増し、心の奥のどうにもならない苦しさみたいな、玲王の中にある嬉しさと悲しさと不安と後悔と…というぐちゃぐちゃの感情がダイレクトに感じられ、舞台ではさらに大号泣。
 
菊池さんの演技に心を奪われたのは言うまでもなく、凪と玲王役が佐藤さんと菊池さんで良かった……と私の『ブルーロック』の世界が広がりました。
 

『ブルステ』を知って、他を知る

すっかり2.5次元舞台にハマってしまった私は、オタ活友達の推し・烏旅人役の宇野結也さんと、菊池さんが揃って出演された舞台『龍が如く』を観に行きました。
 
つい先日までキラッキラの笑顔で凪とサッカーをしていた菊池さんが、『龍が如く』ではシックスパックになった美しい筋肉を披露し、独特の訛りの関西弁を喋る真島吾朗役に。舞台ごとにまったく違う顔を見せる役者さんの凄さを肌で感じました。

 
『龍が如く』を見ていると、推し意外に気になる俳優さんを見つけてしまい終演後にすかさず検索。その方が『ハイキュー‼』の舞台に出ていることがわかり、そういえば菊池さんも白鳥沢学園の五色工役を演じていたなと、今度は『ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー‼」 “最強の場所”』を配信でチェック。スポーツものでもダンスシーンがあったりと、『ブルステ』とはまた違った作品の見せ方が面白く、もっといろんな作品を観てみたい!という気持ちが湧いてきました。
 



 
他はどんな作品に……と調べていると、私が大好きなBL作品『佐々木と宮野』の佐々木秀鳴役も演じており、さらに相手・宮野由美役を『ブルステ』の座長・潔世一役の竹中凌平さんが演じているではないですか!! これは観るしかないと、即座にお気に入りリストに登録。こうして2.5次元舞台の沼にズブズブズブ……とハマっていきました。
 


 

『ブルステ』に魅了されたオタクの行く末

2.5次元に沼った自分を振り返ると『舞台 エピ凪』で2.5次元の世界に初めて触れ、大千秋楽で「舞台『ブルーロック - Re EPISODE凪-』(Reエピ凪)」の上演が決まるや否や「次はもっと回数観に行くぞ」と意気込み、東京公演の初日と京都公演最終日の昼・夜(大千秋楽)のチケットを取ることに。
 
確実にチケットを手に入れたいし、あわよくば良い席で観たい!と、友達とそれぞれ推しの俳優のファンクラブに入会。無事にチケットを入手し、人生初の“遠征”を体験しました。これを機に観劇とともに開催地の観光ができる遠征の楽しさを見出してしまうのです。
 
さらに『Reエピ凪』では「舞台『ブルーロック』5th STAGE」の上演決定が発表になり、『Reエピ凪』よりもさらに観る回数が増えたのは察しがつきますよね(笑)。そして愛知で行われた大千秋楽と名古屋観光を満喫してきました。
 
また、公演日の数日前にアニメイトで急遽チラシが配布されると告知された際は、たった1枚のチラシをもらいに仕事終わりにアニメイトへ。こんな行動力、今までの自分にはなかったのに……と自分で自分に驚いたほど。
 
気持ちの変化は公演回数だけには留まらず。初めは記念にとパンフレットだけ買っていたのに、今では個人ブロマイドも購入。友達から「ブロマイドは役者への御捻りのようなもの」と教わり、今後はもっと買う枚数が増えていく気がしてなりません。さらには「Fun to Cast」への参加(公演に携わる一員となって、稽古場や楽屋の出演者&スタッフの方々へメッセージと共に軽食や癒しグッズなどで盛り上げる)や祝い花の代わりとなる「ロビー招木」の購入にも興味が……。
 
実は『ブルステ』が今回の「ネオ・エゴイストリーグ編」が最終章と言われており、2028年1~2月に6th STAGEの上演が決定。次がファイナルなのではと予想されています。であればラストステージ、劇場に通わない道はない! 散財決定!! 悔いの残らないように『ブルステ』の推し活を楽しみたいと思います!
 


 

この記事をかいた人

万木サエ
アニメイトタイムズとテーマパーク系雑誌の仕事の二刀流! “好き”を仕事にできる喜びが、今の自分の原動力!
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