
【今週の『キングダム』の話題は?】李牧、匈奴の屍を築く「不思議な縁」〈892話〉
『キングダム』は「週刊ヤングジャンプ」にて連載中の、紀元前中国 戦国時代の大河ロマン。作者は原泰久先生で、今年は連載20周年のメモリアルイヤーとなっています。
ここでは10月29日(木)発売の「週刊ヤングジャンプ(2026.11.12 No.48特大号)」に掲載の、『キングダム』最新892話「不思議な縁」のあらすじと、SNSの反応を見ていきたいと思います。
※本記事には最新話のネタバレが含まれます。コミックス派やアニメ派、映画派の方はブラウザバックをお願いします。また、「ヤングジャンプ」をこれから読むという方も同じくです。
李牧の更迭
現在、秦(しん)vs.趙(ちょう)の戦いの最中……。とはいえ、この数話は趙将 カイネが捕虜 河了貂(かりょうてん、秦の軍師)に語る形で、【カイネの過去回想:李牧との出会い】となっています。趙の北辺、雁門(がんもん)でのエピソードになります。
前話は、「不戦逃避」の成功により李牧が民からの信頼を得たところで、中央から呼び出しが掛かった、というところで終わっています。王が李牧の更迭を命じ、斬首の可能性もあるというのです。
今話は、カイネが李牧を見送る場面からスタート。李牧が雁門を出ていきます。
李牧が赴任してきたときは反抗的だったカイネですが、見送りのときは寂しげで、彼を心配している様子です。
そんなカイネの心の動きに今まで気づいていなかったのか、戦士仲間たちは誇らしげに話し出します。
仲間内のひとりが、邯鄲(かんたん、趙の首都)で役人をしている伯父に頼んで、李牧の働きを悪く報告してもらったとのこと。この伯父の位はわかりませんが、中央は報告の正誤を確認することもなく、そのまま王に上奏してしまったようですね。趙は王といい、中央官庁といい、どうなっているのでしょうか。
また、カイネの仲間の戦士たちが、李牧の優秀さを最後まで理解していなかったことも残念ですね。話し方が、これを知ればカイネも喜ぶだろう、という感じでしたからね。
李牧が更迭されたことに驚く河了貂
ここで、場面は物語中の現在時間に戻ります。カイネと河了貂が牢で話している様子が描かれます。
「李牧が更迭」という情報に驚く河了貂。カイネは続けて、後任の司令官の愚かなありさまを語り出します。
愚かな後任
李牧の後任は、李牧とは打って変わって攻めに出る人物。しかも、数さえあれば勝てると豪語する無能です。中央から派遣された兵と、雁門の兵と民は、ことごとく匈奴に狩り尽くされてしまいます。
カイネは、最後まで戦いますが、仲間の馬空慈(ばくうじ)を失います。邯鄲の伯父に変な告げ口を頼んだ青年も、それを後悔しながら死亡しています。
李牧「ただいまカイネ」
戦いは終わり、夜の雨の中、家を失った民たちがテントで「李牧様が居たときはよかった」話しています。テントの外で「何でこんなことに」と泣き出すカイネ。そこに現れたのは、なんと李牧! 「ただいまカイネ。残念ですがまた腰抜け作戦の始まりですよ」との李牧に、カイネは思わず抱きつきます。
どうやら処刑は行われなかったらしく、荒廃した雁門を立て直すためということで、李牧が雁門の長に再任されたようです。
かの役人の告発が誤りだということが明るみになったのでしょうか。それとも、優秀な人材が不足しているということなのでしょうか。趙は、ほんとうに色々とぐだぐだですね。
SNSでも「結局罪にはならなったのか」「李牧が帰ってきて安心」「李牧は無能な上に振り回されてる」などの声が上がっています。
李牧、匈奴の屍を築く
李牧が再び司令官となった雁門。匈奴が襲来したら逃げるのみ。決して戦いません。そんな中でも李牧は復興を進め、民たちに平和な生活を取り戻させます。
匈奴を討つ
穏やかな日々、数年が経った頃、李牧に「匈奴の大族が集結」との情報が入ります。ここで李牧は、決意を固めます。「匈奴を討つ」という決意です。
これまでの李牧に反するわけで、ちょっとびっくりですよね。その心は推測するしかありませんが、王に呼び出されたこと、また今回の匈奴の数がかつてない多さであること、を踏まえての一大決心といったところでしょうか。何しろまだ攻めてきていない匈奴に、こちらから仕掛けるというのです。
李牧は十五万の兵で匈奴を叩きます。カイネの言うには、「何が何だか分からなかったが李牧様に指示通りに戦ったら圧勝した」とのこと。さらにこれ以降、「匈奴は雁門には近づかなくなった」と言います。
時系列がつながる
場面は再び物語現在に戻って、話を聞く河了貂の様子です。
河了貂の頭の中で、李牧が匈奴に圧勝したという話が、かつて楊端和(ようたんわ、山の民の女王)が「十万の匈奴の屍(しかばね)の山を見た」という話につながります。屍の山を築いたのは、李牧だったのですね。
加えて、李牧軍が匈奴を殲滅した後、南下して、中央で行われている戦いに参加したことも聞かされます。その戦いとは、王騎(おうき、秦の大将軍)が討たれた「馬陽(ばよう)の戦い」です。しかも、カイネと河了貂との出会いは、李牧とカイネが斥候に出ていたときだったのです。このときの河了貂は、カイネの立場も李牧のことも、まだ知らなかったんですよね。
SNSでは、「2人の出会い、懐かしい」「バラバラだったエピソード同士がつながった」「李牧の方針転換、その内心が気になる」「李牧がどうやって匈奴を殲滅したのか、頭脳戦が見てみたかった」などさまざまな声が上がっています。
「不思議な縁だ」
ひととおり話し終えたのか、カイネは河了貂との関係を、「不思議な縁だ」とつぶやきます。自分のことばかり話してしまったと謝り、今度は河了貂の過去を教えてくれと言うカイネ。2人の表情は少し緩み、この後も一晩中のおしゃべりが続きます。
そうしているうちに、夜が明けてきます。番人が「そろそろ」とカイネを促します。朝になったら、カイネは趙将としての立場に戻らなくてはなりません。河了貂の扱いがどうなるのかも心配ですね。


























