「アニメノチカラ」第二弾作品『閃光のナイトレイド』が4月スタートでキャスト陣を取材

　テレビ東京とアニプレックスによるアニメ制作プロジェクト「アニメノチカラ」第二弾として早くも注目を集めている『閃光のナイトレイド』。第一次世界大戦終結後の1931年、さまざまな覇権国家が群雄割拠する“魔都”上海を舞台に、超能力を駆使して様々な事件の裏で暗躍する謎の諜報機関「桜井機関」の面々の活躍を描く超能力スパイアクションという異色作だ。

　今日はメインキャラクターである三好葵役の吉野裕行さん、伊波葛役の浪川大輔さん、苑樹雪菜役の生田善子さん、鍵谷棗役の星野貴紀さんらのインタビューをお送りする。


──まずはご自身のキャラクターのご紹介と第一印象をお聞かせください。

吉野裕行さん(三好葵役)※以下吉野：この時代の人にしては物事に対してフランクであるというか、考え方が柔らかいんじゃないのかな、という印象を受けました。

浪川大輔さん(伊波葛役)※以下浪川：葵くんと対照的に基本的に非常にクールであんまり動揺することがないキャラクターです。堅物のような、とっつきにくい印象を受けるんじゃないのかなと思います。テレポートできる能力があるんですがあんまり使いたがらない。徐々に解明されるのかなと思うんですが、この能力には制限がありまして1日に3回、視野の範囲内でしか使えない。4回目を使うと一体どうなるのか個人的には楽しみですが、陽気なキャラクターになったりするのかも知れません(笑)。

生田善子さん(苑樹雪菜役)※以下生田：結構お嬢様な感じのキャラクターです。凛として厳かな部分と、ちょっとぼんやりというか、おっちょこちょいな部分のギャップがあって、その二面性が可愛いなぁと感じています。雪菜の特殊能力は“サイコメトリング”で、物に触れることで、物の記憶を読む事ができたり、人に触れれば心とか記憶が読めます。雪菜は能力使用に集中したいときには花の香りをかぎます。

星野貴紀さん(鍵谷棗役)※以下星野：棗は幼いころから「苑樹家」（雪菜の実家）に従者として仕え、雪菜とは長年の付き合いです。その付き合いの中で能力に覚醒したという経緯があるようです。実際に作中でも雪菜と共に行動する事が多くて、お互いの能力を上手に引き出しあっている良いパートナーであると思っています。


──第一話を撮り終えての感想をお聞かせください

吉野：中国語が大変でした。母国語以外で話すというのは半端じゃないなと。ちゃんと伝わってくれればいいんですけど……。それはOAを観てみないと僕にもまだ解りません。良いテンポで話がまとまっていますので、一話を観ていただければ、おそらくどんな感じの物語になるかというのが解るんじゃないかと思います。

浪川：一話を録らせていただいて、新しいことにチャレンジしている作品という印象を受けました。例えば、中国語であったり、これから出てくるロシア語とかドイツ語、英語……というのが、やっぱり高いハードルになっていくのかなという思いはあります。第一話では、吉野君の台詞の約1/3は中国語でしたね？(吉野さんのほうを見ながら)

吉野：でしたね。

浪川：僕はまだ二言三言しか喋っていないのですが、すごく大きな挑戦でした。こういう歴史をベースにしたものは大きな挑戦だと思います。大人な雰囲気を感じましたけど、アクションも多いので、いろいろな面で楽しめる作品です。

生田：私は他の皆さんと違って、アフレコというものが初めてだったので、緊張して大変でした。私は今回、外国語のセリフがなかったにも関わらず、いっぱいいっぱいだったので、この先外国語が出てきたらどうなるのだろうというところです。今は声をあてるのに精一杯なので、二話三話と進むにつれてもっと成長できたらなと。早く雪菜という役が何かしら掴めたらと思っています。

星野：外国語に挑戦というのはもちろん、この時代のことを学生の頃、あまりちゃんと勉強していなかったというのもあって、作品を通じて皆さんに興味を持っていただいて、またこの頃の時代のものが注目していただけたらもっと（世界観が）広がるんじゃないかな、と思います。

──最後に作品を楽しみにしてくださってる皆さんへのメッセ－ジをお願いいたします

星野：春からいよいよ放送が始まりますが、なかなか時代の光が当たっていない1930年代の“魔都”上海に、我々4人で光を当てていこうと思いますので、活躍を楽しみにしてください。

生田：歴史をテーマにした、シリアスながら、アクションあり、ちょっとほのぼのしたシーンもありで、すごく楽しめる作品になっていると思います。アニメと共に生田も成長していければと思っています。

浪川：本当に真剣に、一つのものをみんなで作り上げているのを感じられる作品なので、皆さんに是非真剣に観ていただきたいです。頑張ります！

吉野：1930年代の上海が舞台で、時代がリアルに描かれながらも、アクションにも結構力を入れてると思うんです。葵たちは何のために集められたのか？何のための“桜井機関”なのか？いずれ語られる時が来るでしょうから、見逃さずに観ていただきたいと思っています。あまり堅苦しくは考えず気軽に観ていただければ嬉しく思います。

　スタッフ、キャスト共に気合充分の『閃光のナイトレイド』。4月5日(月)からテレビ東京を皮切りに、テレビ愛知、テレビ大阪、BSジャパンにて順次放送開始予定。スタート前に、歴史年表、コラムなど充実した内容の公式HPで「予習」をするのも良いだろう。

＜取材・文：渡辺　佑＞

＜STAFF＞
原作・制作：A-1 Pictures
監督：松本淳
キャラクター原案：上条明峰
キャラクターデザイン：佐々木啓悟
メインライター：大西信介
音楽：葉加瀬太郎
音響監督：山田稔
美術監督：谷岡善王
美術設定：金平和茂
メカ・プロップデザイン：常木志伸
撮影監督：那須信司
助監督：ヤマトナオミチ
色彩設計：中島和子
製作：閃光のナイトレイド製作委員会

＜CAST＞
三好葵：吉野裕行
伊波 葛：浪川大輔
苑樹雪菜：生田善子
鍵谷 楓：星野貴紀

>>『閃光のナイトレイド』オフィシャルサイト