声優
水樹奈々さん、2度目の東京ドームライブに超巨大ロボが出現!?

皆との思い出、これからの夢を語るには、宇宙では狭すぎます――水樹奈々さん、2度目の東京ドームライブで空を駆ける

 2016年4月9日(土)・10日(日)、東京ドームにて声優、そしてアーティストでもある水樹奈々さんのライブ「NANA MIZUKI LIVE GALAXY 2016」が開催されました! およそ4年4ヶ月ぶり、2度目の東京ドーム公演ということで、女性ソロアーティストでは最速の最多通算4公演を演達。2日間で合計80,000人を動員しました。

 1日目は「-GENESIS-」と題し、デビューした2000年から2007年の楽曲を、2日目の「-FRONTIER-」では2008年から2014年までの楽曲が中心のセットリストを構成。また両日共通として、2015年にリリースされた楽曲を、自身の名前にちなんで“7”曲披露し、ファンを沸かせました。本稿では、そんな2日目の模様をレポートとしてお届けします。

 

4年4ヶ月の期間を経て、再び東京ドームに
 1日目は、花道となるセンターステージに突き刺さった脱出型ポッドの中から登場した水樹さん。2日目では、光の玉を持った水樹さんがセンターステージに登場すると、持っていた玉からメインステージに向けて火花が駆け抜けます。すると、センターステージに居たはずの水樹さんがメインステージに瞬間移動。直後に上がった眩い花火の中から「行くぜ! 東京ドーム!」と現れ、「禁断のレジスタンス」を歌い上げます。

 
 1日目とは全く異なる演出に、ファンのボルテージも開幕から最高潮。水樹さんのイメージカラーである青いペンライトに包まれながら「Synchrogazer」や「BRIGHT STREAM」を披露しました。

 
 最初のMCで水樹さんは「4年4ヶ月ぶりに、このステージに戻ってくることができて幸せです!」と声高らかに喜ぶと、それに応えたファンからは盛大な歓声が送られます。ちなみに今回のコンセプトにちなみ、前日、前々日は星柄のパジャマを着て床についたという水樹さん。ライブが楽しみで中々寝付けず、遠足前日の子供のようだったと話し、会場の笑いを誘います。

 ライブへ向けて気合十分な水樹さんは「今日は……ただじゃ帰しません(笑)」と前置きをすると、ファンを力強く鼓舞し「Never Let Go」を熱唱。その際、黒を基調としたドレス姿から、白いノースリーブのパンツスタイルに早着替えします。

 また、青く光り輝くフラッグを持ったバックダンサー・TEAM YO-DA&YO-DAジュニアが登場すると、寸分違わぬフラッグパフォーマンスでファンを魅了しました。その後は、穏やかなイントロからサビにかけて大きく盛り上がる「Trickster」や、TVアニメ『戦姫絶唱シンフォギアGX』の主題歌「Exterminate」など、幅広いファン層をカバーした楽曲を歌い、一度降壇します。

 
 水樹さんのライブといえば、バックバンド・Cherry Boysのパフォーマンスも見どころの一つ。ライブのコンセプトに合わせた映像や、迫力満点のプレイはファンからも大きな反響を呼んでいます。今回は“GALAXY”にちなみ、女神・ナナの名の下に、星座の加護を受けた“銀河闘士チェリボセイバー”が活躍する映像が流れました。どこか見覚えのあるような聖衣やメロディはさておき、チョーさんことドラム/パーカッションの福長雅夫氏がメインボーカルを務め、会場を盛り上げます。

 そして、りゅーたん(坂本竜太氏/ベース)によるMCでメンバー紹介がスタート。ローラースケートで滑走するトムくん(大平勉氏/キーボード)や、オリジナルラップを披露したマーチン(松永俊弥氏/ドラム)など、個性的なメンバーがパフォーマンスを繰り広げました。

魔女っ子ナナが、東京ドームをフリースタイルに飛ぶ!?
 前回の東京ドーム公演では広大な空間を利用し、気球に乗って登場した水樹さん。前人未到の演出にチャレンジし続けてきましたが、今回はなんと空飛ぶほうきに乗って登場! 

 
 惑星型の巨大バルーンに吊られながら、最大20mもの高度で「COSMIC LOVE」を満面の笑みで披露します。同じくして、浮遊しながら歌った「エゴアイディール」ですが、アルバムに収録されているビターな歌い方から一転。無垢な少女のように明るい歌声で、歌詞通り“どこにもないメロディー”をファンへ届けました

 
 そんな空中浮遊を終えた水樹さんは、MCで「遂にホウキで空を飛んじゃいました! コンセプトは宇宙魔女っ子です!」と喜びを露わにします。水樹さん曰く、前回の東京ドーム公演の気球のように、何らかの形でファンの側へ行きたいと思って実現したとのこと。

 また、ほうきでの登場時、宇宙をイメージした衣装にチェンジしていた水樹さんへ向けて、ファンからの“回ってコール”が。すると水樹さんは嬉しそうに「しょうがないな~(笑)」とリクエストに答えます。またアンコールを受けると「魔女っ子だから魔法的に回りたいと思います!」と宣言し「1、2、3、4、5、6、奈々キラリン」のコールに合わせて回り、華麗に着脱式のロングスカート部分を取り払いました。

 「いつまでも女の子たちは、少女のような気持ちでピュアにいましょうね! 男性諸君も、ピュアな少年でいてほしいな」と語りかけると「少年」を披露。センチメンタルな楽曲を情熱的に歌い、ピュアな子供心をいつまでも忘れないよう、ファンの心へ深く刻み込みました。

 
 Cherry Boysと同じく、水樹さんのライブを力強く支えるのはバックダンサーのTEAM YO-DA。宇宙人を意識したサイバーコスチュームや、ピンク色のウィッグに身を包み、キレのあるダンスや、ダンサーならではのパフォーマンスでファンの視線を釘付けにします。また、この場面でイタルビッチことギター・渡辺格氏がメンバーに加わり、4人のギター、2人のドラム、ベース、キーボード、サックス、バイオリン、パーカッションと、そうそうたるメンツが勢揃い。

 そんな中“077”とナンバリングされたメインステージのカプセルから、水樹さんが登場。ビビッドな衣装に身を包み、後ろ髪をカラーリングしたポニーテールで「SUPER☆MAN」を歌います。拳を高く突き上げて、エネルギッシュなパフォーマンスを披露しました。

 
 続いては水樹さんのダンスチューンの中でも、高い人気を誇る「DISCOTHEQUE」。ピンクに染まった会場で、ファンも一緒に“CHU-LU CHU-LU CHU-LU PA-YA-PA”と結束力のあるコールを送ります。同じように、激しいダンスを魅せたのは「恋の抑止力-type EXCITER-」。センターステージからメインステージにかけて、8枚のリフトが階段状に展開すると、水樹さんはキレのあるダンスを披露してファンを熱狂させました。

 三度目のMCでは、ファンにとっては嬉しい報告が明らかに。7月に通算34枚目となるニューシングルのリリースが決定しました。また収録曲は、2016年7月より放送されるTVアニメ『この美術部には問題がある!』のオープニングテーマとのことで、ファンの期待も高まります。またゲーム『ドラゴンクエストヒーローズⅡ』に出演することも発表すると、全身で喜びを露わにしました。ちなみに水樹さんが幼い頃、初めて自分のお小遣いで買った物が『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』のサウンドトラックということもあり、より一層感慨深いことをコメントしました。

 そんな報告からか“ヒーロー”繋がりで「FEARLESS HERO」を熱唱。左右で100メートル以上あるステージを、全力疾走するも、息の乱れない歌声にファンも圧倒されます。

“7”にこだわった過去最強(!?)のロボット・GALAXY-7出撃!
 幕間映像では、水樹さんも風鳴翼役として出演しているTVアニメ『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズで共演した繋がりもあり、石川英郎さん、瀬戸麻沙美さんがゲストとして出演。作中のワンシーンが再現されているような、石川司令と瀬戸オペレーターによるドラマパートが繰り広げられます。

 そんな映像から、体長7.7メートル、重さ1.7トンのロボット“GALAXY-7”に乗った水樹さんが「Glorious Break」を歌いメインステージへ登場。水樹さんのライブ名物とも言える大規模な演出も、今回ばかりはスケールが桁違いです。

 
 その後のMCで「遂にロボットに乗っちゃいました!」と高らかに声を上げた水樹さん。ライブ演出を決める会議の際に「東京ドームというスペシャルな会場だからこその演出を考えて……GALAXYと言ったら、ロボしかないじゃないですか!」と熱弁した結果、実現出来たことを話します。また今回のライブは、白を基調としたステージになっているため、あえてGALAXY-7はスチームパンク調にシルバーとゴールドのカラーリングで仕上げたとのこと。

 続いては、ガーリーなロックチューン「Love Brick」「Clutch!!」を披露し、キュートな笑顔を会場いっぱいに振りまきました。そして「POP MASTER」ではCherry BoysやTEAM YO-DAらがセンターステージまで移動し、水樹さんを囲むようにパフォーマンス。Bメロのコール&レスポンスや、サビ部分の「Yes!」など、ライブ終盤にも関わらず、ファンも体力の衰えを見せません。

 
 ちなみに本公演はデビューライブから数えて、150公演目にあたるライブということで、会場からはそれを祝福する声や、拍手が水樹さんへ送られます。今回のライブも、水樹さんにとっては思い入れのある曲ばかりで、セットリストを組む段階で相当悩んだとのこと。そして水樹さんが「全曲ライブをやるしかない!」と話し、観客から期待の声が上がると「いつかやろうね(笑)」と笑顔で応えた一幕も。

 そんな水樹さんは、2日間のライブを振り返りつつ「創世期・開拓期を経て、第3期の水樹は発展期へと突入しました! 皆との思い出、これからの夢を語るには、宇宙では狭すぎます!」と宣言。「皆の想いを銀河中に轟かせてください!」と力強く呼びかけると、今回のライブでファンの誰もが期待していた「Astrogation」を熱唱。ライトによって、ドーム天井には星空が浮かび上がったりする演出も見られ、ファンのボルテージも最高潮に達します。水樹さんとファンがシンクロする光景は、まさに「大好き」が溢れていました。


新たな新天地へ向けて、全力全開で
 アンコールでは“GALAXY”ということもあり、UFOに乗った水樹さんがライブTシャツに身を包んで登場。ファンと一緒にタオルを振り回しながら「Rock you baby!」を披露し、アリーナとスタンド席の間の通路を半周します。普段のライブとは異なり、会場の後方からアンコール恒例の「シャッス!」コールを4万人と掛け合いました。

 
 残りの半周を移動し、メインステージへと帰ってきた水樹さんは、ゆっくりと歩みを進めながら「愛の星」を披露。会場に溢れるペンライトの青く優しい光を受けながら、歌詞の1つ1つに想いを込めるように歌い上げました。最後は出演者全員で感謝の気持ちを伝えると、ここで一度、舞台の幕を下ろしました。

 ファンの熱烈な声に応え、ダブルアンコールとして再び姿を現した水樹さん。「嬉しいお知らせがあります!」と前置きすると、2016年9月22日(木・祝)に阪神甲子園球場でライブをすることを発表。思わず涙ぐむ水樹さんに、会場からは盛大な“奈々コール”が送られる一幕も。「大好きな阪神のお膝元である甲子園球場で歌えるなんて、一生のうちにあるなんて思ってもいませんでした。本当に嬉しいです! ありがとうございます!」と、改めてファンへ素直な気持ちを届けます。

 
 そんな水樹さんは「思いっきり全力全開でかかって来てほしいです!」と、次の聖地へ向けて「NEXT ARCADIA」を熱唱。空も、虹も、夢も、愛も、全てが感じられるような、2日間で一番熱いステージが繰り広げられました。

 2日間に渡る熱いライブは、水樹さんの「これからも水樹奈々に~?」に対する、4万人の「かかってこーーーい!!」で遂にフィナーレを迎えます。新たなライブの発表もあり、まだまだ発展を遂げる水樹さん。2016年も、彼女が開拓する新天地からは目が離せません。


[文・鳥谷部宏平/Photo:hajime kamiiisaka]


「NANA MIZUKI LIVE GALAXY 2016」セットリスト
 4/10(日)公演 <-FRONTIER->


01. 禁断のレジスタンス
02. Synchrogazer
03. BRIGHT STREAM
04. Never Let Go
05. Trickster
06. Exterminate
07. COSMIC LOVE
08. エゴアイディール
09. Mr.Bunny!
10. 少年
11. アンビバレンス
12. SUPER☆MAN
13. DISCOTHEQUE
14. 恋の抑止力-type EXCITER-
15. FEARLESS HERO
16. Glorious Break
17. VIRGIN CODE
18. Love Brick
19. Clutch!!
20. POP MASTER
21. Astrogation

<アンコール>
22. Rock you baby!
23. 天空のカナリア
24. 愛の星

<ダブルアンコール>
25. NEXT ARCADIA


【ライブ情報】
初の阪神甲子園球場でのライブ開催が決定!
日程:2016年9月22日(木・祝)
会場:阪神甲子園球場

【ニューシングル情報】
水樹奈々 34thシングル「タイトル未定」
発売日:2016年7月13日(水)
発売元:キングレコード
価格:未定
収録内容:
・TVアニメ『この美術部には問題がある!』オープニングテーマ
・iOS/Android版『THE TOWER OF PRINCESS』主題歌「アンティフォーナ」
他収録予定


>>水樹奈々公式ホームページ
>>NANA PARTY公式Twitter

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